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#utmc2 【第6回】柏野牧夫「適応的行動を支える潜在脳機能:聴覚、自閉症、スポーツにまつわる話題」
2016-11-10 16:57:12#utmc2 【コミュニケーション科学基礎研究所】 …NTTの基礎科学の研究 ●人間情報研究部 ・リアリティ ・操作性 ・QoE評価 ・能力向上 ・ユニバーサルデザイン ex) 変幻灯…静止画+明暗変動
2016-11-10 16:59:08#utmc2 【研究テーマ】 ・錯覚から聴覚の脳内メカニズムを探る …脳内各部位の連携 ・目や身体から心を読む …音の目立ちやすさ/好み/安らぎ ・自閉症スペクトラムの感覚特性 …客観的診断と適切な支援 ・脳科学に基づくスポーツ上達支援 …身体と精神を計測しフィードバック
2016-11-10 17:04:12#utmc2 【錯覚】 ウェブサイト『イリュージョンフォーラム』 ↓ ・知覚は感覚情報だけでは決まらない …感覚情報は不完全 ・事前情報を用いてもっともらしく解釈 ・錯覚は幻覚や単なる錯誤ではない ――実環境に適応した賢い戦略 ――能動的でダイナミックなプロセス
2016-11-10 17:17:54#utmc2 【カクテルパーティー効果】 ・情報に注目させれば聞き出せる ・ある文があるか無いかは判断可能 ・人数を判断しようとすると1→2→800万になる
2016-11-10 17:25:35#utmc2 ◎出現は消失より顕著 …増えたことはわかるが消えたことはわかりにくい ↓ 聴覚の顕著性 視覚の顕著性は眼球運動でわかりやすいが聴覚の顕著性は調べにくい
2016-11-10 17:28:30#utmc2 【人間の特徴】 現在の工学的音源分離手法との比較 ・空間情報が不可欠でない ・音源数が未知 ・すべての音源分解は不要/不能 ・選択的注意によって情報処理を柔軟異性gy ↓ 処理原理は? ・心理物理学的特性 ・神経基盤 ・計算論
2016-11-10 17:30:33#utmc2 【聴覚情景分析】 …周波数変換(厳密にはlogではない) ↓ 最尤かつ関係のあるの音響イベントを抽出 ・音の特徴分析 ・音源の解釈=特徴の結びつけ→音脈 ・重要な音源の選択=選択的注意 ・音源の認識(言語/学期/etc..) …これらは並列処理される
2016-11-10 17:33:47#utmc2 【音脈知覚はどこで成立するか】 …研究しました(時間がないので省略) ◎結論 ・聴覚野に行く前に知覚を既に反映 =皮質・皮質下で相互に処理
2016-11-10 17:37:08#utmc2 【聴覚野の短期的可塑性】 聴覚野のフィルタ特性は完全に決まっているわけではなく、場合に応じて変動する …前頭葉からの接続により変化する 知覚は感覚器からの情報だけで決まるのではなく、内部モデルによる予測との予測誤差で決まる(階層的に双方向情報処理が行われる)
2016-11-10 17:39:58#utmc2 【知覚変化に同期した脳活動変化】 同じ単語を連続して聞くと別の語に聞こえる ↓ 知覚変化時に変化した脳活動を検知 =ブローカー野 …古典理論ではここを破壊すれば失語症になる
2016-11-10 17:46:10#utmc2 【運動理論】 話す:音素列→調音運動→音響信号 聞く:音響信号→調音運動→音素列 というモデル化 観測データ →予測モデルに対するフィードバックループ
2016-11-10 17:48:37#utmc2 【音声近くの変化の個人差】 ブローカー領域:アクセル ACC領域:ブレーキ …ブローカーが強いと変化が大きくなり ACCが強いと変化が小さくなる
2016-11-10 17:52:17#utmc2 【自閉症スペクトラム症候群】 A.社会的コミュニケーション・相互作用における持続的欠損 B.行動・興味・活動の限局的/反復的なパターン C.症状が小児期早期から存在 D.症状によって日常生活が制限・障害される 知的障害を伴うものも伴わないものもある
2016-11-10 17:55:35#utmc2 自閉症の現れ方は多様 ・判断が主観的になりがち ・遺伝子や脳からは原因を特定できない 【ある事例】 ・純音聴覚正常⇔選択的聴覚困難 ・聴覚過敏 ・顔や声の個人性識別困難 ・特定カテゴリの形や音の識別は得意 ・規則性への偏愛 そもそも知覚世界自体が違うのではないか
2016-11-10 17:59:58#utmc2 ●検査 ・雑音下での音節の聞き取り ・両耳巻時間差 ・時間微細構造感度 ↓ ある領域の範囲に入っている人は自閉症スペクトラム症候群 (ただし分離されていない領域もある)
2016-11-10 18:03:56#utmc2 ●利点 ・不定期ノイズ入り音声は逆に聞き分けられる ・形と色が違う画像を発見することが可能
2016-11-10 18:05:16#utmc2 【聴覚系の問題部位】 耳鼻科:蝸牛・聴神経 ↓ 中間:脳幹(周波数等号 / 超耳間時間差 / 両耳間レベル差 / 周期性 / 変調パターン) ↓ 精神科:聴覚野・視床 専門外であったため中間の部分を発見することができた
2016-11-10 18:07:40#utmc2 【スポーツと脳】 素早く臨機応変な動き …汎用性 / 状況把握 / 予測 / 意思決定 / 情動 / 運動計画 / 運動制御
2016-11-10 18:14:01#utmc2 【視覚の種類】 ①動くための視覚 画像はボケているが早い ②見るための視覚 いつもの ②が欠損しても①で物をつかんだりできる人もいる
2016-11-10 18:18:15#utmc2 【スポーツ脳科学実験棟】 ・実環境に近い状況でデータ取得:ビッグデータ解析 ・リアルタイム分析とフィードバックで個人に合わせた効果的練習 ●研究体制 ・トップアスリート…プロ/社会人野球・ソフトボール ・アカデミア…各種大学
2016-11-10 18:27:16