常若(とこわか)ディスタンス
- kagachi_ecm
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この法は、もっぱら大慈悲を中心とする。したがってソサノヲ尊は折伏(しゃくぶく)の慈悲をつかさどりになっている。折伏の時は閻魔王、摂受(しょうじゅ)の時は地蔵菩薩である。
2016-11-15 19:32:21【註】 折伏:悪をくじくこと。仏教にそむくひとを力づくで従わせる。 摂受:相手の意見を聞きながら仏教の道にみちびくこと。折伏と対の考え方。
2016-11-15 19:32:52ちょっと見たところは完全には理解できないようだが、和光(わこう)の利益(りやく)は凡(人)の考えでは(推)測するのは難しいものである。
2016-11-15 19:35:19【註】 ちょっと見たところは:原文「一旦」 完全には理解できないようだが:原文「不審ニ似タレトモ」 和光:仏の深い考え(光)を、やわらげること。 利益:恩恵や幸福。
2016-11-15 19:36:46山王(権現)というのは、もとは大和国三輪郡に、おありだったのが、伝教大師が、お生まれになって、ナガラ山に延暦寺を建てた。円頓一乗の教法を、おひろめになった時、かの(三輪)明神が三輪の里を、おきでて比叡山の麓(ふもと)に住み、
2016-11-16 19:34:17【註】 大和国三輪郡:奈良県桜井市あたり。 ナガラ山:長等山。滋賀県の三井寺の裏山。 円頓:すみやかに仏になること。 一乗:『法華経』の異名。ベスト(1番)な乗り物。
2016-11-16 19:35:41天台純円の教相を守護(しゅご)なさるものである。すなわち大宮権現(おおみやごんげん)がこれである。この権現とは、昔から実成の釈迦が五百の、さまざまな如来となって、三世の諸仏(しょぶつ)の本師(ほんじ)として、十方の分身の総体である。
2016-11-16 19:36:19【註】 昔から:原文「久遠」 さまざまな:原文「塵点ノ」 三世:過去・現在・未来の3つの世界。 諸仏:さなざまな仏。 本師:根本の師匠。釈迦を、さしていう。 総体:原文「惣躰」
2016-11-16 19:37:13とりわけて、応身の、とおり名で慈悲のようすである。ゆえに釈迦は、とりもなおさず観音であり、法華の僧宝として、おあらわれになる。ゆえに、もっとも、この法門の、あるじである。
2016-11-16 19:38:03また山王を諸神のもとと申すことは、前からのべたことのように地神のはじめの、伊サナキ・伊サナミの、お孫ということである。山家(さんげ)の、御(解)釈にいうには、山王とは万法のすべての名、すべての実体、縦にしない横にしない、一心三徳、これをしめす名(前)である。
2016-11-16 19:40:16【註】 万法のすべての名:原文「万法都名」 すべての実体:原文「一円ノ實躰」 一心三徳:仏のこころと、救護する恩徳と、煩悩を断つ断徳と、智徳、という3つの徳。
2016-11-16 19:41:32三輪明神は〔大巳貴神(をゝあなむち)、または大国主とも云々〕書(物)によって、たくさんの名(前)がある。今の大タヽラ尊は同体異名であるか?
2016-11-16 19:42:16【註】 現代語訳は、ここまで! おめだるおした<(_ 解説として「丁」の内容を中心に「双頭の龍(仮)(前編」を企画中。といいつつ「常若ディスタンス」のPDFのDTP(表現あってる?)もあるので、どこから手をつけるのか??
2016-11-16 19:52:20