@ogwata さんのゲタ(〓)のまとめ

ちょっと興味深かったので、まとめました。
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小形克宏 @ogwata

写植や活版において、縦組み中のゲタ(〓)って、どっち方向でしたっけ? どうも縦線じゃなく横線(つまり今日のデジタルフォントを横で組んだ方向と同じ)であったような記憶がするんですが……というか縦線のゲタって見たことない記憶が。ゲタの性質上、印刷物で残ってないから検証しづらいというw

2011-02-14 15:15:11
小形克宏 @ogwata

いや、今目の前にあるゲラ(縦組み)は縦線で出校されてるの。なんだこれ? おれだけかな……。

2011-02-14 15:16:14
NAGASE Jin @jin_mix

@ogwata 縦だと「下駄」って感じがしないですからねえ。

2011-02-14 15:17:24
小形克宏 @ogwata

あ、そうだねえw そういう意味でもおかしいよね。RT @jin_mix: @ogwata 縦だと「下駄」って感じがしないですからねえ。

2011-02-14 15:18:06
貍人鳥(小池咊夫) @koikekaisho

@ogwata 三字下駄だと、横縦横って入ってたりしたよ。どうせ逆さまに入れるだけだから、どっちでも。表の天地揃えると横になるよね。

2011-02-14 15:21:53
小形克宏 @ogwata

@koikekaisho あ、そうか活字の場合、逆に挿したってことですね。なる。

2011-02-14 15:24:15
市川せうぞー @seuzo

@ogwata 縦組みだとネッキの方向を(文字転びでないことの確認のために)揃える必要がないってことじゃないでしょうか。

2011-02-14 15:28:14
小形克宏 @ogwata

@seuzo あ、そうか、活字の場合かえって向きが揃っていたらまずいんと。なるほど。

2011-02-14 15:29:43
當山日出夫 @htoym

@ogwata @koikekaisho 組み版の職人さんは、ポンと、適当な活字を手にして、逆にいれてましたね。(私の記憶にある、植字の現場の印象では。)

2011-02-14 15:32:49
小形克宏 @ogwata

〓について寄せられたツィートをまとめると、次のようになるかな。

2011-02-14 15:59:52
小形克宏 @ogwata

〓の話① 活字時代、「〓」は未確定を示すために活字を逆に植える、一種の便法にすぎなかった。したがって特定の方向もなかった。むしろ工程が未完であることを明示するため、2字以上続ける場合わざと食い違った方向に組んだりした。

2011-02-14 16:00:03
小形克宏 @ogwata

〓の話② 写植においても「〓」は便利な記号として収録されたが、物理的なボディを持たないゆえに、活字のようにバラバラな方向に組む必要はなく、縦と横の2字分を収録する積極的な理由もない。そこで縦と横のどちらかの方向を選ぶ必要が生じた。

2011-02-14 16:00:15
小形克宏 @ogwata

〓の話③ もしかしたら、その際「ゲタ」という通称が「縦線のゲタ記号」を捨てさせる理由の一つになったのかもしれない。

2011-02-14 16:00:26
小形克宏 @ogwata

〓の話④ 今日のデジタル組版において、縦組みでも横組みでも「〓」は横線の形で組まれるが、知る人は少なくなったが、これは写植時代以降の姿である。

2011-02-14 16:00:38