サンダンス映画祭で観客賞受賞の注目作品！映画『MERU/メルー』買い付け秘話

映画『MERU／メルー』 @merufilm_jp

【『MERU/#メルー』インタビュー】 本作を買い付けた株式会社ピクチャーズデプト代表の汐巻裕子にインタビューを行ってきました。作品との出会いから、映画業界の現状まで興味深いお話をたくさんお聞きしましたので、ツイートしていきます！ #映画 pic.twitter.com/7tNE9wHP1y

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Q:『MERU/#メルー』とは、どのように出会ったのですか？ 汐巻：サンダンス映画祭で、数ある作品の中から山を舞台としたドキュメンタリーが観客賞を受賞したという点に引っかかったのが出会いです。(続く) pic.twitter.com/t1X7aEsv7O

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(続き)また調べてみると私が以前買い付けを担当した映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の原作者のジョン・クラカワーが本作のストーリー構成を担っているということで「これは間違いなくクオリティの高い作品だな」と直感的に思いました。(続く)

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(続き)映画祭の当日、本作が賞を取ったその日のうちにユニバーサルが世界の配給権利を買ってしまっていたのですが、後日、本作のプロデューサーに間に入っていただき、日本の配給権利を買付しました。

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Q:念願かなって本編を初めて観た時の感想を教えて下さい。 汐巻：2015年の9月にニューヨークのアンジェリカフィルムセンターで公開されるのが分かったので、スケジュールを組んで、トロント映画祭に買い付けに行くのと合わせて観に行ってきました。(続く)#メルー #映画 pic.twitter.com/uK09KhZiAT

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(続き)主役のコンラッド・アンカーが、自分のメンター(いまは亡き師匠)に対して一言言うシーンに感情を揺さぶられました。ラストシーンは必見です。

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Q:ご自身にとってのメンターは？ 汐巻：私にとってのメンターは、80年代のインディー映画業界を牽引してきたクズイ・エンタープライズの大先輩です。私が働いていた当時は、まだ駆け出しの素人がトップランナーと同じクオリティを求められていたということもあり(続く)#メルー #映画 pic.twitter.com/CNh8Wq5jl7

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(続き)正直かなり辛かったのですが、今から思えば買付のポリシーなどを全部学べましたし、そういう意味では映画の買付にとってのメンターです。「メジャーが権利を獲得したからといって決して諦めない！」ということが大切だと思います（笑）。(続く)

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(続き)実はビデオ発売の予定のみだった「ギャラクシー★クエスト」を日本に持ってきたのも私なんです。「とても面白いから絶対に日本でも公開したい！」と、思ったので、当時日本での権利を持っていたメジャーな配給会社の代表に連絡をし、何とか会ってもらえる場を作って(続く)

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(続き)「ギャラクシー★クエスト」愛を語り、結局自社での配給はできなかったのですが、日本でも劇場公開まで漕ぎつけました。

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Q:なぜ異例の大晦日公開にしたのですか？ 汐巻：この映画って人生の山にチャレンジしたり、自分自身を成長させていったり、何かを乗り越える話なんです。日本人がそういう風に「よし！頑張ろうという気分になるのは、やはり元旦だと思ったので、大晦日公開に決めました。#メルー #映画 pic.twitter.com/h1hvT3zxfa

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Q:公開後どんな反応が出るのを期待していますか？ 汐巻：観た人が元気になり「今年は本気でやってやる！」というような気分になってくれればいいなと思っています。あとは「人生の可能性というのは終わりがない」と感じて欲しいです。#メルー #映画 pic.twitter.com/lKI5DXFIE6

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Q:困難なことに挑戦する山登りは映画の興行に近いのではと思ったのですが、いかがでしょうか？ 汐巻：それはジミーも言っていました。#映画 製作と #山登り は次々と困難がやってきて、それを一個ずつ解決していくプロセスが似ているなと(笑)。#メルー pic.twitter.com/DiCkgIYstL

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Q:現在の映画業界にはたくさんの問題点があると思いますが、その点はどうお考えでしょうか？ 汐巻：興行のシステムですかね。シネコンができたことで大きく地図が変わったと思います。今の時代は確実に供給過多だと思います。(続く)#メルー #映画 pic.twitter.com/IQGULV2uaP

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(続き)配給作品が増えすぎて一つの映画の競り値が上がっていく仕組みの問題もあると思います。ピクチャーズデプトは人が目を付けない隙間産業なので、誰も追ってない作品を狙って買付をしています。その中で見つけたのが『たかが世界の終わり』の公開が控える #グザヴィエドラン でもあるんです。

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Q:MERUの目標興収は？ 汐巻：とにかく「え？これが？」って業界の人がビックリするくらいのダークホース的な興収を上げたいです。(続く)#メルー #映画 pic.twitter.com/BWQ6Yrro76

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(続き)ノーネームだけど良質でエンタテインメントなこの作品が当たったらパブリシティの人たちも興業の人たちも「心を込めた作品はちゃんと伝わるんだな」と、勇気が湧くはずなので。そういう業界の活性化に繋がる興収になるといいですね。

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Q:本作をどういう風に売っていきたいですか？ 汐巻:偽りの宣伝を排除して、嘘のない宣伝をしていきたいです。ジミー本人の知名度や実力から考えるとスポンサーを付けることは簡単だったはずなのですが、彼はあえてそれをせずに(続く)#メルー #映画 pic.twitter.com/JXSaTmXATR

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(続き)ジャーナリズムを貫き作ったわけなので、この気持ちは汲みたいなと思っています。だから映画そのまんまを誠実に届けることをモットーとしています。映画が好きな方、映画館が好きな方に充実した映画体験をお届けできると思います。ぜひ応援宜しくお願いします。