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2016年11月6日

常若(とこわか)ディスタンス

現代語訳、穆王(ぼくおう)・慈童(じどう)説話の一端 春瑜 筆「天台方御即位法(資料八」より 「天台方御即位法(資料八」の書誌については、 伊藤正義「慈童説話考」 続きを読む
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ほおづきン @kagachi_ecm

天台方(てんだいがた)の「ご即位法」  または「四海領掌の法(しかいりょうしょうのほう」とも、これをいう。

2016-11-06 15:47:39
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 天台方:(真言宗に対して)天台宗サイド。 四海:東西南北の4つの海をしめすことで国土全体。 領掌:手中に収めること。自分のものとして支配すること。

2016-11-06 15:53:11
 口伝 穆王説話・慈童説話 cf.「竜馬進奏事」『太平記』
ほおづきン @kagachi_ecm

口伝によると周(しゅう)の穆王(ぼくおう)の時に、驥(き)・「馬盗」(たう)・驪(り)・驊(くわ)・騮(りう)・「騄」(りょく)・駬(じ)・駟(し)という8匹の天馬(てんま)がいたという。または、1匹にして8匹の、よい部分(相)を兼(か)ねそなえていたという。

2016-11-06 15:53:49
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 周:中国の王朝。日本ではウガヤフキアエズの頃とされていた。 穆王:周の王様。 「馬盗」:秣(m136) 「騄」:角(m138)

2016-11-06 15:54:21
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 「馬盗」:@ 202040;秣(M136) 「騄」:@ 209011;角(M138)

2016-11-07 19:54:21
ほおづきン @kagachi_ecm

これは二十八宿(にじゅうはっしゅく)のうちの房宿(そいぼし)の精(霊)(せい(れい))のもとで怪(異)(かい(い))をなすともいう。穆王は、これに乗(の)って四荒八極(しこうはっきょく)まで行けないところがなかった。

2016-11-06 15:55:01
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 二十八宿:東洋占星術で星空を東西南北で28に分割する考え方。 房宿:房。さそり座付近で東方にあたると考えられている区画。 四荒八極:4つの荒れた場所(荒野)と4つの、はての場所(極地)。

2016-11-06 15:56:30
ほおづきン @kagachi_ecm

ある時、西天(さいてん)へ十万里の山河(さんが)を一瞬で飛びこえて、中天竺(ちゅうてんじく)の舎衛国(しゃえこく)にいたった。

2016-11-06 15:56:56
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 中天竺:(釈迦のいた頃の)インドの中央あたり。 舎衛国:迦毘羅衛国(かびらえこく)の西北の国。南部に祇園精舎がある。

2016-11-06 15:57:38
ほおづきン @kagachi_ecm

時に釈尊(しゃくそん)が霊(鷲)山(りょう(じゅ)せん)で『法華(経』を、お説きになっていた。王は馬からおりて、会座(えざ)に参加して、仏に、おじぎをして、ひきさがって、みんなと一緒に座った。

2016-11-06 15:58:08
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 釈尊:釈迦如来・釈迦牟尼世尊。仏教の開祖。 霊山(りょうぜん):霊鷲山に同じ。摩訶陀国(まがだこく)にあるとされる。釈迦が『法華経』を説いたことで有名。舎衛国と微妙にズレる。 法華経:釈迦が説いたとされる、お経。観音菩薩が諸難をすくい、願いをかなえるという。

2016-11-06 15:59:15
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 会座:法会(ほうえ)の場。 仏:釈尊のこと。以下同じ。 みんなと一緒:原文「一面」

2016-11-07 19:54:44
ほおづきン @kagachi_ecm

仏は(王に)お問いになっていうには「汝(あなた)は、どこの国の人ですか?」。王は答えて、もうします「我(わたし)は、これ震旦国(しんたんこく)王である」と。

2016-11-06 16:00:44
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 震旦国:中国の別名。

2016-11-06 16:01:06
ほおづきン @kagachi_ecm

仏は、かさねて、お問いになります「いいでしょう。今、この会場にきました。我(わたし)は治国法(ちこくのほう)を持っている。汝(あなた)は受(う)けた持(も)ちたいと思いますか?どうでしょう?」

2016-11-06 16:01:56
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 受けた持ちたい:原文「受持」

2016-11-06 16:02:17
ほおづきン @kagachi_ecm

王は、もうします「ねがわくば、したしく受けとって、まつりごとをとりおこなっていきたい。理民安国の功徳をほどこしたい」

2016-11-06 16:02:49
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 したしく受けとって、まつりごとをとりおこなって:原文「信受奉行」

2016-11-06 16:03:31
ほおづきン @kagachi_ecm

その時、世尊(せそん)は漢語を使って(『法華経』の)四要品の中の8句の偈(げ)を穆王に、お授(さず)けになられた。今の『法花(経』の中に経律(きょうりつ)の法門(ほうもん)があるという。深秘の文が、これである。(穆)王は震旦に帰って、深く心底に秘めて、世(間)には伝えなかった。

2016-11-06 16:06:51
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 世尊:釈尊のこと。 四要品:『法華経』の重要な4つの部分。 偈:短い詩。 経律:仏の説いた教えと生活の上の、きまりごと。 法門:教えの内容によって分かれる仏教内のグループ。

2016-11-06 16:07:39
ほおづきン @kagachi_ecm

この時、慈童(じどう)という子供(童(わらわ))が王の寵愛(ちょうあい)によって帝(みかど)の、かたわらにひかえていた。ある時、この童は君が位をないがしろにして(慈童を寵愛する)あまりに、誤って、帝の、お枕の上を越えてしまった。

2016-11-07 19:55:29
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 慈童:1説には秦の始皇帝の時の人物。 王・帝・君:王のこと。いいまわしが、くり返さないように言葉を変えている。

2016-11-07 19:56:05
ほおづきン @kagachi_ecm

群臣(ぐんしん)が議(論)(ぎ(ろん))していうには「罪科(ざいか)は浅くない。そういっても、(この)事は誤っての出来事であるので、死罪(しざい)を1等ゆるして、遠流(おんる)にさせるべきだ」と(王に)申しあげた。

2016-11-07 19:57:00
ほおづきン @kagachi_ecm

【註】 群臣:王のけらいたち。 罪科:つみと、あやまち。 遠流:都から遠い場所に住まわせることで罪を、つぐなさせること。

2016-11-07 19:57:47
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