現代俳句史のための材料集め

青木亮人さんがえらい作業をしなければならないようです。
4
前へ 1 ・・ 7 8 10 次へ
saibara_tenki @10_key

《現代俳句史のための材料集め》 togetter.com/li/1056481 俳句サロン史も混ざっちゃいますね。誰と誰がどこでどうしたとか、サロン話はだいたいが酒席の与太話。明るいところに出すと、ぬるくて、気持ち悪い。

2016-12-07 13:09:10
関悦史 @Seki_Etsushi

その辺、原稿をまとめる過程でダシガラになっていってくれるのでは。 twitter.com/10_key/status/…

2016-12-07 14:46:54
saibara_tenki @10_key

@Seki_Etsushi ダシガラ。なるほど。うまいこと言いますね。

2016-12-07 17:27:36
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

「俳句とエッセイ」1973年創刊号の目次。特集が「放浪の俳人山頭火」、当時の山頭火ブームを反映しているなあ感じだけど、感動的なのが、同号作品欄に森澄雄「淡海(あふみ)」が。完全に1970年代の空気という感じで、こういう雑誌があると時代の結節点として言及できるのでありがたい。 pic.twitter.com/M0Q69tZrDP

2016-12-07 21:13:29
拡大
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

戦後なんて知らないことだらけですよ。。明治から昭和戦前期あたりがメインだったので。RT @haikuzara 青木さんが「ユニコーン」も「ヘップバーン」も「季刊俳句」も見たことがないみたいなのが衝撃でした・・・。いろいろレクチャーみたいになってるまとめです。

2016-12-07 21:16:26
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

竹中宏さんからお聞きした話で、ある時、竹中さんが波多野爽波の勤め先に行った時、竹中さんが来たのを見た爽波が「こちらに来たまえ」といったらしい。「来たまえ」というのがいかにも爽波だなあ、と。その彼が飲み屋は赤提灯に限る、と力説する。彼の俳句の本質と重なりますよね。

2016-12-07 21:22:55
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

そんな爽波がなぜ「ホトトギス」をあの時期に飛び出さねばならなかったのかというのも「ホトトギス」を通読するとなるほどと分かるし、橋本鶏二、野見山朱鳥らと四誌連合会を結成したという理由や文脈も、当時の状況を踏まえると理由が分かる気が。要するに資料を実直に読みなさい、ということか。。

2016-12-07 21:32:45
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

「俳句とエッセイ」創刊号の森澄雄「淡海」句群は70年代的な本質を見事に体現した観があって、別の場所で飯田龍太との対談でも話題になった。澄雄自身は、句群中の「秋の淡海かすみ誰にもたよりせず」を芭蕉の呼吸を表現できた気がする、と感じたらしい。ところが龍太は、「近代的だね」とバッサリw

2016-12-07 21:40:26
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

森澄雄があの自作に「芭蕉」を感じたというのが凄く70年代的で、これにカルチャーブームと女性進出、山頭火ブームにディスカバージャパン等が全部ひっかかる。そういう澄雄の句業に、飯島晴子の「あれは加藤楸邨からの脱出だ」という指摘を重ねると60/80年代の分水嶺として射程が一気に広がる。

2016-12-07 21:45:49
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

加藤楸邨が何だったのかは、どういう「傑作」を詠んだ俳人かどうかと全く違うところで、巨大な影響を及ぼしているはずなんですよね。楸邨個人というより、「寒雷」主宰としてかな。。70年代、森澄雄にあのような逃亡を強いた楸邨という存在は凄い。飯島晴子レベルは全部分かっていたんだろうけど。

2016-12-07 21:55:34
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

逆に、水原秋桜子は戦後、石田波郷の復活に実作者として相当緊張感を抱いた気がする。主宰にそのような緊張を強いる弟子(一応)が結社にいるというのも、楸邨―澄雄と違うラインで、結社が何だったのかを考える契機になりえるはず。秋桜子は太平洋戦争下と敗戦直後ではかなり作品が違っていますしね。

2016-12-07 21:59:06
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

森澄雄の「淡海」は、その点、俳句「らしさ」の確立に加えて結社主宰との対峙のあり方、作者本人がほぼ無意識に時代状況と共鳴していて、またそれを冷静に見る「目利き」達が周りにいて、また60年代までと80年代以降の俳句空間の分かれ目すら鮮やかに示していて…と、感動的な作品のような気が。

