読書記録

読んだ本のツイート集
0
前へ 1 2 3 ・・ 23 次へ
まだちぃ。 @madarasensei

高津訳『コロノスのオイディプス』読了。自ら失明したオイディプスはテーバイを去り、放浪の後、コロノス(予言された死地)に辿り着く。これまでの過ちを受け入れ穏やかに死のうとする彼の下に、クレオンや、相争う息子が来て彼を連れ帰ろうとするも、土地の長テセウスの庇護のもと一喝し、神域に入る

2022-04-20 00:12:44
まだちぃ。 @madarasensei

丹羽隆子『はじめてのギリシア悲劇』読了。3詩人の現存33作のうち計17本のあらすじをわかり易くまとめた本。丹下本の重厚さに比べ軽妙でとっつきやすい 「メデイアは魔女」で済ます権威に、想像力はこの程度か、彼女は人間だからこそ苦悩したのだと喝破した部分が素晴らしくて頭から離れない。名著

2022-04-18 23:36:06
まだちぃ。 @madarasensei

丹下和彦『ギリシア悲劇』読了。内憂と外患に飜弄された前5世紀ギリシアに成立したギリシア悲劇 自己を自由、法、勇気、知といった概念によって他と区別した人々の表現が、数十年で、人間の持つ非理性的な部分によって崩壊する様を、作品(3人から大体2作ずつ)を通して解説してくれる 名著と思う

2022-04-16 22:46:44
まだちぃ。 @madarasensei

久保訳『ピロクテテス』読了。トロイア戦争に向かう前、毒蛇に足を噛まれ孤島に捨てられたピロクテテス。彼と彼の弓無くしてトロイアを落とせないとの神託に、ギリシャ側は彼を連れ戻しに向かう。彼は孤島で、彼を見捨てたオデュッセウスらを呪うが、純真なネオプトレモスに心を動かされるという話

2022-04-13 22:52:48
まだちぃ。 @madarasensei

『ギリシャ悲劇Ⅰ アイスキュロス』読了。彼は紀元前500年くらいの頃に90作もの作品を残したらしいが現存は7作のみ。オレステイア三部作が本尊でテーバイ攻めとプロメテウスが脇を固めてる感じか。ほとんど呉訳だったが古いに尽きる。日本人には馴染みもなく、とにかく勿体ないと思う。

2022-04-12 23:50:47
まだちぃ。 @madarasensei

松平訳『エレクトラ』読了。筋は『供養する女たち』とほぼ同じだがクオリティがダンチ(訳の問題なのかはわからない)。「あいたた」とかいう殺害場面もないし、最後のエレクトラのアイギストスへのセリフがダブルミーニングなのが面白い。ソフォクレスの代表作だと思う。 twitter.com/madarasensei/s…

2022-04-12 23:44:32
まだちぃ。 @madarasensei

呉訳『供養する女たち』読了。アガメムノンに続く三部作第二部。夫殺しの不倫妻が、実の息子オレステスに討たれる話。息子は館を追放されるも客人に扮し、息子の死亡報告だと妻(オレステスの母)と情夫を呼び出して殺害。その後、発狂。情夫を刺した場面の「あっ、あいたたたた」というセリフに噴いた

2022-04-09 23:38:41
まだちぃ。 @madarasensei

呉訳『救いを求める女たち』読了。エジプト王子50人たちとの結婚を嫌って逃げてきたダナオスとその娘50人は、先祖の地アルゴスへ逃げてきた。彼女らは保護を求めるが、領主はエジプトとの争いを招くため民会の決議で受け入れ。息子と軍が来襲、伝令が娘たちを奪おうとするが領主に救われる。 微妙な話

2022-04-12 23:38:34
まだちぃ。 @madarasensei

高津春繁訳『テーバイ攻めの七将』読了。オイディプス王の息子2人が争う話。一方が外国から6人の強者を引き連れ母国の7つの門を襲う。使者が「1番手は〜」とか7人分の御託を並べるも、大将同士の相討ち以外、侵略者全敗という噛ませなのが面白い(しかも描写もない)。最後にエセアンティゴネ付き。

