サイタカメラ教室を受講してはいけない

解説
講評では「広角レンズ」と言われているが、撮影データでは35mm判換算81mmとなっている。
焦点距離81mmは「中望遠レンズ」と呼ばれており、断じて広角レンズではない。

解説
屋外で背面液晶が見難い、という悩みに外付けファインダーの購入を勧めていた。
しかしこの写真に使われている富士フイルムX-A2というカメラ用の外付けファインダーは存在しない。

解説
APS-Cで35mmは標準レンズであり中望遠ではない。

解説
F9という設定はとてもF値低めとは言えない。
また、「ふんわりした光」というのは大気中の微細な水滴などでチンダル現象が起こっていることを指していると思われるが、F値とは関係がない。

解説
「絞り込んでいるので天使の階段が写った」と書かれているが、絞りとは無関係。
絞り込んだときに点光源の周囲に出る光条はレンズ内の絞りで光が回折したものだが、この写真の天使の階段は上と同じチンダル現象であり絞らずとも写る。

解説
シャッタースピードを早くしたことで瞬間を止めて写すことができたと書かれていた。
シャッタースピードに関わらずストロボの閃光時間は一緒なので、周辺が十分暗い場合はシャッタースピードが何秒でも写真は止まる。

解説
ガラスへの映り込み対策として、ガラスにレンズをピッタリとくっつけて撮影する方法があると紹介されていた。
映り込みを消す方法には他にPLフィルターを使用するという方法がある。
ガラスにレンズをピッタリと押し当てるとアングルが変更できないので、PLフィルターを使用したほうが自由度が高い。
また、この方法はかなり一般的なものであるのにPLフィルターという選択肢を提示できないというのはお粗末。

解説
明るすぎるため露出補正をかけたほうがいいと解説されていた。
サイタカメラ教室ではカメラの貸出も行っており、E-P3というカメラで撮られたこの写真は貸出カメラで撮影されたものと思われる。
このカメラでISO200、F22という設定の場合、シャッタースピード以外の部分でこれ以上写真を暗くする余地が無い。そのため露出補正をかけても暗くすることはできない。
暗くするためにはNDフィルターを使用する必要がある。

解説
「暗くしたいならNDフィルターを使用」と解説されていたが、光量を減らすNDフィルターを自動露出で使用しても暗くは写らない。
NDフィルターで光量が減った分、カメラが勝手により多くの光量を取り込む設定とするため。
この写真は上と違いF値に余裕があるため、暗くしたいならば露出補正をかけるのが正解。

※上の2つは流石に修正済み

解説
F値を上げる（絞り込む）と光量が減るので、本当は感度を上げて写真を適正な明るさにしなければいけない。
ところが逆に感度を下げろと解説していた。当然、アドバイス通りに撮影すれば真っ暗な写真ができあがる。
露出に関する知識は基本中の基本であり、まともな写真教室ならば間違えるはずのないところだが……

解説
ボケをもう少し小さくして背景を見せたいという要望に被写体から離れて撮り、その場合ふなっしーが小さく写るのでもう少し大きいふなっしーを用意するという対応を提示していた。
わざわざこのために大きいふなっしーを用意するというのは非現実的な選択肢である。
そんなことをするまでもなく、絞れば当然ボケは小さくなる。

解説
レンズフードが有用なのは「写真に写らない場所にある光源からの悪影響」を防ぐ場合であり、写真に写る範囲の光源が原因のゴーストには効果がない。