RT(&ふぁぼ)小説2014
あ、ハッシュタグのやつはその人思い浮かべて出てきた言葉を整形してるだけなので、別に本人を描写してたり何らかの具体的な連想があったりする訳でもないっす
2014-12-28 12:01:03【@rumichang】 もはやそれに自我が発生したことは疑いようのない事実だったが、そうした一連の「バグ」の理由を自ら問わずにいられないことこそAL-37が結局はプログラムであることの如実な証左であると教授は考えていた。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 09:03:49【@daichang_r】 端から三人目の男が赤縁のめがねを載せた頭を四十五度傾けた。クラリネットの吹き口をくわえたままなものだから、上体もつられて傾斜する。からくり人形じみた動きに、指揮者は笑いをかみ殺して演奏を停めた。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 09:13:48【@libra_y104】 別れてやる、と心に決めてから瞬く間に半年が過ぎた。アイツの難点探しに汲々としてきたけれど、要はひたすらに厭わしくなったのだという簡潔な事実を、しかし簡潔に過ぎるからこそ認められずにいた。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 09:28:54【@_puxxy】 少女はツナギ姿であった。オーバーオールなどというコジャレたシロモノではなくて、紛うことなきツナギ、全くの作業着である。 これがたまらなく着よい。ツナギで十分、ではない。ツナギこそ十全だった。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 09:45:12【@xxaonoha】 「ねえ」 たいそう聴いて欲しそうな呼び声は、耳を塞いで欲しそうな音で飛んできた。背中を向けたまま、黙って首を傾げてみせる。それでどうやら正解らしく、あの子はひとりごちるように言葉を続けた。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 12:16:24【@cnd_unr】 「で、なに」 「いやね、話せば長くなるんだけれどね」箸が皿に伸びた。「聞く?」 促すと、彼はもぐもぐと出汁巻きを口へ運び、咀嚼し、嚥下し、お茶の一杯も呷って、私が呆れた頃に本題の入り口に立った。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 12:29:51【@nopepe】 そろそろ死ぬのかな、と瑠花はぼんやり考えた。死んでもいいやと思えば生きていたくなり、生きたいと感じた途端に死ぬのもいいかと思い直す。 いずれにしてもこの高熱が今すぐ冷めて欲しいことだけは確かだった。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 12:51:07【@mayu_yamayu】 能書きは呆気なく不要となった。全員が缶を手にしたその時、風がひときわ強く吹き抜けて、頭上の桜木が花を撒いたのだ。 「――乾杯」 「乾杯!」 舞い散る花びらのようにビールの缶が弾けた。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 12:59:30【@kuroshige15】 屈強な体躯に似合わぬ繊細さで、同僚は煙草を取り出した。 「いいのかい、カミさん怒るだろう」 訊きつつ、右手のライターを向ける。 「なに、バレない浮気みたいなもんさ。――すまんね」 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 13:20:33【@genkatugi】 朝だった。 といって夜眠り起きた朝ではない。ぜんたいどうしてこうなったのか、夜を過ごして今より眠る朝である。我が忠犬ぶりに呆れ果てる起き抜けのパピヨン嬢をよそに、土佐生まれの予は欠伸した。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 13:37:10【@takenny】 丸々とした兎たちが耳をばたつかせて南へ飛んでゆく。自由落下のさなか、大ヒツジ雲を眼下に眺めていた僕は彼らと交差した。丸い尻尾を振る長老兎に会釈を返すや、この身は縦に半回転、頭からヒツジ雲に突っ込んだ。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 13:52:12【@waist_064】 「うーむ、かんぺき」独り頷いてみせる。「じつにかんぺきだ」 その確信が少しだってアテにならないのは当の僕が十二分に承知しているが、これは決して慢心ではなく、こうせねば動き出せぬ儀式なのだ。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 14:05:45【@Tuna_0559】 「天国かな?」 生を謳歌するような満ち足りた声だった。 「いつまでも成仏できん亡霊が何を言うのかね」 「あの世に本がないのなら」振り向き、広大な書庫を背に笑う。「亡霊で結構ですよ」 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 14:18:20【@enamin_mewtwo】 彼の大きな体躯を感じたくて、小さなわたしは覆い被さるように精一杯抱きついた。首に回した左手がじんわりと熱い。けれどもそれは、きっと胸の奥から滲み出したわたし自身の体温に違いないのだ。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 14:28:42【@JiN_0B_a】 進学によって地元を出て入った学生寮には当然幾人もの先輩がいてあの手この手の歓迎やら洗礼やらに泡を食ったのだが何よりも度肝を抜いたのは留年に留年を重ねもう七年寮に住むという仙人じみた男の風体であった。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 14:54:04【@emiiiii0210】 「待って」 と恵美子は鋭く口を挟んだ。友人たちの会話を自身もからからと笑いながら聞いていたが、どうも捨て置けない方向へ話が転びそうである。 「え、なに」 「それは違うでしょ」 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 15:10:01【@mituki518】 いやに大きな砂時計だった。500mlのペットボトルほどはあるだろうか。 「……これ、何分ですか」 「六十分。一時間計というやつさ」 唖然とする従妹に、クツクツと喉を鳴らしてナルミは答えた。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 15:18:29【@kitunetuki000】 駅を出てしばらく住宅地を行くと、左手に長く続く白塗りの塀が現れる。わずかに見えるお堂の屋根が、そこは寺院なのだと示唆していた。 ひとり門をくぐる女がある。若いが振る舞いに気負いがない。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 15:33:58【@mowmow_milk】 性懲りもなく古い恋人の夢を見た。ただ、その人が枕元を訪れるのは初めてのことだとコーヒーをすすりながら気づく。そして、あれだけ鮮烈だった高二の夏をどうして今まで夢に見なかったのか不思議に思った。 #RTしたフォロワーをイメージして小説の出だし書く
2014-12-28 15:44:25