2022-04-11 22:05:26
まだちぃ。 @madarasensei

呉訳『慈しみの女神たち』読了。オレステイア第三部。母殺しで狂ったオレステスがアテネの裁判で潔白とされる話。原告は先輩女神で復讐を司るエリニュスの群れ、被告は母殺しの宣託を出したアポロン。評議員の票は割れ同数からの議長アテネの採決により無罪。原告は怒るがアテネと対話し和解の大団円。

2022-04-10 23:29:46
まだちぃ。 @madarasensei

呉訳『供養する女たち』読了。アガメムノンに続く三部作第二部。夫殺しの不倫妻が、実の息子オレステスに討たれる話。息子は館を追放されるも客人に扮し、息子の死亡報告だと妻(オレステスの母)と情夫を呼び出して殺害。その後、発狂。情夫を刺した場面の「あっ、あいたたたた」というセリフに噴いた

2022-04-09 23:38:41
まだちぃ。 @madarasensei

呉訳『アガメムノン』読了。トロイア戦争でギリシャ方総大将、ミュケナイ王のアガメムノンが、戦争が終わって十年ぶりに帰宅するなり、浮気された妻に積年の恨みで騙し討ちにされ刺殺される話。面白かったけど結構残酷。アガメムノンはイリアスのせいなのか、理不尽なパワハラ上司にしか見えない。

2022-04-09 22:06:54
まだちぃ。 @madarasensei

呉訳『ペルシア人』読了。クセルクセス軍がアテナイを攻め、返り討ちに壊滅させられたサラミスの海戦。王宮で待つ母后アトッサが不吉な夢を見たとか何とかしてるうちに、伝令が到着し敗戦を告げる。先王の墓に赴くと先王の亡霊が現れ説教開始。その後、現王が嘆きまくって終わる この話、面白いのか?

2022-04-09 12:01:55
まだちぃ。 @madarasensei

呉茂一訳『縛られたプロメテウス』読了。ゼウスから火を盗み、その他の技術とともに人間に与えた廉で縛り付けの刑になったプロメテウス。彼の下に①オケアノスと娘が謝罪と助命を勧告し、②イオが自らの後裔がゼウスを滅ぼす運命なのを彼から聞き、③ゼウスの手下ヘルメスが②の秘密を探りに訪れる。

2022-04-08 23:17:41
まだちぃ。 @madarasensei

河合訳『オイディプス王』読了。先王が死に、異国から来た英雄オイディプスが王となった国で疫病が蔓延。神曰く、対策は先王殺しの犯人の追放。早速犯人を探すが、実は犯人はオイディプス自身で先王は実父と判明。実母を娶い四人の子をもうけてしまったことに狂って妻(母)は死に、自身は目を潰す

2022-04-08 16:45:15
まだちぃ。 @madarasensei

沓掛訳『痴愚神礼讃』読了。「恥ずかしいとされていること」の神様モリア(創作)が、自分が実はいかに素晴らしい存在なのかを、該博な古典知識で自賛する体で、お高く止まった上層連中を毒舌でぶん殴る本。エラスムスが冗談好きの友人トマス・モアに向けて書いた。敬遠してたがスラスラ読めた。面白い

2022-04-08 00:33:12
まだちぃ。 @madarasensei

山上浩嗣『モンテーニュ入門講義』読了。エセーをテーマ別に全7章に分けて解説。生涯、死と幸福、旅と書物(交流)、他者への視線、ボエシとの友愛、現実的で保守的な政治観、老い、性、病(結石)。モンテーニュはいつも途中で興味がなくなるが本書は最後まで楽しく読めた。面白かった。

