【すみゆ忍+α】プロフェクト・ア・フォレスト【ニンジャ二次創作】後編&エピローグ

ニンジャ二次創作「プロフェクト・ア・フォレスト」の後編とエピローグです。サブジュゲイターに連れ去られたミルストーン!果たして彼の平和な暮らしはどうなるのか!フートンドライヤーの活躍にも注目だ!
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「何故死を恐れる」「やらなきゃならんことが…あるからさ……」フートンドライヤーはしばし思考の末、熱風を掌に蓄えながら問うた。「目的とやらを話してみよ」「……それは……生きるコトだよ!イヤーッ!」イアイ!ラショーモンは熱風に苛まれた大地を蹴り上げ、カタナを #wsb_txt

2016-07-20 19:26:30
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「フートン!」フートンドライヤーは謎めいたシャウトと共に掌を突き出す!「ドライヤー!」ゴウランガ!蓄えられていた熱風が、フィールドの熱風と、フートンドライヤーを高速機動させていた疾風と合わさり、超高速の熱風の砲弾となって発射され……!KBOOOM! #wsb_txt

2016-07-20 19:30:09
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「サヨナラ!」砲弾が至近距離直撃したラショーモンは爆発四散!熱風が消失し、あたりは熱で萎れた、強靭なバイオ植物たちが残った。「ヌゥーッ!」フートンドライヤーは膝をつき、熱風を出さず手のひらを地面に着いた。「少々、手間取った……」彼はそのまま、がっくりと項垂れた。 #wsb_txt

2016-07-20 19:32:46
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「ここハ」ミルストーンが目覚めたのは、ヨロシサン秘密プラントの研究室であった。サブジュゲイターはいない。彼の意識はヨロシ・ジツから解放され、鮮明な意識を保っていた。「一体何ガ……」ヨロシ・ジツ影響下での記憶がなかった。「ヨロシサン……?」 #wsb_txt

2016-07-20 19:40:50
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ミルストーンは自由な手足を動かし、手近なモニタを見た。「バイオ・ニンジャ……サヴァイヴァー・ドージョー……」よく知っている名前であった。ターン!後ろからフスマを開ける音がし、ミルストーンは振り向いた。「お目覚めですか」サブジュゲイター! #wsb_txt

2016-07-20 19:42:44
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「お、お前……」ミルストーンが警戒するような目で見た。「そう警戒なさらずとも。私はあなたに危害を加える気というのは毛頭ございませんから」「ヌ…ヌ……」「こうして貴方にジツを行使せずに話しているということは、貴方に相応の話があるからです」 #wsb_txt

2016-07-20 19:45:33
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ミルストーンは警戒の目を崩さずにサブジュゲイターを見た。サブジュゲイターはそんなミルストーンを無視し、後ろで手を組みながらモニタを見た。さながら部長。「ここにある通り…あなたはサヴァイヴァー・ドージョーについて知っている。そうですね?」「………あ、あア」 #wsb_txt

2016-07-20 19:48:51
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サブジュゲイターは続ける。「単刀直入に言います。あなたには、彼らから簒奪品を取り返してきてもらいたい」「……簒奪品?」サブジュゲイターはその言葉に答えるようにモニタ対応キーボードをタイプした。モニタに現れたのは、バイオニンジャ・ディスカバリーのデータ。 #wsb_txt

2016-07-20 19:51:50
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「あの薄汚い破落戸の集まりから、我が社の重要製品を取り返していただきたい」サブジュゲイターは振り向かない。ミルストーンはモニタのディスカバリーとサブジュゲイターを見た。似ているどころの話ではない。「そノ………どうやっテ?」「簡単です。先ずは潜入です」 #wsb_txt

2016-07-20 19:54:24
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サブジュゲイターは振り向かない。「それデ……?」「内部からドージョーを崩壊させ、目的の品を奪ってくること」ミルストーンは首を傾げた。「何故自ら出向かなイ?」「私は貴方方、野良や兵士のバイオニンジャとは違います」「……」ミルストーンは押し黙った。 #wsb_txt

2016-07-20 19:56:18
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「それでグワーッ!?」サブジュゲイターが蹌踉めく!一体何が?ミルストーンである!彼は一瞬のうちにしてボーを振り抜き、サブジュゲイターを叩いた!「イヤーッ!」「グワーッ!」蹌踉めくサブジュゲイターの隙を狙い、ミルストーンは腹を殴打!「お前に従うつもりはなイ……!」 #wsb_txt

2016-07-20 19:59:15
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(プロフェクト・ア・フォレスト 後編続き) #wsb_txt

