戦史記録室編【温故知新】エピローグ

後頭部が痛いw
0
葛葵中将 @katsuragi_rivea

【注意書き】 ・艦これ二次創作小説投下行為です ・独自の解釈があります ・拙作(自己満100% ・エピローグなのであっさり目に終わります ・ちょい問題発言あり ・やっと完結ですか?遅いんじゃないですか?

2016-09-08 20:55:08
葛葵中将 @katsuragi_rivea

【温故知新】第二話 - Togetterまとめ togetter.com/li/1020057 @togetter_jpさんから これの完結編

2016-09-08 20:55:59
葛葵中将 @katsuragi_rivea

(葛葵さんはよき部下に恵まれたんですね…大切なことを教えてくれる方がいるなんて。)  (あぁ、そう思う。彼女はそれを私に託して…桜の丘へと旅立っていったよ。) (えっ?)

2016-09-08 21:02:57
葛葵中将 @katsuragi_rivea

(磯風には申し訳無いことをした。アイツが彼女を助けようとしたのに叶わなかったからね。磯風だけじゃなく…私はあの子達から恨まれているかもしれない) (………………。) (…なんてな。何言ってんだか。飲みが足りないようだ、平君も飲め飲め!)

2016-09-08 21:03:57
葛葵中将 @katsuragi_rivea

居酒屋での一件からというもの、平は懸命に記録室での仕事に従事した。 それまで気乗りしなかったはずの"地味な仕事" もまた誰かの役に立つ時が来る、 伝えることが次に繋がることなのだと理解した。

2016-09-08 21:05:43
葛葵中将 @katsuragi_rivea

それもまた一つの戦い。物言わぬ記録に生を与え…継承されていく意味を、 自身に出来ることの意味を、心に刻み込んだ。 「司令官さん、おはようございます」 考え事をしていた平に不意に声がかかり、視線をそちらへと移した。

2016-09-08 21:07:41
葛葵中将 @katsuragi_rivea

既に梅雨明けを果たした横須賀の空は快晴となっていた。 燦々と降り注ぐ日の光を手で遮りながら平の秘書艦である羽黒は、自身の司令官を見つけ 声をかけてきたのだった。 「おはよう、羽黒。どうした?やけに上機嫌じゃないか」

2016-09-08 21:08:51
葛葵中将 @katsuragi_rivea

朝から機嫌が良さそうに表情を緩ませる彼女は急に口元を押さえくすりと笑う。 「昨日の葛葵司令官と磯風さん、本当に仲良し親子みたいでしたね」 「親子…と言うには見た感じの歳が近いよ。兄妹って言ってあげないとさすがに葛葵さんに失礼だよ」

2016-09-08 21:10:24
葛葵中将 @katsuragi_rivea

話題にあがるのは二人が昨日の昼下がりに目にした葛葵と磯風が見せた微笑ましい光景。 平が聞いていた話によれば水雷戦隊に属する駆逐艦という艦種の者、その一部は 過剰なほどそのプライドが高く…その典型となる例がおそらく磯風。

2016-09-08 21:11:46
葛葵中将 @katsuragi_rivea

そういう傾向にある者は他者との距離間に大きく隔たりを作り出し、 絶対にそれを縮めることはない。 提督、司令官などと呼ばれる者とも一定の距離を置いている場合が多い。 特にその例に当てはまるのが"オリジナル"などと呼称される先天性の艦娘達。

2016-09-08 21:13:18
葛葵中将 @katsuragi_rivea

磯風はそれら全ての条件を網羅しているにも関わらずあのような行動をとるケースは 他に類を見ない…というより一切耳にしたことはない。 これもまた自身の至り知らぬ記録、そのほんの一部なのだろうと平は思った。

2016-09-08 21:14:32
葛葵中将 @katsuragi_rivea

「ほら」 平は口角の端を上げながら個人所有の端末、その画面を羽黒に提示した。 そこに映るのは話題にあがる光景を密かに平が撮影した写真。それを見た羽黒も満面の笑みを浮かべた。 「いつの間に撮ったんですか?」「羽黒が来る前にね」

2016-09-08 21:16:30
葛葵中将 @katsuragi_rivea

「今度口喧嘩したらさ…これ、見せてやろうと思うんだ。そうすればさ、いかにあの二人でも黙るだろうさ」 「それは名案です。羽黒にもその写真いただけませんか?」 「あぁ、もちろん。いいよ」

2016-09-08 21:18:01
葛葵中将 @katsuragi_rivea

平は再び端末の画面を見つめた。同時に先だっての会話を思い出し、目を細める。 (恨まれているだって?そんなこと、あるはずない。それだったらこんなこと、ありえないじゃないか…) 彼に、葛葵に伝えなくてはならない

2016-09-08 21:19:36
葛葵中将 @katsuragi_rivea

あの日、葛葵が垣間見せた表情は憂いを帯びていた。 司令官としての責務と、一個人としての感情の狭間で抱え込む闇の一端。 彼はおそらく重い十字架を自らの手で首を絞めるかのように背負い込んでいるのだろうと平は思慮をめぐらせた。

2016-09-08 21:20:57
葛葵中将 @katsuragi_rivea

「…司令官さん?」 伝えることが戦いというならば、大切なことを伝えること、 それによって誰かが救われるというならば…彼にとっても、きっと。 「さて、あの人の気まぐれに…今日も付き合ってあげようじゃないか。」

2016-09-08 21:22:18
葛葵中将 @katsuragi_rivea

ちょい飲み過ぎた…トイレの目の前で倒れて頭打っちまったw

2016-09-08 21:26:17
葛葵中将 @katsuragi_rivea

(強制休憩。すいません、そのうち復活します)

2016-09-08 21:28:28
葛葵中将 @katsuragi_rivea

フロムザバレルのガブ飲みは危険です。やめましょう(戒め

2016-09-08 21:31:32
葛葵中将 @katsuragi_rivea

「君が、平王里君だね?私が戦史記録室第一部署室長、立川京介だ。よろしく頼む」 平と羽黒は空いた口が塞がらず呆けたまま立ち尽くした。 「葛葵から話は聞いているよ。とても優秀な人材だと…私としても非常に助かったよ」

2016-09-08 21:37:32
葛葵中将 @katsuragi_rivea

前日まで四人しかいなかった記録室がその日は人で溢れ、 平と羽黒は思わず入った部屋を間違えたのではないかと入り口の桐の板を何度も見直した。  「間違っては…無いよね?」「…はい。確かに第一部署です」

2016-09-08 21:38:47
葛葵中将 @katsuragi_rivea

状況を飲み込めない二人は本来の室長である立川から 昨日の夕刻を持って戦史記録室第一部署所属の人員が全員復帰を果たし、 それに伴い臨時室長であった葛葵冷士はその任を解かれ、元の鞘へ納まることになったと説明を受けた。

2016-09-08 21:40:20
葛葵中将 @katsuragi_rivea

葛葵と磯風の両名は朝一番の定期船に乗るために早朝からここを発ったという 「相も変わらず…忙しない男だな。せめて挨拶だけでもしていけばいいというのに」 立川がそう口にしたことに二人も無言で頷き同感の意を示す。

2016-09-08 21:41:33