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這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
「ドージンシは宣伝戦が大事」と言われたので、私もそれっぽい宣伝戦をしよう。
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というわけで、新刊宣伝がてらの「3日おきか4日おきに内容を思いつくか気分が乗ったら話す『砲戦車と自走砲関連こぼれ話』コラム」の始まり始まり~、全2回か3回ぐらい予定。
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このコラムでは「初心者に話すには難しすぎる」「話が主題からそれすぎている」「話したいけどどうやっても尺が足りない」「にゃるさんの大ポカで書くのを忘れた」などの理由で新刊本文から抜け落ちた「こぼれ話」を簡単に紹介するものです。
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ただまあ正直ジャブ程度で終わる話が少ないので、消化不良感たっぷりで終わるのは大目に見てくだされ。ここらへんは新刊の人気が高ければ、増強改訂版(仮)で登場してくる、かも。
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というわけで早速開始。昭和十二年に「自走式戦車支援砲」というものが唐突に研究を開始するわけなんですが、これもなにもホントに急に「はいこれ作ろ!」って始まったわけじゃなく、昭和十年頃から基礎研究というか、それっぽい提案とか報告とかがぽつぽつ各所から上がってきて始まったんですよね。
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まあ、その諸々は幾つかの報告書やら要望やら、当時の雑誌やらで分散してたわけですが、そのうちの「報告」の一つが外国からの情報だったわけです。
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その外国からの情報ってのがまあ、火砲とか装軌車輌とか、そういうのに強い国が中心だったわけですが、そのうちの一国「ソ連」の砲兵の機械化計画の情報から『戦車部隊の攻撃に協力するため「自走式砲兵」(装砲戦車)の必要高唱せられつつあり』という情報が流れ込んできたんです。
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これは砲兵部内の雑誌に掲載された情報で、まあ当時としては2年前のものと比較的古いんですが、そのしばらく後に、同じ雑誌の旧陸軍の砲兵の機械化を訴えるコラムの「某国軍における砲兵の基準体系を想定し機械化すべき砲兵について論述す」って項目で、とある車輌2つがあがるんです。
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この車輌っていうのが両方とも名前が「自走式七五粍加農」というもので、ちょっとややこやしいんですが、それぞれは違う配備部隊と違う役割を命じられていると、その雑誌では予想されているわけです。
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まずひとつ目の「自走式七五粍加農」は、配備部隊が「車輌編制師団砲兵」で、要は通常の師団砲兵に配備される車輌だとされています。役割は簡単に言うと「歩兵直接協力」です。
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まあ内容をざっくり解説すると「歩兵と砲兵が同一戦線で戦う砲兵が欲しいという要望と、経済的な用法である「砲兵統一」を同時に叶えるものとして、砲兵に牽引式以上の機動力を与え、(続く
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自由自在だがその分予測がつかない箇所でも行動する歩兵に十分な火力支援を行い、「火力の機動」によって一箇所に固定されること無く、歩兵が希望する箇所に進出して、戦線全体に砲兵による「統一された集中火力」を提供するために作られたのだ、というものですね。まあ平たく言えば「歩兵直協」です。
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もう一つの「自走式七五粍加農」は、配備部隊が「機械化部隊内砲兵」で、要は機甲部隊についてまわる独立砲兵ですね。こっちの役割は、さっきのと違い「戦車支援・敵戦車撃滅」になっています。
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内容は「戦車を撃破するのは戦車、というのは当たり前の「理想図」ではあるが、野砲などの重い火砲は戦車に搭載するのは難しいので、前面以外の装甲を省略して、戦車に対して有効な火力である7cm~10cm級の火砲を搭載するのがこの火砲である。この火砲は(続く
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戦車郡の後ろについて回って陣地を戦車と一緒に占領して、要望されれば行進間射撃で敵戦車を、その大口径火砲によって一発で撃破するのが任務なのだ」というものです。この書き方を見る限りでは、対戦車砲とか他の歩兵よりも対戦車戦闘を主軸に置いているように見えますよね。
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あ、ちなみにこれが予想されていた性能でっす☆ミ 見た感じ、どっちもなんか微妙に性能が違うね! pic.twitter.com/A6s3QqvF84
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這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
これはまあ、一応「予想」なんで、当のソ連本人がどう考えてたのかはわからないんですが、とりあえず言えることとして「当時日本は、ソ連が2輌の『自走式加農』を装備している」と想定して、軍の機械化を推進していたことがこれで分かるわけですな。
這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
まあ、これそのものがあったのか、なんか似たのがあったのかは……詳しい人がいるみたいなんでそっちに任せるとして、これを頭の片隅に入れておいて旧陸軍が当時考えていたのが「自走式戦車支援砲」だったというわけです。あ、ちなみにこれ自体は「自走式戦車支援砲」には影響を与えていません。
這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
その「自走式戦車支援砲」は、だんだんとある計画に変更してくるわけなんですが……まあここからは一応新刊の方で楽しんでもらいましょ。
這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
というわけで、こういう話を初心者に分かりやすく解説してる「砲戦車と自走砲」は8/14のC90三日目、西ま-16bで頒布予定です。みんな買ってね! pic.twitter.com/e9pILrhTE8
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這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
駆け足でしたが一応今回はこれで終わり。長文失礼しましたー

その後ちょっと続いたお話

這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
@FHSWman 戦間期野砲と言えば、昨日さらりとこんな話をしました。参考にどぞー togetter.com/li/1008334
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
@Nyarlathotep_44 hmm... 35年頃の日本は「ソ連はこんなのを持ってる」と思ってた、という訳ですか。SU-1とか3とか12がねじれて伝わったように思えなくもない雰囲気ですね
這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44
@FHSWman 厳密には雑誌に掲載されたそれの原文は昭和9年ごろのものなので、おそらくもっと古く、昭和八年の頃には既に「自走式七五粍加農」に類するものを認識していたと思います。個人的には該当しそうなのはSU-1とSU-3(一つ目)辺りの情報を断片的に掴んだのだろうな、と。
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コメント

Hoehoe @baisetusai 2016年8月5日
このソ連の自走砲というのはSU-76のことだろうか
這い寄る混沌@C97落選 @Nyarlathotep_44 2016年8月5日
baisetusai ここで書かれている自走砲は、恐らくソ連最初期の自走砲であるSU-1とSU-3(最初期)の2輌の情報が断片的に入ってきたものだと思われます。ちなみにこれら2輌は試作こそされましたが、その後計画が中止になっています。
kartis56 @kartis56 2016年8月8日
基礎研究1935年、開発開始が37年だと42年開発のSU-76ではないはず
Napalm @napalm240 2016年8月8日
昭和8年より前というとT-26に76mm連隊砲を積んだ試作車なんかもあったようですが、その辺の情報は入ってたんでしょうか?
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