福島の甲状腺検査の先行調査結果の論文を福島県立医大が公表:年齢性別補正後の事故時18歳以下の甲状腺がん有病率に外部被ばく、甲状腺等価線量関連の地域差なし

45
前へ 1 ・・ 4 5 次へ
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu ああ、やはり具体的な数値はご存じないわけですね。ではこれからご覧いただきましょう。

2016-09-13 13:11:31
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu まず高線量地域の飯舘村と浪江町の線量分布がこちら。事故後4ヶ月間の外部被ばく線量の推定値(全年齢)が5 mSv以上が人口の1%以上を占める自治体です。無印の4つはいずれも中線量地域 pic.twitter.com/HMTmTmeYuz

2016-09-13 13:44:32
拡大
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 逆に低線量地域は会津、南会津、いわきの3箇所で、事故後4ヶ月間の外部被ばく線量の推定値(全年齢)が1 mSv未満が人口の99.9%以上を占めます。表の無印は図の中線量地域にほぼ対応 pic.twitter.com/57k8lIhtMF

2016-09-13 13:56:23
拡大

ご覧いただいた2枚の表は2015年8月に公表されたこの英語論文(無料)のデータです。Ishikawa T et al. The Fukushima Health Management Survey: estimation of external doses to residents in Fukushima Prefecture. Sci Rep 2015;5:12712
http://www.nature.com/articles/srep12712

nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 先の2枚の表の日本語元データがこのファイル最終ページの市町村別分布。pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… 15 mSv以上の人がいるのは相双地域の大熊町、双葉町、浪江町、飯舘村の4箇所だけ。相双地域の最大値は25mSv

2016-09-13 14:02:00
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop この表pic.twitter.com/57k8lIhtMF をみると相双地域全体が高線量地域の基準に該当するように見えますが、実際には5 mSv以上の人の大多数が浪江町と飯舘村の2箇所に集中しているため、相双地域の他の市町村は高線量地域の基準からはずれます

2016-09-13 14:11:37
拡大
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 外部被ばく線量よりも密接に甲状腺癌の発生に関係すると考えられるI131による甲状腺等価線量のWHOによる推定値(事故後1年間)。飯舘村と浪江町が高いものの、残りの福島県下は大差なし pic.twitter.com/aDiANJnZuP

2016-09-13 14:35:23
拡大
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu ただしこのWHOの甲状腺等価線量の推定値は、まとめtogetter.com/li/1022829 にも書いておいた通り、「絶対に過小評価にならない」ことを最優先して実際にはありえないような厳しい条件を仮定して求めた値です。

2016-09-13 14:42:58
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 実は表2https://twitter.com/parasite2006/status/774113184726736896 の甲状腺癌の診断例数を受検者数で割って100000倍した結果はそのままでは比較に使うことができません

2016-09-13 14:50:21
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu なぜかというと、甲状腺癌は男性よりも女性に多い病気です。また年齢によりかかりやすさが違い、年齢分布曲線を描くと思春期とともに立ち上がって60代ぐらいまで年齢とともに上がり続けますtwitter.com/parasite2006/s…

2016-09-13 14:59:25
nao @parasite2006

@hkemo1 甲状腺癌の発生にこれだけの人種差がある以上、福島のデータは震災前の日本人のデータと比較するのが筋です。pic.twitter.com/yiG17038lV pic.twitter.com/NBTfbdg6AR

2015-11-11 17:13:50
nao @parasite2006

@hkemo1 甲状腺癌の発生にこれだけの人種差がある以上、福島のデータは震災前の日本人のデータと比較するのが筋です。pic.twitter.com/yiG17038lV pic.twitter.com/NBTfbdg6AR

2015-11-11 17:13:50
拡大
拡大
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu ということは、地域ごとに受検者の男女比や年齢分布が違っていた場合、それだけで甲状腺癌の発生率に差がついてしまっている可能性があるということです。放射線以外の理由でついた差を放射線の影響と見誤ってはなりません。

2016-09-13 15:07:03
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu そこで地域間の比較をするにはまず比較の基準にとる地域を一つ選び(今回の場合は低線量地域)、そこに合わせて男女比と年齢分布を補正してから比較を実行することになります。

