朝搾り専用彼女4話

最早、書くのが快感になってしまった。 ※R18要素があります。
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みかん🌈 @MikanPolarin

「はー、お腹いっぱい」 「俺も。ごちそうさまでした」  食器を片付けて、今日も食後のコーヒーを嗜む。あさなさんも昨日と一緒でミルク(牛乳)。  そのあさなさんは、汚れた服の代わりに貸した俺のYシャツを着ていた。

2016-10-28 23:11:21
みかん🌈 @MikanPolarin

「時間、まだ大丈夫?」 「今日は1限はないんだ」 「おー、じゃあこのまま君とゆっくりできるんだね」 「うん……」 「あれ? なんかお疲れ?」

2016-10-28 23:11:27
みかん🌈 @MikanPolarin

「あーいや、ちょっと考えちゃって。こうやって、まとまった暇な時間があるんだったら、バイトしたほうがいいのかなとか」 「バイト?」 「一応、親と大学入ったらバイトするって約束してたんだ。でも、まだやってないんだよ俺」

2016-10-28 23:11:34
みかん🌈 @MikanPolarin

「なるほどねー。その理由だったら、わたしはしなくてもいいと思うな」  あさなさんの言葉は、俺にとっては少し意外だった。 「でも、やらないと親には悪いっていうか」

2016-10-28 23:11:43
みかん🌈 @MikanPolarin

「それ。君がバイトをやる理由は親のためでしょ? 自分のためにやるんだったらいいけど、人のためって始めたことは長続きしないよー」  誰のためにやるのか。そんなことは考えたことがなかった。 「自分のため……」

2016-10-28 23:11:50
みかん🌈 @MikanPolarin

確かに、親に悪いからという理由だけでは、何かあった時にすぐ辞めるかもしれない。 「うん、もうちょっと考えてみる」 「ん。あ、でも……」 「どうかした?」

2016-10-28 23:11:59
みかん🌈 @MikanPolarin

「どうかした?」 「もしするなら、朝にシフトが入らないバイトがいいな……君にあんまり会えなくなっちゃう」 「…………わかった」  かわいすぎか。彼女の中にある俺という存在の大きさが伝わってきて――こういうと自意識過剰かもしれないけど――素直にその気持ちを嬉しいと思った。

2016-10-28 23:12:05
みかん🌈 @MikanPolarin

「朝弱いからやるにしても、絶対午後だよな」 「んふふー。それなら安心♪」  あさなさんが腕に抱きついてくる。 「……ねえ、目を閉じて」 「え……うん」  言われた通り、目を閉じる。すると、腕からあさなさんの感触が消えた。

2016-10-28 23:12:12
みかん🌈 @MikanPolarin

「まだダメだよー」  いったい、何をするんだろう? 「まーだだよー」  声が後ろに移動していく。 「わたし、君に会えて幸せだよ」  耳元で、それはほとんど囁き声で。 「君も、今日1日が幸せなものになりますように……んっ」  頬に何かが優しく触れて、離れる。

2016-10-28 23:12:21
みかん🌈 @MikanPolarin

「あ、まだ目開けないでね……今、すごい恥ずかしい」  どうやらあさなさんは、お搾りモードの時以外はかなり恥じらいが強いらしい。 「すぅ、はぁ……よし……大丈夫……もういいよ」  目を開けると、あさなさんはまた隣に座っていた。

2016-10-28 23:12:29
みかん🌈 @MikanPolarin

「まだ顔真っ赤だけど」 「えぇっ!?」 「うそ」 「う~~~っ!? ちょっとー!」  今度こそ、本当に顔を真っ赤にして抗議する彼女を見て、心の底から笑ってしまった。

2016-10-28 23:12:38
みかん🌈 @MikanPolarin

明日も良い一日をお過ごしください

2016-10-28 23:12:56