〈碧国〉は消えたが、少年の最後の発案が端緒となって“マナ爆弾”が開発される。後世の大戦で使用されたこの爆弾は猛威を振るうのだが、皮肉にもその新爆弾試験場とされたのは、かつて〈碧国〉が存在した諸島、その場所であった…。これで今回のDog Eat Dogは終幕。
2016-10-09 22:12:15いたるさんのルール紹介にあるように、Dog Eat Dogのネイティブ(原住民)プレイヤーは、手持ちのチップが払底すると過激な行動ののちに死亡する。植民支配側に反抗したくなることが多いのだが、あまりやりすぎるとすぐにキャラが死んでしまう。折り合いをつけなくてはならない
2016-10-09 22:18:28他方の植民支配側のプレイヤーは、ある程度はネイティブが“ルール違反”するように仕向けないと、自分のチップが払底してゲームが中途半端なところで終わりかねない。だが、圧力をかけすぎで原住民キャラが死亡すると一気に3チップ没収されるペナルティがあるので、無茶はできない
2016-10-09 22:27:48このあたりのチップ増減のシステムが秀逸。ゲームルールはとても少なく、参加者のストーリーテリングに重きが置かれているのだが、このチップがゲーム的な判断をうまく促してくれる。支配と被支配というテーマの生々しさから好みは分かれそうだが、とても面白い
2016-10-09 22:32:59歴史もの、特に民衆史に興味のある方にはうってつけと思えるのだけど…現在、Dog Eat Dogをプレイするにあたり最大の難点は、どうも入手手段が見当たらなくなってしまったこと。以前はPDF版がwebで買えたのに…。すでにお持ちの方に依頼するしかプレイ手段がない
2016-10-09 22:37:03Dog Eat Dogはルールブックにポリネシアの地図が載っていたりはするけれど、現実の歴史を舞台にする必要はない。今回はマナといった異世界要素をわずかに入れるにとどめたけれど、もっとファンタジー、SFに寄せることもできる。先住民と植民支配という構図がキープされれば問題ない
2016-10-09 22:50:53あとはプレイタイムが最初のセッティング含めて6人参加で3時間。TRPGに慣れている人なら「短い」と思うくらいだと思う。が、この種の即興ストーリーテリングはけっこう集中力を要するので、けっこう長めの部類ではある
2016-10-09 22:56:38…いいゲームで、テーマもシステムも見るべき面がたくさんある。なのに、ここに来て入手難とは。なんとかならないものか
2016-10-09 22:58:03フォール・オブ・マジックのようなコンポーネントのもの(の物理版)はともかく、電書のかたちでリリースされることが多くなったストーリーゲームの類は、入手経路が皆無にはなりにくいとは思っていたのだけれど…。版元や著者が取り下げてしまったりとか、何か事情があれば消えることもあるよね…
2016-10-09 23:06:09Dog Eat Dogには「コミュニケーションルール決定」という俯瞰した合議や、「チップ管理」によって、これがゲームというフィクション内の営みであることを明確化してはいるんだけれど、個々の語りや台詞回しを調整、制限する部分はほぼないので、注意が必要になる
2016-10-09 23:33:59支配/被支配等、様々なことに思いを巡らせてほしいとする作者の意図からすれば、あえて強く制御するような措置を施していないと思うのだけれど…このあたりは難しいところ
2016-10-09 23:39:42他の参加者への配慮が必要なことは、すべてのゲームで言えることなのだけど、Dog Eat Dogはテーマ自体が権力の上下を扱っていて、システムも、それを背景に組み立てられているからね(※コンフリクトの最終決済権がほぼ植民プレイヤーに一任されていること等)
2016-10-09 23:43:25サイトウさんのまとめ
Dog eat Dog 個人的には歴史に名前を「残さない」ようなキャラクターができたのが良かったな。手番性の魅力。通常のRPGだとこういう普通の人はあまり出番がないのです。手番性だと普通の人の居場所から話ができるので良かったです。
2016-10-10 01:00:36Dog eat Dog 自分のキャラクターを「日和見主義」と言っていたのです。が、局面が見えないとたいていの人は日和見というか、場当たりになってしまうと思うのですね。中の人(プレイヤー)も現在における最善手を選んで行くのが好きです。そういうキャラクターとして役割を果たせて良かった
2016-10-10 01:04:18@saitom11 歴史事件を叙述する上でタッチストーン、触媒に位置づけられる人々ですね。そこで起きた出来事の、何事かを反映して動いた存在ではあるけれど、その人自身は名前が残るわけではない、という
2016-10-10 01:07:29Dog eat Dog 宗主国も植民地も一枚岩でなかったところがおもしろかったです。植民地も宗主国を利用したい勢力がいるし、宗主国も利権を巡って内部対立がある。わたしのような日和見原住民は、あからさまに反抗的ではないんだけど「そんなの無理です」って言って言うこときかないし。
2016-10-10 01:11:59Dog eat Dog プレイしやすくするために宗主国と原住民の間の言語は「なんとなく通じる」レベルでやりました。これを「細かい話は翻訳者が必要」レベルでやったらまた違う展開になったはず。「宗主国帰りの留学生貴族」は両言語に堪能な希少な存在なので、易々と殺す訳にはいかなかったかと
2016-10-10 01:17:14Dog eat Dog 最終的に島事態が半壊するわ、住民同士での虐殺は起きるわで散々な展開でした。この島のその後の統治勢力がどうなったか、想像が膨らみます。私的想像では「政府直轄統治を諦めて民間会社に委任する」か「現地住民による自治政府を認めて、そこと貿易する」あたりかなぁと。
2016-10-10 01:42:54@saitom11 東インド会社的なものが存在している気配があったので、民間会社が実効支配しそうかな?って感じました。〈碧国〉は貴族も神権勢力も宗主国の海軍投入と島の半壊で維持できなくなって。後には新爆弾の試験場にされてしまったようなので、後続の支配勢力も長持ちしなかったのかも
2016-10-10 01:49:20@saitom11 神権と王権が多数部族をまとめていたのかもですね。旧支配構造のどちらかでも残れば、まとまったネイションとして、もう少し長く存続できたのかもしれないですが、共倒れしましたからねえ…
2016-10-10 02:03:03DOG EAT DOG 補足を少し。真面目に作られたゲームです。わたしも元ルールは観てません。が、元ルールには長いデザイナーズノートと歴史解説があるそうです。その中で作者は自分の立場(ハワイの白人)を提示しているそうです。
2016-10-10 13:26:14Dog eat Dog 補足 植民地問題という現在進行形の問題がテーマです。人を傷つける可能性があります。信頼の置ける人とヘルプの出せる状況で遊んでください。
2016-10-10 13:32:02きろまさんのまとめ
動画編集をさぼってDog Eat Dogというストーリーテリングゲームをやりました。もう年でストーリーテリングを普通のRPGのルールと舞台でやるのもきついので、このゲームのように単純なルールとキャラに心情を載っけすぎない進行と薄暗い舞台設定でホットスタートしてくれる方が有難いです
2016-10-09 22:55:59