山本清史監督の創作と日本映画に関する主張まとめ

山本清史監督(@yama_kiyo)による創作と日本映画に関する主張まとめ 山本清史 公式サイト/http://luluie.com/
1
山本清史(やまきよ) @yama_kiyo

エンターテインメントと社会的意義をどのように両立させるかが、ぼくの創作テーマの一つだ。今起きているネット革命は映画創作において欠くべからざる意義になるだろうが、ただそれを日本に置き換えても説教臭くてつまらないし、簡単には置き換えられない。そこにエンターテインメントの種がある。

2011-02-21 15:36:33
山本清史(やまきよ) @yama_kiyo

ずいぶん以前からぼくは「物語は降りてくる」という表現をし、実際そうなのだが、物語は中空に既に漂っていて、表現されるのを待っていると思うときがある。ぼくは単に見つけただけのことで、そういうときは最初からその「形」をしていたかのようにスラスラと描けてしまう。不思議なのだが。

2011-02-21 15:39:56
山本清史(やまきよ) @yama_kiyo

漱石だかが書いていた「まるでそこにいるかのように仏を彫」る仏師のようだ。ただ面白いのは、ぼくの技術や経験が上がっている分、描かれる物語が以前より「マシ」になっていることだ。これから先はもっと「マシ」になるだろう。死ぬまでこういうことが続くのだろう。

2011-02-21 15:43:15
山本清史(やまきよ) @yama_kiyo

日本映画の現状に半ば絶望しながらも、なぜまだ映画をやめきれないかということをたまに考える。どのような創作にも「美の追求」は避けられないが、こと映画においては「美」の結果が「人間の化学反応」によってもたらされる点が面白いのだと思う。自分一人で成し遂げられないから続けたくなるのかな。

2011-02-21 15:49:03
山本清史(やまきよ) @yama_kiyo

まあそういう意味では、小説における「文体美」にも編集者の有無によって差が出るだろうし、舞台における「様式美」や「言動美」にも役者の力が大きく作用するが、それでも映画ほど「化学反応式」が難しくはないと思う。

2011-02-21 15:53:27