花束 貴方の記憶

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あみ @ami_qitt25

26 ただの気まぐれ そう、思って…引き下がる気配も無いし だからといって連絡先を聞く訳でも無くて 同じ時間と空間を居有して別れた その人の香りに貴方を重ねて 同じ空間に居ることが苦痛じゃ無いのは きっとそんな理由 #花束

2016-09-01 21:58:43
あみ @ami_qitt25

27 一人の部屋に帰って… 又、貴方を思って 何とか今日もやり過ごして そうやって繰り返す… 現実と思い出の狭間の中を 『なあ?もう終わりにせいへん?』 貴方の声が耳の奥でコダマする 「別れるって事?」 #花束

2016-09-01 21:59:18
あみ @ami_qitt25

28 『ちゃうよ、…そうや無くて… 何て言ったらええかなぁ…』 「嫌だよ、信ちゃん… あたし、信ちゃんと別れるなんて…」 『アホ、ちゃうって、やから、ああ もう、泣くなや、ちゃうって… 俺の言い方が悪かった、ごめんって やから、その、ちゃんとせいへんかって…』 #花束

2016-09-01 22:00:30
あみ @ami_qitt25

29 「意味わかんないよ…」 『ん、ごめん…あのな…結婚せいへん? ちゃんと…もう、ええやろ? そろそろちゃんとしても…』 目が覚めて… このまま眠り続けたらこの先が見れたんだろうか #花束

2016-09-01 22:02:15
あみ @ami_qitt25

30 現実にはならなかった夢は 何時までも夢のままなんだろう 結末を知らないから… あの後、貴方はどう続けるつもりだったの? #花束 pic.twitter.com/j39DD7iwNw

2016-09-01 22:03:37
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あみ @ami_qitt25

31 1ヶ月後、その人はあたしの前に現れた 『元気やった? 約束…覚えてくれてた?』 本気だと思って無かったから… 忘れてた… だから…顔を見ても分からなかった 思い出したのは…香り、、 貴方と同じ匂いに… ああ、そんな話したなって #花束

2016-09-02 05:24:44
あみ @ami_qitt25

32 『1ヶ月立ったから… 話す事出来たでしょ?』 何も出来て無い 何も変わらないから あたしは生きてるけど死んでるから 貴方と一緒にあの時死んでしまったから 『ごめん… 何か思い出させてもうた?泣かないで…』 #花束 pic.twitter.com/rYFHAWp2Qh

2016-09-02 05:24:52
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あみ @ami_qitt25

33 泣いてた事すら分からなかった 顔を上げるとその人の手が頬を拭って 『あかんな、逢うたび泣かせとる…』 この人のせいでは無いんだけど… 「違うんです…あなたのせいでは…」 『ここやと…』 「あ、はい…」 #花束

2016-09-02 05:25:11
あみ @ami_qitt25

34 人混みを抜けてだけど食事をする気分では無くて…でも、何となく一緒に居たくて 公園のベンチでただ並んで座って居た 何を話す訳でも無くて その人の香りに包まれてるだけで 貴方の事を思い出して… また少し泣きたくなる その人は何も言わずただ黙って傍に 居てくれた #花束

2016-09-02 05:25:21
あみ @ami_qitt25

35 お互い名前も素性も知らない それなのに一緒に居てくれる その時はどうしてなのかも考えなかった 何時間…もしかしたら何分… わからないけれど 彼のコートのポケットから着信音が 鳴ったのであたしは我に返った 彼を見ると少し困った顔で… #花束

2016-09-02 05:25:30
あみ @ami_qitt25

36 「電話出て下さい、 ありがとうございました…」 そう言ってその場を立ち去った 部屋に戻っても、暫く彼の事を考えてた こんな事はいつぶりだろ 貴方以外の人を考えるなんて… 「ごめん…浮気ちゃうから、、」 #花束

2016-09-02 05:25:39
あみ @ami_qitt25

37 『アホ、分かっとるわ… けど、もうええねんからな…』 「何が良いの? あたしの気持ちは変わらないよ… 信ちゃんだけだよ、 だから、早く迎えに来て…」 ほんとにずっと待ってるんだよ… #花束 pic.twitter.com/xwexMgfqfx

2016-09-02 05:25:50
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あみ @ami_qitt25

