ラブライブ！二期二話のリリホワのシーンがすごい

うさき @rahhit

ラブライブ二期二話、クリエイター組がそれぞれのユニットでスランプ脱出の糸口を得るんだけど、中でもリリホワのエピソードが凄く良かったという話がしたい

うさき @rahhit

二期二話、合宿回 予選に向けて士気と緊張が高まる中、真姫、海未、ことりのクリエイター組がスランプに陥る。 スランプを抜け出すため、μ’ｓは３つのユニットに分かれてそれぞれの作業をすることに。

うさき @rahhit

希、海未、凛の三人が寝転がり夜空を見上げている 凛「綺麗だにゃ～」 希「星はいつも自分のことを見てくれる。星空凛っていうくらいなんやから、星を好きにならないとね」 凛「うん！」 海未「星座も詳しいみたいですね」

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凛「一番好きな星座とかあるの？」 希「そうやねえ。印象に残ってるのは、南十字星かな」 海未「南十字星？」 希「ペンギンと一緒に見たんやけどね」 凛・海未『南極！？』

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希「あ、流れ星！」 海未「えっ」 凛「どこどこ？」 希「南に向かう流れ星は、物事が進む暗示」 海未「希…」 希、海未に微笑む 希「一番大切なのは、本人の気持ちよ」

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凛「はぁ、流れ星見損なったにゃ～…」 海未「いいえ、元々なかったですよ。流れ星なんて」 凛「？」 海未、希に目を向ける 遠くから真姫の弾くピアノの音が聴こえてくる 海未は別荘に戻り作詞を始める

うさき @rahhit

流れ星の嘘に気づかない凛と、嘘に気づく海未。海未は嘘に気づいたことによって「一番大切なのは本人の気持ち」という希の言葉を実感することになる。 希が言いたかったのは、凛が流れ星を信じ込んだように、「気持ちさえあれば流れ星だって創れる」ってことなんだよなあ

うさき @rahhit

希は占いとかパワースポットとかのスピリチュアルなものが好きなんだけど、この物言いから考えるに、スピリチュアルそのものを盲信しているのではなく、スピリチュアルを信じる人の気持ちが好きなんだよ。占いの結果で人がポジティブな感情を持つことに幸せを感じてる

うさき @rahhit

占いの結果自体に意味があるとは思っていないが、占いの結果を信じる人の気持ちは大切にしている。凄く高い位置から他者を俯瞰してることこそが東條希の掴みどころのなさと安心感の源泉になっているんだなあと気づき、キャラクターへの理解が深まった

うさき @rahhit

だから希はスピリチュアルなものを馬鹿にされても何のダメージも受けないだろう。たとえ誰かに「占いなんかあるわけないじゃんｗ」と言われても、「せやなぁ」とにっこりして終わり。なぜなら希はもっと高い位置から物事を見ているから

うさき @rahhit

そんな希が唯一純粋に愛してるのがμ’ｓでな、そんな少女みたいな純粋さが晒されるのが恥ずかしくて、部屋に飾ってある集合写真を見られたときに「…ウチだってそのくらいするよ」ってなあ！！！！！（オタク泣き）

うさき @rahhit

（閑話休題）

うさき @rahhit

このシーンはメタ的に見ても凄い。希が南十字星を南極で見たという嘘をつくことは一見意味がないように思えるが、これは流れ星が嘘であったことを裏付ける仕掛けとして機能している。この仕掛けがあるのとないのでは、海未が「流れ星はなかった」と結論付けたときの納得感が大きく変わる

うさき @rahhit

希の発言と海未の解釈がきちんと一致していることを裏付けるために、あえてわかりやすい嘘を直前に配置し、その後のわかりにくい嘘が本当に嘘であったことを視聴者に伝えている

うさき @rahhit

目線の使い方も良い。海未が希の嘘に気づいた瞬間、きっちり希から目線を返している。そして最後は海未が希を見つめる形になる。それによって海未と希との間でハイコンテクストな意思疎通が行われていることが表現されている

うさき @rahhit

このシーンの希の発言は「海未が嘘に気づくこと」がかなり重要な要素であるため、ここを曖昧にすると視聴者に「海未ちゃんが自分で勝手に納得しただけでは？」という印象を与える可能性すらある（もちろんごく僅かだけど）。その可能性を丁寧に潰してるのが凄いなぁとめっちゃ感心した

うさき @rahhit

約５０秒のシーンなのにこんなクオリティ高くて良いのかよ！？　これ毎週放送のアニメだぞ！？　イベントで出してるこじらせ同人誌じゃないんだぞ！？　という感じです