ほしみるひと

はち公。 @funkastic_8er

26 《ん？いたって真面目やで？ ほら･･･レン？出来るやろ？》 「そんな･･･」 《レン？》 「でも･･･」 《･･･レン 俺の言う事聞かれへんの？》 そのトーンに ビクッとしたのは 彼女だけじゃなく･･･俺もで こいつのこんな顔 見たことない #ほしみるひと

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27 しばらくの沈黙の後 「わかった･･･」 彼女はポツリと呟くと 『え！！！』 立ち尽くす俺のベルトに手をかけ するすると下着も全部引き下ろす 『ちょ、レンちゃん！あかんて！』 止めるのも聞かず 彼女はそのまま 俺のモノを口に含んだ･･･ #ほしみるひと

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28 『うぁ･･･』 その舌遣いというの？ ほんまに･･･やばくて 《うまいやろ？ レンには･･･ いっぱいエロいの教え込んだからw》 俺を捕らえながら笑う丸の声にまで なんかゾクゾクする 『あ･･･ちょ･･･そんな･･･』 #ほしみるひと

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29 上下に出し入れされたり 時折先端を舐めあげられたり･･･ あっという間に俺は やばくなって それを見透かした丸が 手を解きながら 意地悪く囁く 《ええで･･･？ そのままレンの口に出しても･･･》 その一言は 俺のなけなしの理性を吹き飛ばした #ほしみるひと

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30 『レンちゃん･･･ごめ･･･』 抑えきれず 彼女の頭を掴んで 『あっあ･･･』 突き上げるように腰を振ると 「ん･･･んん･･･」 『あかん･･･い、いくっ』 彼女の喉奥に 思いっきり欲を放った･･･ #ほしみるひと

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31 『はぁ･･･はぁ･･･』 思わずへたりこむ俺 《･･･出すなや？飲め？》 丸に言われたとおり 欲を飲み干す彼女 その光景に ようやく冷静さを取り戻す 『ちょ･･･こんなんおかしいわ』 絞り出した声は 思わず裏返った 《なんで？おかしないよ》 #ほしみるひと

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32 平然と言い放つ丸が 恐ろしくも思える 『こんなん･･･理解できるか！』 俺はそう反論すると フラフラと あてがわれた部屋に逃げ込んだ （絶対おかしい！ こんなんおかしい！） 用意されていた布団に潜り込むと これ以上 何の音も聞こえないようにした #ほしみるひと

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33 丸も･･･レンちゃんも なんかおかしい！ もう出ていきたいけど 出てくあても金もない 『くっそ･･･ さっさと給料入れ！ で･･･部屋か女見つけて さっさと出てく！』 悔しいかなそんな台詞を 呪文のように唱えて 一夜を過ごした･･･ #ほしみるひと

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34 ────明くる朝 『全然寝られへんかった･･･』 げっそりしつつリビングに向かうと 《あ、おはよー》 爽やかな顔した丸がいた コーヒーを啜りつつ 悠長に新聞を読む姿を見てると なんかイライラしてきて 『おま･･･ほんま 昨日のなんなん！？』 #ほしみるひと

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35 思わず声を荒らげると 《あー！昨日はほんますまん！ 俺もレンも酔ってて･･･ 悪ふざけが過ぎたわ！！！ ほんまに！ごめん！！！》 顔の前で手を合わせ 必死に丸は謝った その感じは･･･ いつもの 俺の知ってる丸で 『悪ふざけ･･･やな？』 #ほしみるひと

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36 《当たり前やわw 正気であんな事できるか///》 ちょっと照れてる感じもリアルで （まぁ･･･そーゆうことなら） 『ったく･･･ 次酒飲む時気ぃつけてや？』 俺は笑って許す事にした 《もちろんw レンにもあの後めっちゃ怒られたわ》 #ほしみるひと

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37 そりゃそーだw と、そう言われて気づく 『あれ？レンちゃんは？』 彼女がいない 《あー、アイツ朝弱いねんw よし、謝罪もしたから 俺、先行くなーw》 丸はコーヒーを飲み干すと立ち上がり 仕事に出ようとした 《朝飯なんか適当に食うてええから》 #ほしみるひと

