フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文 まとめ

自分用
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🍅鴨虫👑 @kamocolle

ふねさんに捏造されたけど、せっかくなので……。相互さんのみ、ふぁぼでお願いします。 #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-07 22:15:56
🍅鴨虫👑 @kamocolle

不思議な光景だった。 炎色反応、という単語だけがちらつく。金属に直接灯された蝋燭。円卓に並べ立られた色彩豊かな揺らめきは、焔の虹を見ているようだ。 私が座った向かいに、誰かが居ることに気付く。それは―― @Lutian_gamer #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 07:50:40
🍅鴨虫👑 @kamocolle

星が降る夜、なんて聞き飽きた表現だけど、実際、目の前に星が降ってきたら、そう言うしかないよね。 落ちてきた光の塊は、地面にぶつかってこなごなになった。大小カラフルな光。夜の遊園地に迷い込んだみたいだ。 @kanhi_sa #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 08:01:25
🍅鴨虫👑 @kamocolle

走る、走る、走る。 息があがっても、胸が痛くても、手足が重たくなっても構わない。とにかく全力疾走し続ける。 十字路を右に折れ、すぐ角を左。 なにをしているか、ですって? 「追われてるのよ、時間に」 @kinugasa_nakami #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 08:12:32
🍅鴨虫👑 @kamocolle

「それはね、人の想いなの」 巨大な水槽をたゆたう真っ白な金魚。彼女は掌で器用に掬い上げると灯籠の中にぽとりと落とした。 あかりが灯る。それをそのまま、私たちの背後を流れる川に流す。手慣れた様子だった。 @Not_Araiguma #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 08:26:38
🍅鴨虫👑 @kamocolle

元はなんだったろう? 確か二つ前は南瓜で、割ると中から苦瓜が出てきた。さらにその中から人参が。そして、たった今それも割った。 出てきたのは人を模した根っこ。まさか、これは―― キェェェエエエェェェッ!! @chu_tan1015 #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 08:39:04
🍅鴨虫👑 @kamocolle

まほうのペンみたい。少女は言った。 彼がペンを踊るように滑らせると、あらゆるものが絵本の世界に写し取られる。 少女がペンを奪う。彼の真似を試みても、上手くいかない。 貴方がまほうつかいだったのね。ぽつり、零した。 @kanocot #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 22:12:53
🍅鴨虫👑 @kamocolle

ふわり。 おそるおそる乗せた足を、柔らかく雲は支えてくれた。 勇気を出して一歩踏みしめると、足元から、波打つように雲が揺れる。 それがあまりに楽しくて――気付けば、夢中で飛び跳ねていた。もう、怖くなんかなかった。 @suhukit #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 22:26:42
🍅鴨虫👑 @kamocolle

旧い図書館の奥の奥、書架の一つを丸々貸し切って、それは置かれていた。 表題はない。装丁も墨を落としたように黒一色。中を開いても、全ての項は漆黒の紙が挟まるのみで。 いつ誰がこの本を置いたか、誰も知らない。 @kuroinouto #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-08 22:53:25
🍅鴨虫👑 @kamocolle

深い森を抜けると、そこはぽっかりと木々が途切れて、開けていた。 厚い草葉に太陽の光を遮られることもない、柔らかなひだまり。 降って湧いた温かさに、なぜか、ぽとりと一粒だけ、涙がこぼれた。 @aki_taishi #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-09 07:59:33
🍅鴨虫👑 @kamocolle

波打ち際に沿って歩いていると、足先にこつりと固い感触。 拾い上げると、ボトルメールだった。 中には、見たことも聞いたこともない言葉で『好きだよ』とだけ。 どうしてそれが読めるのか、僕自身もわからなかった。 @chrisutabel #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-09 08:06:47
🍅鴨虫👑 @kamocolle

すごいひとになりたいの、と少女は時折未来を想う。 すごいって例えば?と水を向けても、普段はとにかくすごいの!と返ってくるのに、今日は違った。 わかったの、わたしはあなたになりたい!そう言って少女は無邪気に笑った。 @q3s_f #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-01-09 08:18:11
🍅鴨虫👑 @kamocolle

