グリム童話を読む前に【初版と第七版について】

童話に興味を持ったプテル(停止中) @manabuAschesama

今回のコラムのテーマは「グリム童話の読み方」について。 まずグリム童話といえばドイツのグリム兄弟によって纏められた童話集。イソップ童話やアンデルセン童話にも並ぶ世界的に有名な童話集だ。 代表者は…自分で言うのも恥ずかしいがまず私だな。ドイツのシンデレラ「アシェンプテル」だ。

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他にもシュネーヴィッツェン…「白雪姫」もそうだ。更に言えば「赤ずきん」と「眠れる森の美女」も本当はフランス版が最初なのだが、現代ではこのグリム版の内容が有名だ。童話を語る上では欠かせない物語集と言えよう。 読んでみたいか？ふふんそうか。だが待て。専門的に楽しむなら予備知識も必要だ

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これは私もたまに言ってるが、グリム童話は7回も書き直されている。初版と第七版の間には消された物語も存在するし、書き直された話もある。 よって手に取った本によっては「初版か第七版かで内容が違っている」のだ。変わってない物語も多いが、内容が変わってる話には特に注意が必要だ。

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特に私「アシェンプテル」の物語は初版と第七版では本筋こそ同じだが細かい内容は全然違う。 例えば一部で有名な「私の鳩達が義姉どもの眼球を抉る」のは「第七版の内容であり、初版には無い」。 他にも私の父親の存在、舞踏会の出席日、ドレスの届く方法、王子殿…などなど上げだしたらキリが無い。

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あっ…！ 私のシンデレラ原典研究解説本「シンデレラについてまとめたアシェンプテルbon」好評発売中だ！ 各シンデレラの解説は勿論、この初版と第七版の違いもしっかり分けて解説！貴様の疑問、私が答えよう！（思いついたように宣伝） manabuaschesama.booth.pm/items/379454 pic.twitter.com/1hnTdtqLSi

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…コホン、話がそれた。だがここまで言えば察しただろう。今、日本で出版されている本は初版の訳と第七版の訳と二つある。だから本を手に取る際は事前にどちらなのかを調べておかないといけない。 両方載っている本は今の所無い（筈）。

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アシェンプテルは書き直された物語の筆頭だが、他には白雪姫も「王妃は継母」だがそれは第七版の設定であり「初版では実母」だ。 だが一番気を付けないといけないのは消された物語だな。グリム兄弟は書き直しの際に物語も一部消している。初版には載ってるが、第七版では当然消されている。

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実際書き直されてない物語の方が多いのでそこまで影響はないのだが、アシェンプテルを読むときなんかは気を付けるんだ。 ちなみにこれもいつも言ってるが…この私、童話アシェは「初版設定をベースに、第七版設定を一部拝借してる」イメージだ。こう、7:3くらいの割合？

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これに関してはAmazonに書かれたgridol氏のレビューが詳しい。私も参考にさせてもらった。これも参考に判断してほしい。 amazon.co.jp/gp/aw/cr/40032…

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更に余談だが…私が参考にした本も紹介しよう。第七版については「ちくま文庫」の訳を使っている。私の鳩達の必殺目潰しが見れるのは第七版だ。 pic.twitter.com/KWF8Y1xCKg

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そして初版の方は「岩波文庫」の物が本当は欲しいのだが………お金がないので代わりに「白水社」のベストセレクションを使っている。 一部抜粋だが、書き直された童話や消された童話が中心にまとめられている。こちらの欲しいものを実によく分かってる…。 pic.twitter.com/nekIfgqw3r

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うーん、ちょっと専門的過ぎただろうか？取り敢えず「アシェンプテルはバージョンが二つある」「白雪姫も少しだけ内容が違う」だけでも覚えておいてほしい