榊一郎先生による創作論:高殿円先生との講義を参考に「本歌取り」とは
専門学校での高殿円先生の講義より「本歌取り」
ぼんやりしつつ、今日の学校の講義で高殿さんのおっしゃったいい話を少し。普段、私は換骨奪胎、換骨奪胎と言ってますが、高殿さんのおっしゃる「本歌取り」ってのも面白かった。要するに、長年残ってきた名作とか有名作を、取り込んで、一部自分の得意分野に引き込むのはどうか、と。#sousaku
2012-10-10 21:55:23事例:ホームズを使って本歌取り
例えば「ホームズ」を現代に移植したものがドラマでやってたりする訳ですが、よく考えるとホームズの構成要素の一部をいじると、途端に別物になる。どっちもマンガだけど、ホームズの「科学捜査」を「オカルト」に置き換えると椎名先生の「GSホームズ」になるし、 #sousaku
2012-10-10 21:57:48ホームズを美少女に置き換えると、そのまんま新谷先生の「クリスティ・ハイテンション」になったりする(置き換えと言うよりあれはホームズの姪だが)。舞台・特技・キャラ・そういったものを置き換えるだけで、新しい「ホームズ」が出来上がる。登場人物全部犬にするとかな! #sousaku
2012-10-10 21:59:39例えば、これを、江戸時代の時代劇モノにすると――と思ったら確か、ホームズじゃないけど、「江戸の検死官」ってマンガあったよな、確か。ファンタジーの世界でもいけそうだし、ホームズをロボにすると――ってこりゃ「ロボット刑事K」かw。 #sousaku
2012-10-10 22:01:12事例:古典作品で
まあ勿論、ホームズ以外でやってもいい訳で、「竹取物語」を勝手にいじりまくって、私や高殿さんが即興で変な話作ってました。確かあれだな、私は―― #sousaku
2012-10-10 22:02:39「竹に見えたのは実は脱出カプセルで、月世界の権力闘争で敗れた側の姫が逃げ延びてきて、地球人に拾われ、やがて姫を亡き者にせんとやってくる、敵勢力。それに対し、超兵器(合体ロボ)を開発した求婚者達と、竹取の翁が、両手に鉈もって無双する!」というのを私が考えて。
2012-10-10 22:04:32「竹に見えたのは実は侵略者の兵器で、かぐや姫も美少女型侵略ロボ、しかも同様のものは大量に打ち込まれていて、西洋では白雪姫が起動、世界は美少女侵略者によって危機に!」というのが高殿さんの考えた話。 #sousaku
2012-10-10 22:05:53まあ、あれだな。二次創作ですね。古典の。それでも充分ひねれば別物になりますよーという。むしろ、「あの古典をこうひねったのか? マジ?」みたいな形にするだけでも落差があって面白い。 #sousaku
2012-10-10 22:07:26@ichiro_sakaki 昔々ウラシマが助けた異世界の美少女に連れられて行った先は魔界に築かれた神族の出城であった…。
2012-10-10 22:14:04文学作品で:漱石で、芥川で・・・
夏目漱石の「我が輩は猫である」だって、あれ、猫耳美少女にするだけで、ラノベになるしな。「私――猫。名前未だ無いけどね」あ。でもそれだと最後死んじゃうか? #sousaku
2012-10-10 22:09:38@ichiro_sakaki 漱石の猫がモデルという事で福猫だということで死んだら猫耳美少女になるくらいの奇跡はあるのではと思いました。因みに漱石は世界初のネコミミに描かれた事が・・・いえ実際は人面ネコでしたが。w
2012-10-10 22:44:43@hirokihibi ああ、そっちですか。猫又になって――と。そうか、「我が輩」とかが一人称の美少女はちょっと萌えますw
2012-10-10 22:49:19@ichiro_sakaki 思わぬ化学反応で物語が膨らみそうですw一人称が「我が輩」や「儂」って萌えますよねw
2012-10-10 23:04:21