2022-04-07 14:42:18
まだちぃ。 @madarasensei

『アインシュタイン回顧録』読了。死の十年前に書かれた唯一の自伝的なもの。91ページしかない。社外的な話はほとんど出てこず、あくまでも彼の理論上の回顧。当事者として彼が何をどう受け止め、どう考えたかが書いてあって面白い。若い頃、ベルンシュタインの啓蒙書に影響されたのは初めて知った。

2022-04-03 00:08:04
まだちぃ。 @madarasensei

牛島編訳『ドン・キホーテ』読了。後編中心の1/6簡約版(約400ページ)。騎士道物語にイカれた郷士キハーダ氏が「思い姫(非実在)」を胸に、頭の足りない同郷のサンチョを従え、世の不正を正すための旅に出る。道中トラブルを起こしまくるもどこか憎めない二人の話。初めて読んだがとても面白かった。

2022-04-02 18:20:09
まだちぃ。 @madarasensei

モリエール『ドン・ジュアン』読了。無神論で快楽を追うだけのサイコパス、ドンファン。妻を捨て別の女を口説くための旅に出る。途上、半年前に決闘で死なせた貴族の墓の像を夕食に誘うと、像はやってくる。その後、妻の一族に果し合いを挑まれ、改心して神を信じる振りをしたりするも神の裁きに遭う

2022-03-28 23:57:11
まだちぃ。 @madarasensei

モリエール『タルチュフ』読了。熱烈な信仰を持った振りをする詐欺師タルチュフに入れ上げてしまう資産家オルゴン母子と、詐欺師を煙たがる一家の騒動を描く。娘は父に婚約破棄、詐欺師と結婚させられそうになり、一方で詐欺師は妻を口説こうとする。僕にはタルチュフの顔にロバート秋山が浮かびました

2022-03-27 22:58:56
まだちぃ。 @madarasensei

阿刀田高『シェイクスピアを楽しむために』読了。古典鑑賞シリーズ。筋を要約しながら、時代やらを解説とてもわかり易くて読みやすくて面白い。ハムレット、ロミジュリ、オセロ、夏の夜の夢、ベニス、シーザー、ヘンリー4世、ウィンザー、リチャード3世、マクベス、リア王。

2022-03-24 22:29:23
まだちぃ。 @madarasensei

厨川訳『シェイクスピア物語 下』読了。終わりよければ、じゃじゃ馬、間違い、しっぺ返し、十二夜、タイモン、ロミジュリ、ハムレット、オセロー、ペリクリーズ どの話もとても面白かった。個人的にはオセロー、ペリクリーズが良かった。ただ、喜劇が大団円になると物足りなさを感じるのはなぜなのか

2022-03-22 12:13:16
まだちぃ。 @madarasensei

厨川訳『シェイクスピア物語 上』読了。テンペスト、夏の夜の夢、冬物語、お気に召すまま、ベローナ、ベニス、シンベリン、リア王、マクベス。 スッキリしたのと胸くそ悪いハッピーエンドとがあるような気がする。シェークスピア、死んだことになってた貴族の娘が実は生きてて王子と結婚しがち。

2022-03-13 18:56:56
まだちぃ。 @madarasensei

阿刀田高『ホメロスを楽しむために』読了。紀行文を交えたイリアスとオデュッセイアのダイジェスト本。なんでわざわざテレマコスは旅に出る必要があったのかとか、流石に海流に流されすぎじゃないかとか諸々ツッコんでるのがいい。要約が上手くて話の筋がよくわかる。他の古典鑑賞シリーズも読みたい

2022-03-04 10:26:36
まだちぃ。 @madarasensei

川島重成『『イーリアス』ギリシア英雄叙事詩の世界』読了。イリアス全24巻のセミナー書き起こし。 ギリシャ勝利という既定路線でアガメムノンの理不尽要求にアキレスがキレて離脱しギリシャ敗勢に。その後、親友の死にアキレスがまたキレて、最後はヘクトルを倒し、その父トロイア王との和解まで。

2022-02-28 12:54:55
前へ 1 2 3 ・・ 23 次へ