帰り道がわからなくなって、線路を歩こうと思ったある夕方の話

心身症の診断が出る直前、家に帰る路線がわからなくなって衝動的に線路に下りて歩いて帰ろうとした時の心象をまとめてみました。
7
星杜 @hosimori025

あの列車にふと飛び込んでしまう奴。自分も当時鬱の所見は出てなかったし、無論医者にも行ってなくて、そもそも毎日残業地獄でまだまだ働けると思っていて気力も満々だと思ってたころに。ふっとね、帰宅しようとした時にいつも乗ってる電車がどれだかわからなくなったことがあったのね。

2016-10-12 12:23:30
星杜 @hosimori025

毎日乗ってるんだし、路線も単純だし、わからなくなるはずないのに、帰り道がわからなくなったの。そこでふっと思ったのね。線路に下りて歩いたらいいんだって。ああいいアイデアだ、どこかには着くよねって本気で思ってたの。実際降りようとしたしね。線路に。

2016-10-12 12:25:14
星杜 @hosimori025

電車が来るとか、ひかれるだろうとか、死ぬかもとか。全然考え付かなかったんだよね。ただ線路におりよう、家に帰りたいってそればっかり。だけどたまたま風が吹いたのね。ふわっとふいたら我にかえったの。あ、線路じゃなくて電車に乗らなきゃ帰れないわって思った。思わなきゃ降りてたね。

2016-10-12 12:27:55
星杜 @hosimori025

別に死にたくなってなかったし、気力も体力もすんごい充実してると思い込んでたけど。実はその瞬間が一番死に近かった。怖いって思わなかったんだもん。不安感も焦燥感もないの。ただぼーっとして疲れ果ててた。それだけ。楽になりたいとすら思ってなかった。家に帰って寝たかった。それだけ。

2016-10-12 12:29:21
星杜 @hosimori025

以来自分の感覚を信用しなくなった。まだ大丈夫なんて全然大丈夫じゃなかった。どっかで脳みその基準がずれてずれてずれてどんどんずれて、生きていける境界を越えてた。越えた脳みそで自分をはかって大丈夫だって言ってた。その後心療内科にかかったら見事に心身症だった。欝ですらまだなかった。

2016-10-12 12:30:57
星杜 @hosimori025

さらに怖いのは、心身症の診断が降りた後どうも自分の体に無数の蕁麻疹ができていたみたいなのね。赤くはれ上がった潰瘍みたいなものが全身に出来た。勿論痛かったはずなのにね。怖いことに痛くないの。存在も認識できないの。あったはずなのに自分では「見えない」んだよ。「痛くもない」の。

2016-10-12 12:32:29
星杜 @hosimori025

そのレベルで鬱じゃないの。後で回復してから心底怖かった。ありえないものが写真に写ってたから。こんな姿でどうやって生きていたのかわかんなかった。そこよりまだ悪い状態で毎日残業地獄だったの。そんなんでも働けるんだよ・・。仕事に殺されることはないと思ってたけどそうでもない。死んじゃう。

2016-10-12 12:34:03