ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ 【7:ポラライズド】 #4

ネオサイタマ電脳IRC空間 http://ninjaheads.hatenablog.jp/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
3
前へ 1 2 ・・ 6 次へ
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「根拠の薄い自信ッて寸法よォー!」チリングブレードは刃を叩きつける!「イヤーッ!」「イヤーッ!」ヤモトの刃が加速!「グワーッ!?」ヤモトはチリングブレードの胸板薄皮一枚をナンバンで切り裂きながら、背後のサクリリージをカロウシで斬りつける。サクリリージは肋骨剣で応戦!「イヤーッ!」

2016-07-29 15:15:56
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

刃が火花を散らし、瞬時に飛び離れた二者と入れ替わるように、アンブレラが弧を描いて空中から襲いかかった。ナムサン、ヘリコプターめいて回転させるカラカサを用いたエアリアル・カラテ!致命的な廻し蹴りと縁に刃を仕込んだカラカサの二連撃だ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」

2016-07-29 15:18:11
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ええい!邪魔!邪魔だッ!」チリングブレードはヤモトの背中から斬りかかろうとしたが、まとわりつくオリガミに阻まれる。彼は泡を食ってオリガミを叩き落とし、破裂させた。「蚊トンボめが!何だこれは!」キンカク・テンプルの無限の色彩!ヤモトのジツ!「「ウオオーッ!」」更には後方で怒号!

2016-07-29 15:21:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「な……」垣間見たチリングブレードは己が目を疑った。この地点はマルノウチから既に相当距離、離れている筈だ。だが間違いなかった。それは怒り狂った市民の逆流だった。ハイデッカー検問が雪崩めいた人の流れに呑まれ、押し潰される。「「ウオオーッ!」」「まず……」「イヤーッ!」「グワーッ!」

2016-07-29 15:24:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

チリングブレードは刃を受け損ねた。心臓のやや横が縦に割れた。傷を凍らせようとするが、そこに複数のオリガミが襲いかかった。「グワーッ!?」桜色の爆発に呑まれながら、彼は屋上から足を滑らせ、真っ逆さまに転落!「アバーッ!」「「ウオオーッ!」」満身創痍のニンジャは殺到市民に呑まれた!

2016-07-29 15:27:28
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

DOOOM!ハイデッカーの武器か、あるいは物騒な武装をした危険市民が紛れていたものか、近いブロックで爆発、火の手があがった。「ギュイイギュイイイ!」鎌首をもたげたシデムシに十人を超える市民がすがりつき、よじのぼる。シデムシは殺戮しながら再び人の波の間に消えた。

2016-07-29 15:31:09
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」眼下のマッポー的光景を見渡す隙もあらばこそ、ヤモトはサクリリージとアンブレラの連続攻撃と戦い続けた。彼らが切り結ぶビル屋上にはオリガミが渦を巻き、桜色の柱にも見えたことだろう。「イヤーッ!」サクリリージの骨刃がヤモトの首に伸びる!

2016-07-29 15:33:35
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」その真横に火の輪が生じ、くぐって現れたイグナイトがサクリリージを殴りつけた。「グワーッ!」受け身をとるサクリリージにカトンで追撃する!「イヤーッ!」「イヤーッ!」アンブレラが割って入り、カラカサを盾に炎を受け、ヤモトに炎を叩きつける!「イヤーッ!」

2016-07-29 15:39:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」ヤモトは真上に跳んで回避し、周囲のオリガミを集めてアンブレラに飛ばした。「イヤーッ!」アンブレラはカラカサを回してそれらを拡散させる。KBAMBAMBAMBAM!周辺ビルで桜色の爆発!「イヤーッ!」更に一人新たなエントリー者!アマクダリのスコージである。

2016-07-29 15:43:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「シューシュシュ!」イグナイトに強烈な蹴りを浴びせる!「グワーッ!」イグナイトの炎の守りを破る強烈な蹴りだ!「イヤーッ!」ヤモトは着地ざま、竜巻めいて二刀を回転させて斬りかかる。「イヤーッ!」サクリリージが止める。「イヤーッ!」更に一人!アマクダリのミゼリコルドがエントリーした。

2016-07-29 15:47:09
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」アンブレラがヤモトに畳んだカラカサを振り下ろす。「イヤーッ!」新手ニンジャがヤモトを押しのけ、朱塗り鞘でカラカサを受けた。「加勢してやるよ、お嬢ちゃん!」レッドハッグ!「イヤーッ!」ミゼリコルドがダンビラで斬りつける!イグナイトが炎を浴びせる!「グワーッ!」

2016-07-29 15:53:36
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

DOOOM……離れたブロックで粉塵!今やマルノウチに押し込められた人々は急反発して溢れ、その怒りは各地のシェルターに呼応して、ネオサイタマ全域に相乗効果を拡げようとしていた。交差点に走り込んだ軽トラックの背に立つ胡乱な男達が黒い布の塊をバラ撒くと、人々は勢いでそれらを頭に巻いた。

