考古学者xガイドの軽率なホモを書いていく

大火事だよこんちくしょう。 火元は八鼓火先生@Hachikobiです。
13
前へ 1 ・・ 22 23
でこのひと🔞 @moi_deco

それがどうだろう。先生の唇はリコリスのスナックより甘かった。舌で絡み合えばまるで得体の知れない、脳が疼くような快感があった。はしたない音を響かせて、貪欲に求めあう。酸欠気味になった脳がぼうっとするのすら、酩酊感のようで心地が良かった。

2017-08-17 21:19:02
でこのひと🔞 @moi_deco

その上、息の乱れた先生の表情は酷く扇情的で、俺の名前をその低く響く心地の良い声で呼ぶのだ。

2017-08-17 21:19:17
でこのひと🔞 @moi_deco

そうやってもつれ合って、求めあって、絡み合って、たかがキスだけで終われようはずもなかった。俺たちは浅ましく欲に敏感な"雄"で、卑猥なことをしたらエロティックな気分になる本能をもって産まれたのだ。人生の大半、いや全ては股間のレバー一本で操縦されてると思っても良い。

2017-08-17 21:19:47
でこのひと🔞 @moi_deco

とにかく、お互いの股間は硬く充血して、その存在を主張していた。太腿に当たる先生のそれは存外大きい。太腿でこするようにしてやれば、艶めいた低音が鼻から響いて漏れた。次第に布越しにもわかるほど滑り気を帯び、俺の腿の毛を濡らした。先生は情欲に濡れた瞳を気持ちよさそうに細めた。

2017-08-17 21:20:04
でこのひと🔞 @moi_deco

その表情に俺は生唾を飲み込んだ。俺が知っているのは、清純というより無知な、貞淑というより無関心な先生だけだ。それがこんな顔をするなんて。心臓が跳ねて踊る。なんだか、開けてはいけない箱を開けてしまったかのような気分さえ覚えた。それらを教えてしまったのは俺で、関心を持たせたのも俺だ。

2017-08-17 21:20:20
でこのひと🔞 @moi_deco

こうやって彼が自分に劣情を抱いていることは、ある意味では狙っていた状況であるはずだった。ただ、想定外に魅力的すぎたというだけなのだ。「おかしいだろう。私は君に欲情している。ついこの間まで欲情どころか、自慰さえしなかったのに」先生は荒い息を吐いたままそういった。

2017-08-17 21:20:45
でこのひと🔞 @moi_deco

「ダビッド。君を見ていると、君の匂いを嗅いでいると、私はどうしようもないんだ。近づいて、触って、もっと知りたくなる。生まれてこの方セックスなんてしたこともないのに、私の中の理性じゃない部分が気持ちよくなりたいと訴えてくる。だけど私はどうすればいいのかわからないんだ」

2017-08-17 21:21:00
でこのひと🔞 @moi_deco

先生はゆっくりと、だが続けざまにそう言った。

2017-08-17 21:21:12
でこのひと🔞 @moi_deco

俺は無言で、ウォルマートで購入したという安い化繊でできたボクサーブリーフの、きつく盛り上がった前袋に手を掛けた。他人の男性器に触れることなど、生まれて初めてだ。作法などしらない。だが、自分についてるものと全く同じモノだと思うと、今までしてきたどの女よりも、よっぽど親しみがあった。

2017-08-17 21:21:25
でこのひと🔞 @moi_deco

腰のゴムから滑り込んで、案外濃いアンダー・ヘアを通り過ぎて、しとど濡れた性器に手を触れる。それから思い切って握ってみる。初めて勃起した他人の性器を掴んだ感想は、ただひたすらに熱く、硬い、だ。ヌルヌルとしていて、手を動かす度、ブランケット越しにニチニチとくぐもった淫猥な音を立てる。

2017-08-17 21:21:40
でこのひと🔞 @moi_deco

俺はもともとノーマルな男だ。穴にモノを挿れるセックスしか知らない。だから、いつか先生とセックスするその時は、これが俺の中に入るのだと思ったし、今でも思っている。そうだから知らないが、"これ"がいつか、俺のことを雌にするのだと思うと、腰のあたりがビリビリと疼いた。

2017-08-17 21:21:53
でこのひと🔞 @moi_deco

先生は、「気持ちいい。こんなの、生まれて初めてだ」と言った。低い声は少しうわずって、余裕がなかった。俺は過去に彼女がしてくれたから経験があるが、他人の手でされるのは自分でやるのとは違うのだ。経験のない彼だから、余計に刺激が強そうだった。

2017-08-17 21:22:15
でこのひと🔞 @moi_deco

やんわりと先の方を扱くようにして、にじみ出る汁を満遍なく伸ばすようにする。少しあまり気味の皮を先にかぶせるように動かせば、先生はくぐもった低い唸り声を上げた。俺の胸の内を征服感が満たす。女のときには全く感じなかった、相手が気持ちよくなっているという実感があった。

2017-08-17 21:22:33
でこのひと🔞 @moi_deco

いつの間にか、されるがままだった先生もまた俺の股間に手を伸ばし、見よう見まねで触れた。先生の手は、細くて冷たい。その刺激にビクリと体が震えた。先生はそれを暫く握り込んでいた。冷たい指先と熱い肉欲が、だんだんと馴染んで、同じ温度になっていくのを感じていた。

2017-08-17 21:22:50
でこのひと🔞 @moi_deco

「ダビッドの、すごく熱くて硬い。それに大きい」先生の口から、その低く落ち着いた声で、今まで聴いたこともないような卑猥な言葉が紡がれる。耳元で囁かれただけでその瞬間、背徳感と特別感に耳の奥から疼いて、股間まで共鳴して痺れるようだった。

2017-08-17 21:23:18
でこのひと🔞 @moi_deco

「あっ……っぅ……」情けない声が漏れ、それから凶悪な快感が脊髄を突き抜けた。先生が、俺に触れている。それだけでイきそうだった。まるで童貞みたいじゃないか。さっき自分を経験者だと形容していたのを、余裕のない理性の、殆ど欠片みたいなところで、ボンヤリと考えた。

2017-08-17 21:24:41
でこのひと🔞 @moi_deco

そんな欠片みたいな理性など、もろく崩れ去るが道理だった。先生の低い声はすべてを破壊していった。あとに残るのは興奮と、色々なものだけだ。それらは綯い交ぜになって俺の中を駆け巡っていた。

2017-08-17 21:26:11
でこのひと🔞 @moi_deco

耳元で囁かれる言葉が、どんどんと理解できなくなっていく。「ああ、ダビッド。すごく可愛い顔をしている」先生は酷く楽しそうにそう囁いた。こともあろうに俺は、たったそれだけでイッてしまったのだった。先生が、その手を一度も動かさずに、だ。

2017-08-17 21:28:11
でこのひと🔞 @moi_deco

放心した俺に先生はキスをひとつ落とした。それから俺の肩口に顔を埋めて大きく息を吸い込んだ。手の止まってしまった俺に代わって自らを慰める。深呼吸する吐息が鎖骨に噴きついて生温かい。ボンヤリとした思考は、ただそれだけを感じていた。

2017-08-17 21:30:50
でこのひと🔞 @moi_deco

先生は暫くそうしてから低く唸り声を上げ、俺の太腿あたりに精を吐き出したのだった。

2017-08-17 21:31:10

 
 
 
 
 
 
 
 
 
.

前へ 1 ・・ 22 23