外科医師が麻酔中の女性患者にわいせつ行為で逮捕→勾留理由開示公判で追加情報【今後も更新予定】
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巻頭言
柳原病院の術後せん妄猥褻事件の続報で照るけど、初報ほどの広がりがみられない。と言うか、一般マスコミ記事がねぇ…。終わってるな。報道したところ、全て名誉毀損で訴えられればいいんじゃね。j.mp/2cdayep
2016-09-06 21:33:29で照るけど→出てるけど
追加報道が増えてくることを期待をしていましたが、今のところJ-CAST他ネット系媒体が数件報道したのみの様子。 RT 誰がどういう根拠に基づいて決定したのか。これだけ社会的に影響がある報道において医学的な検証が十二分に経ていたのか docs.google.com/spreadsheets/d…
2016-09-03 00:02:27引用のリンクはいつ、(個人ブログやネットニュース、Togetterまとめまで含む)どんな媒体がこの事件をどのように報じたかを時系列順にGoogle上のスプレッドシートに整理したものです。すべて元記事へのリンク付きです。違うページが開いてしまった場合は、表の一番下にある「関連報道-時系列」のタブをクリックすると移動できます。
ちなみに、今回の柳原病院の報道、会社によって実名と匿名が分かれている点、まだ指摘されていないようです。新聞社で言うと、朝日、読売、毎日は、どうもWebでの実名報道はしていない。一方、主要な地上波はNHKを含めて実名。これ一つとっても、いろいろ検証していくべき事案だと思うのです。
2016-09-03 00:28:49「メディアはどこもいなかったようなので」というのも驚きました。前掲のように今回は主要放送局が実名であったのに比して、新聞社は匿名が多かったわけですから、放送側が動かないのであれば新聞側が詳細な検証を担って下さることを願っています。 twitter.com/tweeting_drtak…
2016-09-05 22:36:56ここまでのいきさつはこちらでご覧いただけます
産科医の逮捕起訴が産科医療の崩壊につながった「大野病院事件」について
そもそも論として、司法警察に不信感を持ってる医者ってとんでもなく多いのよ。法律分かってない医師クラスタがごちゃごちゃ言うなって法律クラスタは思ってるんだろうけど、大野病院産科医逮捕事件が医師クラスタに与えたトラウマってものすごいの。
2016-08-28 13:08:16実際にあの事件の前後で医療訴訟の数はとんでもないことになった。本当に目に見える形で、訴訟の恐ろしさをあの時代に前期・後期研修をやってた若手医師たちに突きつけた。だって、自分たちの指導医、先輩たちがバタバタと医療訴訟に巻き込まれてどんどん病院を辞めていったのを直で見てるんだもの。
2016-08-28 13:12:00自分たちが尊敬する指導医や、朝から晩まで一緒に働いてた部活の先輩たちがみるみるうちに訴訟まみれになって精神を病んでいく姿をまざまざと見せつけられた研修医が、どういうトラウマを抱えることになるかは想像に難くないと思う。
2016-08-28 13:17:30医師クラスタがこういう議論に積極的に参加している理由の中に、大野病院産科医逮捕事件と、その前後で医療訴訟祭り状態で何でもかんでも訴訟になった大暗黒時代があったってのはみんなに知って欲しい歴史なんだよな。アレと今回の事件は内容が違うから関係ないよってのは当たり前だからさ。
2016-08-28 15:19:05次のツイートに引用されているブログ記事から、大野病院事件の経緯に関連する部分を以下に抜粋します(この病院は福島県双葉郡大熊町大野にありました。大野は東京電力福島第一原子力発電所の西北西約2.5 kmにあたります):
事件当時、福島県立大野病院における常勤の産科医は医師1人であった。
患者(妊婦)は前置胎盤(癒着胎盤)であった事は、事前の検査で判明していた。
前置胎盤とは、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態で、全分娩の0.3~0.6%と稀な病態。
専門的には、事前に前置胎盤(癒着胎盤)を診断する事自体、決して簡単ではないとの事。
ほぼ100%が帝王切開を必要とする危険性の高い妊娠・分娩である。
医師が出産時の危険性を説明し、より設備の整った大学病院での分娩を勧めた。