2016-07-29 15:56:29
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

或いはトコシマ署、そのバリケードは他を圧する程に強靭だった。立てかけられた板はマッポたちが自ら放棄したバッヂによって怒りの勲章めいて補強され、中年のデッカーは相棒の若いデッカーの援護射撃のもと、旧式のショックブラスターをシデムシの頭部に命中させ、捨て鉢なガッツポーズを決めた。

2016-07-29 15:59:41
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

或いはムコウミズ・ストリート、艦砲射撃で抉れた傷跡をごく近くにしながら、まるでそれを気にせぬがごとく、ダブル・モヒカン、トリプル・モヒカン、トロージャン、ブッダヘアー、文字ヘッド、アシンメトリー・ヘアの者達が釘バットやギターを振り上げてついに検問に打って出た。「アンタイセーイ!」

2016-07-29 16:03:32
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

鎮圧ハイデッカーの数は到底足りなかった。制圧機械の動きも鈍かった。ニンジャの最精鋭はジグラットでイクサの最中。機敏に立ち回るべき制圧ニンジャ達は、マルノウチの南西に離れた区域、驚異的なエンハンスド夜桜のもと、次に何をするかわからぬ危険なニンジャを抑えに行かねばならなかった……!

2016-07-29 16:09:28
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」「アバーッ!」レッドハッグの剣がミゼリコルドの頭を刎ね飛ばした。サクリリージはその脊髄を引き抜いて剣を作り、更に臓器を爆発させた。「GRRRR!」加勢者フェイタルは巨軀で爆発衝撃を抱え込み、他者を護った。カイシャクに向かうアンブレラにイグナイトがインターラプトした。

2016-07-29 16:14:43
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」カラカサが炎に呑まれ、そこへオリガミが降った。「グワーッ!」「シュハーッ!」「ンアーッ!」スコージがヤモトの脇腹に蹴りを見舞った。「イヤーッ!」アマクダリのレキシコンがエントリーした。「イヤーッ!」野球帽を被ったニンジャがエントリーし、レキシコンを背中から刺した。

2016-07-29 16:19:54
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「アマクダリとの戦争だろうが!」野球帽のニンジャ、スカラムーシュは帽子のツバをずらして見渡し、カタナと鉤爪を構えた。「俺ァここがイクサの分水嶺と見たぜ!そうだろう、なあ!」「イヤーッ!」サクリリージが脊髄剣で襲いかかる!「イヤーッ!」レッドハッグが遮る!「なら、気ィつけな!」

2016-07-29 16:24:35
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ネオサイタマ市街で超常の桜が舞い狂う一方、カスミガセキ・ジグラットの中枢、人工の桜が植えられた人工芝庭園もまた、別の決戦の舞台となっていた。日本政府のハナミ儀式に用いられるこの庭園において、ラオモト・チバが率いる手負いのニンジャ傭兵達は正面突破を余儀なくされる事となった。

2016-07-29 16:32:38
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ドーモ、ラオモト=サン。ご機嫌麗しゅう」ヴァニティは慇懃にオジギした。頭を上げた時、彼女は既にアマクダリ・ニンジャの装束に身を包んでいた。「迷子になられましたか?ここは政府要人であってもそうそう立ち入りが許される場所ではありませんが。まして今の貴方のような、フフ……」

2016-07-29 16:36:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

チバはピシャリと扇子を閉じ、ヴァニティに向けた。「笑っておる場合ではないぞヴァニティ=サン。このまま押し通る。ぼくがハーヴェスターならばこの時点でお前はセプクだな」「まあ、辛辣な」ヴァニティはぶらぶらと手を振ってほぐし、カラテを構える。マーズ、コールドノヴァ、ファーストブラッド。

2016-07-29 16:40:25
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「まだいけるか?」オメガはヘンチマンを見た。「まだいけるぜ」ヘンチマンはオメガに答え、そのあと場違いに吹き出した。「おめェが逆に大丈夫かよ、ブハハハハ!」「うむ」オメガは平然と頷いた。焼失した右手首から先にはダクトテープがきつく巻かれ、両足の応急処置跡も痛々しい。

2016-07-29 16:46:48
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「いつでも構わんぞ」ブラックヘイズは十数名のアクシスを率いるヴァニティに、眠たげな目を向けた。「始めてくれ」彼はしゃがみ込んで吸っていた葉巻を指で弾いた。ネヴァーモアはチバのタタミ一枚以内の距離を保ち、血に塗れた両拳をボキボキと鳴らした。葉巻が芝を焦がした。「「イヤーッ!」」

2016-07-29 16:53:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

KBAM!「アバーッ!」いの一番で殴りかかったオパビニアが爆発で吹き飛び、無残に焼け焦げて宙を飛んだ。「ただの吸い殻のワケがないだろう。正気か?」ブラックヘイズは天井から逆さにぶら下がり、平然とコメントした。「イヤーッ!」「グワーッ!」ヘンチマンがグロウダガーを殴り飛ばした。

2016-07-29 17:02:24
前へ 1 2 ・・ 6 次へ