《ヴァルプルギスの華燭》三日目昼――第二の間

昼フェイズ、戦闘 その姿は如何なるものか
0
リーズヴォルプ @varp_m_rizvolp

疾駆を続ける。どれほどの速度で駆けているのかはわからない。焼けて崩れそうな脚を、それでも前に進めて倒れ伏さぬよう留めている。 駆けて、駆けて、角が届くか、届く前に倒れるか。 どちらにせよ、彼に結末は分からないだろう。

2016-08-23 22:01:54
くちなわ @cuchinawa

強く、鋭く、 火に捲かれながらも進む鹿人。あれは最早、心のみで動く者。 「戴こう」 命でなくその意志を、 体でなくその精神を、 「過たず穿て我が真の臓」 勝利でなく、敗北を、 果たしてリーズヴォルプの槍はくちなわを貫いた。 「吁、心に鋼が通った心地だ…」 ごぽりと朱を零した。

2016-08-24 09:41:40
くちなわ @cuchinawa

「また、幾度となく相見えようぞ」 血が燃える。大蛇がのた打ち、地に堕ちる。火がゆるゆると小さくなっていく。 「我が身は果てし無き、武闘の運命なれば」 そうしてくちなわは、塵も遺さず消えた。 ただ草原には風が吹くのみ。 ただ空には叢雲が湧くのみ。

2016-08-24 09:41:45
リーズヴォルプ @varp_m_rizvolp

……くちなわを貫いて尚意志なく駆け続けていた彼の身体が止まる――焼けきった彼の身体が草原に倒れ伏す。 後には、緩く吹いている風に揺られる草の音が響くばかり。

2016-08-24 21:19:55
《ヴァルプルギスの華燭》管理アカウント @walpurgis_marry

喝采を。ここに力は示された。 賞賛を。その力には価値がある。 三度目の陽は落ちるとも、彼らの命は暗海の星明かりが如くになろう。 #ヴァル華

2016-08-25 12:40:25