しかし「大学病院は遠くて、交通費がかかる」と患者と家族は、地元の大野病院での分娩を希望した。
手術の説明をした際、「場合によっては子宮を摘出する」と医師が話すと、「3人目も欲しいので、絶対に子宮は取らないでほしい。」と患者は子宮温存を強く希望した。
2004年12月17日、同病院で帝王切開を受けたが、出血多量で止血困難な状態、同日死亡。
その後、福島県調査委員会の報告書がきっかけでメディアにより医療ミスと大きく報じられ、警察が捜査に動くことになる。
2006年2月18日、福島県警は手術を執刀した医師を業務上過失致死と医師法に定める異状死の届出義務違反の疑いで逮捕。医師は3月10日に福島地方裁判所に起訴された(3月14日に保釈)。
それから約2年半後の2008年8月20日まで、産婦人科学会も動き、被告人の加藤医師に無罪判決が言い渡された。
検察は控訴を断念し、結審した。
無罪判決後の2010年7月24日に加藤医師が当時を振り返った講演の全文が同じブログ記事の後半に収録されていますので、ぜひあわせてお読み下さい。
【週間PseuDoctor】【医療】【社会】「『外科医が術後女性にわいせつ行為をしたとされる』件は第二の『大野病院事件』か togetter.com/li/1017187 」:まず大野病院事件について。詳しくは ameblo.jp/hisayacchi/ent… を見て頂くと(続く
2016-08-31 23:14:22続き)良いが、最大の問題は「故意も過失も無く医師が最善を尽くした結果であるにも関わらず刑事事件として逮捕・起訴された」点だ。変な話だが、医師として仕事をしている以上「民事訴訟で損害賠償請求されるリスク」ならば多少は覚悟している。しかしそれと刑事事件とは本質的に異なる。即ち(続く
2016-08-31 23:16:19続き)「オマエは犯罪者だろう」と警察と検察に言われているのも同然なのである。マトモな医師であれば「患者を救おうと努力し続けたにも関わらず不幸な結果に終わった」事に対して責任や痛恨の思いを持たない筈が無い。そこにこうした形で追い討ちを掛けられたのだから、どれほどキツかった(続く
2016-08-31 23:17:00続き)だろうと思う。この事件は当然の帰結として「委縮医療」を呼び、産科医の成り手自体が減少するという事態を引き起こした。 それを踏まえた上で、今回の件に関して、簡潔に4点述べる。1)警察と検察は勇み足だと思う。2)マスコミは「逮捕時実名報道」をいい加減に止めるべき。(続く
2016-08-31 23:17:31続き)3)大野病院事件が産科崩壊を引き起こした様に、今回の件も委縮医療を招く危険性が大きい。4)個人的には今回も医師は無罪だと思っているが、さりとて「被害者」に責があるとも思わない。術後せん妄を起こすのは、別に本人のせいではないからだ。
2016-08-31 23:18:13大野病院事件や、今回の東京での麻酔後の『猥褻行為』を訴えている事件でも、逮捕や起訴など非常に負担が大きい対応をとると、どんなに献身的な医者でも『逮捕までされてする仕事じゃない』と考えるから、その分野は人がいなくなります。産科が廃れているのは、大野病院事件が理由です。
2016-08-31 11:07:54大野病院事件の福島県警も、正義の味方のつもりかもしれないけれど、あれが福島の浜通りの医療を崩壊させた一因です。しかも、大野病院事件の場合は無罪判決だから、福島県警は、善意の医師の医療行為を妨害して、医療を崩壊させて、福島県民に被害を与えて、それで給料もらえるんだから、すごい話。
2016-08-31 11:11:06広い福島県は浜通り、中通り、会津の3つの地域に分かれ、「浜中会津」と言われています。
浜通り:太平洋と阿武隈山地に挟まれた東部地域(南のいわき市とそれ以外の相双地域=中部の双葉郡+北部の相馬郡に分かれる)
中通り:奥羽山脈と阿武隈山地に挟まれた中部地域(福島市を中心とする県北、郡山市を中心とする県中、白河市を中心とする県南の3つの地域にさらに分かれる。浜中会津のうち人口が一番多い。大学病院=福島県立医科大学付属病院は福島市内)
会津:奥羽山脈の西側(会津と南会津の2つの地域にさらに分かれる)
南北に走る山地が地域の境界線となっていることもあって、山を越えて浜通りと中通りを行き来できる交通ルートは限られています。道路地図を見ると、双葉郡大熊町から自動車道路で山越えして一番行きやすい中通りの都市は県中の郡山市。福島市に行こうとすると、一旦浪江町まで北上してから北西方向に山を越えることになります。