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38 言い残して去ろうとする背中に 『あ、せや･･･』 思い出して声をかける 『なぁ？ 先にはっきりさせたいねんけど･･･』 《んー？》 『お前とレンちゃん･･･ ただのルームメイトちゃうよな？ 付き合ってんねやろ？』 そうに決まってる #ほしみるひと

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39 だけどその問に 丸は振り返りもせず 《･･･いや。 ほんまにただのルームメイトやで》 と答えると あっさりと家を出ていった 残された俺は 『･･･はぁ？絶対嘘やわ』 信じられずため息をついて 頭を掻きながらリビングに戻った #ほしみるひと

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40 そのやりとりを 少し離れた所から レンちゃんが聞いていて 悲しそうな顔をしていた事には ･･･全然気付かず こうして 俺と 丸と レンちゃんの 不思議な生活が始まった #ほしみるひと pic.twitter.com/FxboCfQK3B

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41 〈それはまた どえらい家ねw〉 ある夜 馴染みのバーのカウンターで飲みつつ 愚痴モードな俺 『せやねん･･･もう、なんか 気ぃ使うわぁ･･･』 〈大倉が気を使うとかw 似合わな過ぎてウケる〉 『せやろー？』 聞いてくれる店員のアキに甘える俺 #ほしみるひと

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42 もちろん 自分以外の誰かと暮らすなら ある程度の気づかいは必要だし それが出来るくらい自分は 普通の大人であると思ってる でもなんか 丸とレンちゃんは なんか･･･特殊やねん 繋がってそうで繋がってない すごく ギリギリを感じる関係 #ほしみるひと

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43 〈はい。ラスト1杯 今夜の飲み代はごちそうするから これ飲んだら宿に帰りなさいw〉 『ちぇーっ アキが俺を泊めてくれたら なんも言う事ないんになぁー』 〈アホか！ あんたみたいな男こりごりなの！ 1回泊めたら寄生するでしょ！？〉 『･･･ちっ』 #ほしみるひと

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44 渋々最後の1杯を飲んで だらだらと店を出る 『･･･あっつ』 夜だというのに涼しさは皆無 湿度の高い ジトっとした空気がまとわりついた 『萎えるわ･･･』 でもタクシーに乗る金もないから 駅に向かって歩いた #ほしみるひと

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45 乗り込んだ地下鉄に揺られ 帰る先のあの家を思い出す 『それぞれは･･･ いい奴やねんけどなぁ』 丸は 基本的には昔と変わらずいい奴で 年上なのに気楽で だけど年上らしく 俺の我が儘を許してくれる 《飲もうや！》 俺がいる夜は 酒を誘ってくれたり #ほしみるひと

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46 《これ、お前好きや言うてたよな！》 居候の俺が気兼ねしないように 配慮してくれてるのはわかった ･･･そして 『レンちゃんも ･･･悪い子ちゃうもんなぁ』 というか むしろいい子やと思う 相変わらずほぼ会話はないし 非常に無愛想やねんけど･･･ #ほしみるひと

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47 例えば 『あれ？レンちゃん起きてたん？』 俺が夕飯不要の連絡をせず 帰りが遅くなった時は 「･･･見たいテレビあったから」 って言いつつ起きててくれて 「せっかくだから･･･」 って言いつつ 料理を温め直して用意してくれたり #ほしみるひと

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48 例えば 『ん？』 干してあったシャツに アイロンがけしてあって 『レンちゃんしてくれたん？』 って聞いたら 「別に･･･隆兄のついでだから」 ってそっぽを向くけど 『ついででも助かる！ ありがとぉ！』 そう言えば 耳が･･･赤くなってたり #ほしみるひと

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49 『どっちもいい奴やのに なんか･･･なぁ』 電車を降り まばらに星が光る空を見上げながら 呟いて、ため息をついた ･･･そうこうしてるうちに あっという間に家の前 もう日付も変わっていたから 静かにドアを開けリビングへ #ほしみるひと

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50 リビングに行くと 誰もいなくて なんかホッとする その流れで水をひと飲みして 『シャワー･･･明日でええか』 眠気に負けて部屋に向かった ･･･ここまで来たらなんか安心で 足取り軽く階段を上がったら 『あ･･･』 #ほしみるひと