綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

228 彼の言葉の意味はわからなかったけれど 許してはくれないって...それはわかった 何度も抱かれ身体中に亮の印を付けられ 疲れて眠る彼の腕から抜け出し必要なものだけ持って部屋を出た... #綺麗の味方 pic.twitter.com/Nu0LL3PqtZ

拡大

あみ @ami_qitt25

229 〈亮ちゃん、なんか変やない？〉 丸に言われ、何にも返せへん... あの日、彼女を部屋に送って行った 夜明け前の薄暗い中でも分かるぐらい顔色を変えた亮が出てきた時はほんまにびっくりした...後ろめたい感情があるから 彼女を引き留めた事、指を絡めた事... #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

230 気持ちを伝えてしまいそうになった 余りに彼女の横顔が悲しそうやったから 亮に愛されてる筈なのに... なんでそんな顔するんよ、、 そんな言葉が出そうになるから口を閉じて前を見る... なんも感じへんように #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

231 そんな想いを見透かされてしまうんや 無いかと慌ててその場を立ち去る 卑怯なのはわかっとる、、 彼女を置いてく事に躊躇いながら車に乗り込む なんで、あの時奪わへんかったんやろ... #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

232 《...何処に隠したん？》 翌日、現場で会った亮は複雑な表情で 俺に話しかけて来た 『何がや？』 怒りなのか悲しさなのか... 《あいつ...消えた、、村上君やろ？ 何処に隠した？》 彼女が居らんくなった... #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

233 『なんの話や、消えたって、、』 俺の顔をじっと見て 《知らんの？村上君の所に行ったんやないんや...》 そう呟くと考え込み始める 『亮...ちゃんと説明してくれ』 俯いてた顔を上げた亮は... 鋭い目付きで俺を睨み付けて #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

234 《村上君のせいやろ？あいつと寝たんやろ？》 『な、なんっう事言うねん、、そんな事...』 《無いって？...実際は無いやろな、、じゃ、頭ん中では？何回やった？どんな風に？あいつ、なんて言った？...そうやってあいつとやっとったやろ...》 #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

235 『...亮、、』 《村上君には行かせへん、、 1度だってちゃんとあいつと...》 その時スタッフが呼びに来たせいでその後の話は途切れた 良く理解出来ないままわかったのは 彼女が亮の前から消えたって事 #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

236 俺が探せる範囲なんて決まっとる そりゃ亮やって探したやろ... それでも、、 じっとなんかしてられへんやんか ハウスキーピングの会社に連絡を入れて彼女の派遣先を聞いても [個人情報に当たりますから...] #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

237 と、言われ...もっともやと納得はしたけれど 『そこをなんとか...』 渋る事務のお姉さんをなんとか事情を話 [本来は駄目なんですよ...今回だけですからね、、] 渋々、派遣先のマンションだけ聞き出した #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

238 日にちも時間も教えてられないと言われ 空き時間にそこに行っては彼女を待った 待つ様になって1週間目... 雨が降る夕方 仕事が早く終わると近くで下ろして貰って例のマンションの前に傘をさして 歩いて居ると #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

239 「村上...さん、、」 聞きなれた声が俺を呼び止める 振り返ると...彼女が青白い顔で道路に傘を落として、、雨に濡れたまま立ち尽くしてた 『なにしとるん？風邪ひくやんか』 駆け寄って傘を差し出すと 「...どうして、、」 消え入る様な声で #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

240 『どうしてって... 決まっとるやんか、、心配やから...』 彼女は周りを見て 「...彼は、、」 少し怯えた様に 『亮か？来とらん...会いたくないんか？』 小さく頷く君を雨に濡れて震えとると 思ったのは俺が浅はかやったって後で わかった #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

241 『仕事は？』 首を降って 「終わりました...」 『やったら、、一緒に帰ろ... 亮に逢いたく無いんなら合わへんくて ええから』 それでも、君は小さな肩を震わせて 居ったね #綺麗の味方 pic.twitter.com/TIBmJSZrRC

拡大

あみ @ami_qitt25

242 『何か飲むもん頼もか？』 ベッドに浅く腰掛けた君は不安げに 自分の肩を抱いて 『すまん、、もう少し広い部屋なら良かったんやろけど...』 「...いいえ、、」 首を振って俯く 『もう、風呂入れる筈やろ... 温まってこんと風邪ひくやろ』 #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

243 ふっと上げた君の顔は不安げで 『大丈夫や、、亮には連絡せいへんから...』 その言葉に少しほっとしたようで 立ち上がるとバスルームに消えて行った 結局、雨が酷くなり自分の部屋やおれの所やと落ちつからへんやろし... #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

244 身を隠しとるならと思い近くのホテルに あいにく、広い部屋では無くまあ、 シングルでも無いが...こんな密室に２人で居るには息苦しい広さ、、 シャワーの音が微かに聞こえる中フロントにルームサービスを頼み 冷蔵庫からビールを出し喉に流し込む #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

245 しばらくしたら、、シャワーの音が止み 濡れた髪のまま出て来た君はバスローブ姿で目のやり場に困る 「...服が、、」 『ああ、クリーニングに出した戻るまで我慢してな』 「は...い、、」 所在無げに立ち尽くす君を見つめる俺の気持ちをわかって居った？ #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

246 今すぐ傍に行って抱き締めたいのを我慢してるって... 『...座らへん、』 言いかけた時にチャイムが鳴りルームサービスが届いた 『腹減ってへん？少し食べな...顔色悪いで』 向かいのソファに座る君に 『何処に居ったん？』 「友人の所に...」 #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

247 『亮と何があったん？』 それに関しては俯き答えない君の手首に薄らと残る痣は...誰が付けたんよ 『亮も心配しとった...』 「...はい、、」 チラッ肌けた胸元にも... そうか、、だから... 『俺、仕事やから...また、明日来るから』 #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

248 そう言って部屋を出る時 『なんも心配要らへん...信じてくれへん、』 君が頷いてくれて、安心したんよ #綺麗の味方 pic.twitter.com/vQMFd59Iqo

拡大

あみ @ami_qitt25

249 《これ、どういう事やねん！》 楽屋に入った途端、亮に胸ぐらを掴まれ 〔亮ちゃんあかんって、そんなんしたら〕 ヤスが亮を捕まえて俺から引き剥がす ［雛、ちょっと...］ その隙に俺を連れて横が廊下に呼び出す 『...なんや、何があったんや？』 #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

250 亮の態度も楽屋の空気もおかしかった ［雛、、これ］ 差し出された週刊誌は...昨日のホテル、、 入口を入って行く俺の手が彼女の背中に 添えられてて...まるでこれから何があるかを想像させる 『これは、、横、ちゃうんや』 #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

251 ［解っとる...いつからや、、］ 『ちゃうって言ってるやんか』 ［だから、解っとるって］ 『何がや...』 ［雛、、落ち着けや、、 解っとる、そんな事はせいへんって］ 『あ、、』 肩を押されて椅子に座らされ ［今朝、マネが持って来たんや］ #綺麗の味方

あみ @ami_qitt25

252 週刊誌を指さして ［解っとる、お前がそんな... 仲間の女取るような事する様な奴や無いのは、、なんか理由があるんやろ？］ 理由...有るはある、、でも、それを言えるか？ ［あの子、どっくんから逃げとるん？］ 『え？』 #綺麗の味方