2016-09-13 15:22:44
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 表2 twitter.com/parasite2006/s… では高線量地域と中線量地域の甲状腺癌有病率を比較の基準となる低線量地域の値で割って、比較基準の何倍に相当するかオッズ比を出しました。年齢性別補正なしで出したのが粗オッズ比です

2016-09-13 15:30:29
nao @parasite2006

前ツイートの高線量、中線量、低線量(グループA、B、C)の3つの地域のうち低線量地域(グループC)を基準とし、年齢性別の補正後甲状腺癌のオッズ比と95%信頼区間を算出。95%信頼区間は1をまたぎ、線量による地域差なし pic.twitter.com/RJGETwBatB

2016-09-09 14:12:20
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 粗オッズ比は高線量地域1.16、中線量地域0.87となりました。(高線量地域と低線量地域の間には平均値で少なくともざっと4倍の外部被ばく線量差があるpic.twitter.com/57k8lIhtMF のと比較してみてください)

2016-09-13 15:38:37
拡大
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 年齢性別補正後のオッズ比(表2の下から2行目)は高線量地域1.49、中線量地域1.00となり、いずれも補正前より大きな値になりました。ヒト集団間の比較では年齢性別の補正は必ず行わなければなりませんが、今回はそれだけではすみません

2016-09-13 15:50:30
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 実は高線量地域は平成23年度(原発事故から半年以降1年以内)、低線量地域は平成25年度(原発事故から2年目以降3年以内)に1巡目の一次検査を受けており、子供の成長の早さを考えると最大2年半という検査時期の差は馬鹿になりません。

2016-09-13 16:01:43
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu そこで年齢性別に加えて、原発事故から1巡目の一次検査までの時間についても補正を行った結果、補正後のオッズ比(表2の一番下)は高線量地域1.01、中線量地域0.82となりました。

2016-09-13 16:32:33
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 不確かさの目安である95%信頼区間の範囲は補正前、年齢性別補正後、年齢性別検査時期補正後とも1(比較の基準と差がないことを意味する値)をはさみ、比較の基準である低線量地域との間に統計上有意な差があるとは言えないことを示しました

2016-09-13 16:42:19
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 甲状腺等価線量をもとに地域割りを行った表3の場合twitter.com/parasite2006/s… 補正前の粗オッズ比の値は高線量地域1.22、中線量区域0.90(高線量区域の甲状腺等価線量は低線量区域の3-4倍もあります)

2016-09-13 16:53:05
nao @parasite2006

甲状腺等価線量の高線量、中線量、低線量(グループ1、2、3)の3つの地域のうち低線量地域(グループ3)を基準とし、年齢性別の補正後甲状腺癌のオッズ比と95%信頼区間を算出。95%信頼区間は1をまたぎ、線量による地域差なし pic.twitter.com/R24nP9yPir

2016-09-09 15:23:18
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu 以下年齢性別補正後が高線量地域1.50、中線量区域1.01、原発事故から1巡目の一次検査までの時間についても補正すると高線量地域1.07、中線量地域0.84.

2016-09-13 16:59:08
nao @parasite2006

@mayuzumi_shop @reemayufu まあ本当に放射線の影響なら、低線量地域に対する高線量地域のオッズ比が外部被ばく線量なり甲状腺等価線量なりの比(少なくとも3-4倍)に対応するぐらいの大きさにならないと。

2016-09-13 17:10:16

上の論文の結果を支持する続報も1年9ヶ月後に掲載されました。しかもかの津田論文を掲載したEpidemiology誌のLetterとして。

運㍍㍍小次郎@不織布マスク・手洗い推奨厨 @hseino1

【論文】結論として原発事故から4年以内の福島の子供の甲状腺がんの有病率と被曝量の個人差、地域差、事故からの期間の間に関連はなかった。2014年4月からの継続調査によって福島における低線量被曝の甲状腺がん発症率への影響が明らかになるだろう。※投稿図は論文の図に加筆ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P… pic.twitter.com/BH3E6dEp7X

2018-06-17 18:52:41
拡大
拡大
拡大
リンク PubMed Central (PMC) Comparison of childhood thyroid cancer prevalence among 3 areas based on external radiation dose after the Fukushima Daiichi nuc The 2011 Great East Japan Earthquake led to a subsequent nuclear accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant. In its wake, we sought to examine the association between external radiation dose and thyroid cancer in Fukushima Prefecture. We applie 1 user 189
前へ 1 ・・ 4 5 次へ