2016-12-07 22:04:29
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

そういう作品というか象徴的な出来事というか、ごく小さなエピソードやある作品がその前後の時代の流れを図らずも象徴するようなものが90年代、00年代、10年代に一つずつあれば安心なんですが。。確信がない、うまく「発見」できていない。何かひらめいたものなどありましたら、ご教示下さい。

2016-12-07 22:07:20
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

大仰にいうとフランス古典劇に「三一致」というルールがあって、筋は一つ、時間は一日、場所も一箇所という具体的で限定された中での劇を描くことで人間像や時代の本質というか、流れみたいなのを示す…というやり方があって、それを俳句史に応用しようかと。ある作品、逸話、発表媒体、といった感じ。

2016-12-07 22:13:03
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

三一致と少しずれますが、具体的で象徴的なエピソードでいえば、三橋敏雄が亡くなった年の年賀状を古書店で求めたところ、書き付けられた俳句が感慨深かった。「元日の畳の国をはるかかな」。大空襲の「いつせいに柱の燃ゆる都かな」を詠んだ俳人が2001年にこれを詠んで逝去。平成だなあ、と。 pic.twitter.com/C8vsDZREtr

2016-12-07 22:24:00
拡大
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

2001年は「千と千尋の神隠し」の公開年で、同年に亡くなった三橋敏雄と無関係のアニメですけど、ただ、映画ラストで千尋は油屋での「千」を覚えていない感じだけど、油屋で働いていた時の髪ゴムが一瞬光る…ああ、平成だなあと。そういう意味で同年の三橋敏雄の年賀状と千尋が響きあうかも…とか。

2016-12-07 22:35:11
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

こういう感じで俳句甲子園発表句や紙媒体でなくネット発表の句で興味深い作品が一つあるといいんですが、勉強不足のため(いい意味で)うまく当てはまるものが難しい。。総合誌発表句で70-80年代以降の洗練版といった句は多々見つかりそうですが、それと違う文脈で面白い句があれば、ご教示を。

2016-12-07 22:43:14
Daisuke IKOMA @dwsk_w

@k551_jupiter 「人類に空爆のある雑煮かな 関悦史」の初出は確か週刊俳句第89号の2009年新年詠なんですよね(関さんに要確認)。この遠近感のない、だが傍観でもないのっぺりとした社会詠は、ゼロ年代の終わりとしても、ネット俳句の象徴としてもある程度有効に思います。

2016-12-07 22:57:59
Daisuke IKOMA @dwsk_w

「元日の畳の国をはるかかな 三橋敏雄」(読売新聞 平成13年1月1日)に隠れている「国をはる」。

2016-12-07 23:07:44
Daisuke IKOMA @dwsk_w

しまった。「ネット俳句」は雑でした。「ネットと俳句の関わり方」とでも書くべきでした。

2016-12-07 23:10:50
hashimotosunao @musashinohaoto

@k551_jupiter 補完的ですが、時折変わった視点で俳句の特集を組んだ『國文学 解釈と教材の研究』や『太陽』も参考になりそうですね。たとえば80年4月の『太陽』は特集「俳人とその職業」。あとお送りした『俳句朝日』の増刊は確認している範囲で3回でていますがいずれも戦後俳句史

2016-12-07 23:12:57
青木亮人@『さくっと近代俳人入門』(マルコボ)発売中 @k551_jupiter

@dwsk_w お久しぶりです、ありがとうです。この句は鉄板ですよね。池田澄子さんが驚かれたとか。仰るように象徴的なのは「のっぺりとした社会詠」で、しかも作者本人は必ずしも「のっぺりとした」風に詠んだわけでない点がミソで。「ゼロ年代の終わり」とは、どんなニュアンスでしょうか?

2016-12-07 23:14:25
hashimotosunao @musashinohaoto

@k551_jupiter にかかわる特集になっています。お送りしたやつは「現代俳句の方法と領域」(通巻51号)で、他に「戦後俳句を検証する」(通巻35号)、「現代俳句の出発と展開」(通巻43号)。

2016-12-07 23:15:16
正岡豊 @haikuzara

@k551_jupiter お気にさわったらほんとにすいません。「ヘップバーン」は出してたころは書店売りもしてたりとかなので。私も書店で見ました。どの詩歌のかたちでもその近過去は、そこを通った人には近く、そうでない人にはそう近くはないのでしょうね。あと個人の感想としては→

2016-12-07 23:51:20
前へ 1 ・・ 7 8 10 次へ