2016-07-21 17:21:34
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「それでグワーッ!?」サブジュゲイターが蹌踉めく!一体何が?ミルストーンである!彼は一瞬のうちにしてボーを振り抜き、サブジュゲイターを叩いた!「イヤーッ!」「グワーッ!」蹌踉めくサブジュゲイターの隙を狙い、ミルストーンは腹を殴打!「お前に従うつもりはなイ……!」 #wsb_txt

2016-07-21 17:21:51
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ミルストーンは逃走!「待ちなさい……!」サブジュゲイターは倒れながらヨロシ・ジツを行使せんとするが、ジツが発動し切る前にミルストーンは消えてしまう。「ウカツ」彼はマイクを取り、プラント内のクローンヤクザに指令を出した。「バイオニンジャが逃走!即刻捕らえなさい!」 #wsb_txt

2016-07-21 17:23:44
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「ハァーッ……!」ミルストーンは迫るクローンヤクザを警棒で無慈悲に殴り飛ばしながら、そして迫る壁閉鎖トラップを潜り抜ける。行き止まり。右手にフスマ。罠か?いやしかし、逃げ場がなければサブジュゲイターに追いつかれるのみ!「覚悟を決めル………!」ターン! #wsb_txt

2016-07-21 17:28:35
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ミルストーンが足を踏み入れたのはタタミが縦に敷き詰められた長い廊下であった。クローンヤクザが倒れている。絵の具の跡。ビジュツケイがここにきている。だが出会わなかった。何故?しかしミルストーンにそれを確かめる余裕はなし。ミルストーンは警棒を構え突き進む。ターン! #wsb_txt

2016-07-21 17:29:58
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ミルストーンが足を踏み入れたのはタタミがドミノめいておかれた奇妙な空間であった。「ハッキョホー!」「ノコタ!」威勢のいいスモトリ・チャントが場に流れる。だがミルストーンの非凡なニンジャ視力はタタミに備え付けられた爆弾を見た。接触爆破式である! #wsb_txt

2016-07-21 17:34:37
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「イヤーッ!」ミルストーンはニンジャ柔軟性を駆使し、タタミの間を器用にすり抜けていく。爆弾に触れず、だ。部屋の右端まで来た時、再びフスマが現れた。カゼ・ゴッドとカミナリ・ゴッドが描かれた立派なフスマであった。「……」ミルストーンは躊躇をしない。ターン! #wsb_txt

2016-07-21 17:39:45
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「イヤーッ!」ミルストーンはニンジャ柔軟性を駆使し、タタミの間を器用にすり抜けていく。爆弾に触れず、だ。部屋の右端まで来た時、再びフスマが現れた。威圧的なカゼ・ゴッドとカミナリ・ゴッドが描かれた立派なフスマであった。「……」ミルストーンは躊躇をしない。ターン! #wsb_txt

2016-07-21 20:00:14
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「バカナ……行き止まりとハ……!」ミルストーンが足を踏み入れたのは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されている。四方は壁であり、それぞれにはイカ、ネコ、ロバ、イーグルの見事な墨絵が描かれていた。 #wsb_txt

2016-07-21 20:04:14
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「ヌゥーッ!」その胡乱なパターンにミルストーンは唸る。これ以上道はないのだ。モタモタしていればサブジュゲイターがやってくる!「イヤーッ!」ミルストーンは警棒を自らの踏むタタミへ振り下ろした!ターン!タタミが回転!「アイエッ!?」ミルストーンは落下! #wsb_txt

2016-07-21 20:09:48
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「アイエエエ!?」シュギ・ジキの下は排気ダクト!「ウオーッ!」ミルストーンは排気口から放り出された。ここはどこか?ミルストーンは辺りを見回し、薄暗い部屋の中で警棒を構えた。ぽちゃり、という水が跳ねる音がした。「……」ミルストーンは目を光らせる。 #wsb_txt

2016-07-21 20:14:53
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ミルストーンのニンジャ視力が捉えたのは、壁に塗りたくられた一つの絵であった。まだ乾いていない。その絵は胡乱であったが、編笠を被ったニンジャと、その仲間たちの絵であった。ビジュツケイが描いたのであろうか?しかしこんな、ゴミを廃棄するような場所に何故? #wsb_txt

2016-07-21 20:24:19
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…「アバーッ!」「!?」ミルストーンは後ろから聞こえてきた衝突音と、瀕死の叫び声に振り向いた。ナムアミダブツ!ビジュツケイである!「ビジュツケイ=サン!?」ミルストーンは駆け寄り、バックパックからメディカルキットを速やかに取り出す。 #wsb_txt

2016-07-21 20:27:05
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「一体何ガ」「あ、あぁ……ミルストーン=サン。アバッ……すまないね、やられてしまった」ビジュツケイは身体に飛び散った絵の具と、それに混じる血を見ながら言った。「誰ニ」「サブジュゲイター=サンだ……」ビジュツケイは掠れた声で言う。 #wsb_txt

2016-07-21 20:30:22