こうしょうくんと「せけん」のせけん話をしました
「世間が人間関係を意味するようになったのは江戸時代から」、と。その前は解脱前の俗世の意味っぽいの / 「世間」ってそもそも最初はどういう意味だったの? | Kousyoublog http://htn.to/w7c6pz
2011-02-20 23:17:28無縁と社会関連でエントリおこして http://bit.ly/eQdniE そこで「やっぱ日本的なsocietyの翻訳語って世間でよかったんじゃ?」と思ったわけだけど、江戸時代の語用ってわからんかの? @kousyou / 「社会」と「… http://htn.to/KNPRU1
2011-02-20 23:30:42江戸初期までは現実の人間関係を構成する当世という意味で公界が使われて、その後元禄期までには世間という語が主流に。でもう一つ無常の現世という意味の憂き世→浮世という語の流れがあり、やはり元禄期に浮世と世間がほぼ同じ意味を持つようになったという感じかな。@m_um_u
2011-02-21 10:16:22世間と社会の語の明確な違いは社=は人の世だが、世間には「社会を形成している人々」、つまり個人という意味もまたあるというところ。世間は指す範囲が広い。@m_um_u
2011-02-21 10:23:52明治で進歩的な「社会」って言葉が開発されたので(意味分からんけど)なんとなく「世間より社会のほうが(・∀・)イイ!!」ってなってって、さらにそれが大正・昭和・戦後・高度成長期以降ぐらいに生活様式の変化を受けて段階的にかわっていった感じかのぅ
2011-02-21 10:23:59@kousyou 「社は人の世」ってのはどうだろね。「翻訳成立事情」では「社」の意味は「あつまり、集うところ」ぐらいだったよ。そんでそこで「会する」ので「社会」
2011-02-21 10:25:58明治期は五箇条の御誓文にもあるように、江戸期以前を"陋習"として切り捨てた一種のパラダイムシフト的感覚があったっぽいからね。自立・自律した個人によって構成される「社会」という幻想の輸入で、それが例えば明治期の文学芸術面での写実主義の隆盛とかに繋がっていくわけで。 @m_um_u
2011-02-21 10:28:04社会=自律した個人が形成という前提に立つと、「世間」は自ずとそうではないしがらみ的意味に変わっていったじゃないかなと。QT @m_um_u んー・・やっぱいまの日本でいう「しがらみ」な「世間」ってよりは仏教用語的ニュアンスがつおそうだねぇ。。
2011-02-21 10:31:49@kousyou まぁそうはいっても society の感覚を理解してた人が少なかったみたいだから実体としては「世間とどうちがうんですか?」ってことになってたのだろうけど、「世間」という単語についてのネガティブイメージが決定的になり庶民の間にも敷衍したのっていつぐらいかな、と
2011-02-21 10:32:55@kousyou いまもいったけど society が indivisual (cf.城塞都市における人権て特権もった市民)て感覚もってたひとって少なかったと思うのよね。福沢諭吉はなんとなくわかってたみたいだけど
2011-02-21 10:34:49ネガティヴイメージということだと、やはり明治期に成立したイエ制度で、大正期に西欧的個人主義がある程度浸透し始めると、イエのしがらみからの自由=世間からの自由的意味に重ねられてきた経緯はあるようにも思いまする。 @m_um_u
2011-02-21 10:36:26たぶんそう。どちらかというと、イエとか古い、と考えられる習慣との相克で、それから解き放たれることが自由で個人だと思われたっぽい。QT @m_um_u いまもいったけど society が indivisual (cf.城塞都市における人権て特権もった市民)て感覚もってたひとって少
2011-02-21 10:39:29@kousyou たすかに「しがらみ」が実体として発生していったのはその辺だろうのぅ。。わたすぢみに高度成長期以降の影響がけっこうつおいかとおもうけど。雑誌なんかにのってる「世間」の語用変化研究してるひといないのかねぇ。。(いそうだけど
2011-02-21 10:41:17高度成長期は影響大きいね。イエ、村社会とそれらが構成する世間が完全にそこから解き放たれるべき「しがらみ」となっていった感がある。当時の語用変化はどうかのう・・・QT @m_um_u たすかに「しがらみ」が実体として発生していったのはその辺だろうのぅ。。わたすぢみに高度成長期以降の
2011-02-21 10:46:43@m_um_u @kousyou たのしみ。ちなみに私は、内田春菊の自伝的な話で「そんなことでは世間様に申し訳が立たない」という母親に「世間が何をしてくれるのよ」と反論したら「お天道様に申し訳が」と言われた、というネタが記憶に残ってます。
2011-02-21 10:47:20@kousyou なんかねー わたす読んでないけどミルの「自由論」で「liberty」の対照として「society」が設定されてたんだって。その感覚って当時の日本人はわかんなかったから「政府」って訳しそうになったんだけど、いまのわれわれからすると「世間」ぽいよねぇ
2011-02-21 10:50:31@kotono8 ああっ ちょうど「お天道様」にも興味をもってきたのでピクッと反応してしまいますw 天道思想の庶民への受け取られ方に興味持ったり
2011-02-21 10:51:45それは興味深い使われ方ですね。世間の上位者としての天道的な感覚かー。QT @kotono8 @m_um_u たのしみ。ちなみに私は、内田春菊の自伝的な話で「そんなことでは世間様に申し訳が立たない」という母親に「世間が何をしてくれるのよ」と反論したら「お天道様に申し訳が」と言われた
2011-02-21 10:51:55ちなみに無縁社会うんぬんを語用からみてくみたいなエントリいちお書いたんだけど、本来なら「無縁」の語の由来とその変化に焦点すべきものだけど資料ないしてけとーなつもりだったのでてけとーにだしといたw
2011-02-21 10:54:20@m_um_u 丁度今、「市民社会とは何か-基本概念の系譜」 http://amzn.to/hQDvjI という本読んでてsivil societyという語じたい、英国でも使われだしたのは19世紀、日本で市民社会と訳されたのも1925年らへんという話でした。
2011-02-21 10:57:55