38 その人は毎月一度あたしの生存を確認するかの様にあの改札で待っていた 最初は話す事も無く ただ黙って傍に居てくれた その内、少しづつあたしが話出すと 黙って聞いてくれて 気付くとその日を待ってるあたしがいて だからと言って貴方を忘れた訳じゃ無いけど #花束

2016-09-02 05:27:15
あみ @ami_qitt25

39 少しづつ… ほんとに少しづつ 貴方の幻を見なくなっていた 『ええ事やん、歩き出さんと…何時までもそこに居ったらあかんのやから…』 時々、夢で貴方はあたしを突き放す 「それでも一緒に居たいよ… 一緒だって約束したのに…」 #花束

2016-09-02 05:28:04
あみ @ami_qitt25

40 『そやな… やけど、もう一緒居られんのよ…』 目が覚めて… どうして一緒居られないって言ったのか わかった気がした 信ちゃんが居なくなって もう、2年…又、あたしが年上になった この時期は本当に現実を受け入れられない #花束

2016-09-02 05:29:09
あみ @ami_qitt25

41 信ちゃんが好きだった煙草に火を着け 深く煙を吸い込む 煙を吐き出して… 煙草を吸うのも慣れてしまった そう言えば あの人に初めて合ったのもこの時期だった きっとあの人は今日も居るだろう #花束 pic.twitter.com/pprRL6acQZ

2016-09-02 05:30:52
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あみ @ami_qitt25

42 月に一度の約束の日 その人は来なかった… 終電まで待ってみたけれど 現れなかった つぎの日も、その次も… 「あたし…何してるんだろ」 その頃から貴方の声も聞こえ無くなっていて この世界にあたしはたった独りになった #花束

2016-09-02 20:35:47
あみ @ami_qitt25

43 もう、行っても良いかなぁ 貴方が居なくなって…あたし頑張ったよ だからもう、良いよね… どうしたら貴方の所に行ける あたしの願いは又、毎日貴方の元に 行く事になった もう、誰も止める人もいない… 貴方すら止めはしない… #花束

2016-09-02 20:35:52
あみ @ami_qitt25

44 そんな事毎日思いながら それでもあたしには自ら出来る勇気も 無くてただ、毎日を過ごしてた ある日、何時もの改札で 『良かった…元気そうで…』 貴方の匂いとあの人の声… ああ、あたしはこの人に彼を…信ちゃんを重ねて見ていたんだ #花束

2016-09-02 20:36:04
あみ @ami_qitt25

45 だから、この人に逢えなくなって 信ちゃんも現れなくなったんだ その人の声を無視して改札を通ろと したら腕を捕まれ 『お願いや、無視せんといて…』 #花束 pic.twitter.com/JXTLcSFOxg

2016-09-02 20:36:12
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あみ @ami_qitt25

46 何時もの公園のベンチに並んで 座ってから多分もう、1時間は立ってる 「…どうして、 来なかったか聞いて良いですか?」 『待ってくれたん?』 待ってた…なんで待ってたんだろ #花束

2016-09-02 20:37:05
あみ @ami_qitt25

47 『待ってくれたんや… ごめんな…急に仕事でこっちに 居らんかったんよ… 今日戻って来たんよ… 連絡先を聞いておけばこんな事に ならへんかったのに… ほんまにごめんな、、』 「良いんです…じゃ、…」 #花束

2016-09-02 20:37:51
あみ @ami_qitt25

48 それだけ聞きたかった… あたしが嫌になったんじゃ無いって わかればそれで良かった 誰にも必要とされて無い人間だと 思いたく無かったから… 『待って、、』 立ち上がろうとした腕を又捕まれる なんだかこの人には腕ばかり掴まれる #花束

2016-09-02 20:38:29
あみ @ami_qitt25

49 「何ですか?…」 『今日は一緒に居ってくれへん?』 「どうして…」 『今日は独りで居りたくないねん… 誰かに傍に居て欲しい… やから、居てくれへん?』 そんな日はあたしにもある #花束

2016-09-02 20:39:09
あみ @ami_qitt25

50 例えば信ちゃんと出会った日 付き合った日、誕生日 信ちゃんがあたしの前から消えた日 だから気持ちは解る 「わかりました… 明日の朝まで一緒に居ます」 #花束 pic.twitter.com/kiJDGlJGK6

2016-09-02 20:40:55
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