矢など使い切って久しい。刃は折れ、魔力は尽き、指一つ動かす体力だってありはしない。 眼前には夥しい数の敵の群れ。 絶望的な状況。 だというのに、彼女の瞳の炎だけは、揺らぎもせずに未だ燃え盛っていた。 @raimu_CT #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-21 21:02:33
🍅鴨虫👑 @kamocolle

信号が青に変わる。 駅前の交差点。行き交う人々はみな一様に視線は自身のスマートフォンの画面に落とし、あくせく脚を動かしている。 交差する横断歩道の中心。立ち止まって、空を見上げた、彼という例外を除けば。 @colonel_pon #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-21 21:17:31
🍅鴨虫👑 @kamocolle

扉の前。向こう側への興味と恐怖がせめぎあって、もう半刻になる。 「でも両手、塞がっているし」 何度目かの言い訳を零した瞬間、両肩を別々の手に掴まれた。 声を上げる間も無く誰かと誰かは扉を開け放ち、僕を放り込んだのだ。 @ak_8D #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-21 21:35:06
🍅鴨虫👑 @kamocolle

追いかけても逃げられる。 手を伸ばしても躱される。 捕まえようと必死だったのに、足がもつれて転んでしまった。 揺れる視界の中、ふわりと温かい感触。 初めから笑顔のままの彼女が、僕の側に立って頭を撫でてくれていた。 @_ragi_5 #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-21 21:57:38
🍅鴨虫👑 @kamocolle

自身の絵の在り方に悩んでいた頃。 ふらりと立ち寄った小さな個展でそれに出会った。鮮烈な原色の奔流。力強い筆致。それらは自分が目指す頂きとは異なる高みにあったけれど。 だからこそ、強くその一枚に惹かれたのだ。 @kondou0809 #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-22 16:51:24
🍅鴨虫👑 @kamocolle

「一緒に行こう?」 差しのべられた掌。 どうして良いかわからず、まじまじとそれを見つめることしかできない。 業を煮やしたのか、そのまま僕の手を掴んで引きずり出した。 強引なやつ。 でも僕はそんな彼女が嫌いじゃない。 @asng25 #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-22 20:19:19
🍅鴨虫👑 @kamocolle

「よくわかったね」 たてがみに両手を添え、そっとかき分けると、そう言われた。 ゆっくり押し広げていくと、生え際が紅く滲んでいる。そこに顔を近づけて、ぺろ、と傷口を舐めた。 「わかるよ、これくらい。私には」 @totoro_book #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-22 20:38:58
🍅鴨虫👑 @kamocolle

死屍累々。 ほんの一時間前まで飲めや歌えや大騒ぎだったのに、皆酔い潰れてしまい、今は一人カナディアンクラブを呷っている。 大勢で馬鹿騒ぎするのは、好きだ。 だけど、こうして一人静かに杯を傾けるのも嫌いじゃない。 @KOTO3213 #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-22 23:49:26
🍅鴨虫👑 @kamocolle

顔を上げると、眼前にはひしめきあう自動車の群れ。こうして見ている間も、動く気配が全くないくらいの大渋滞。 思わず笑みがこぼれてしまう。 跨った隼に火を入れ、動けない鉄屑の隙間を縫うための、疾走を始めた。 @0im0tter #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-23 23:29:31
🍅鴨虫👑 @kamocolle

フェンスを超えて縁に立つ。 現状にはなんの不満もない。食いっぱぐれることもないし、ストレスだって皆無だ。 じゃあなんで今、こんな真似をしているのか。 「つまんないからさ」 言い捨てて、虚空へ一歩踏み出した。 @kururi906 #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-24 00:10:24
🍅鴨虫👑 @kamocolle

瞼を開いても、まだ夢の中だった。 身体はふわりふわりと温かい雲の上を流れていく。 どこかに流れ着くのが先か、目が覚めるのが先かはわからないけれど。 私はもう少しだけ、この温かな柔らかさの中に沈んでいたい。 @koharu_ume #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-24 00:16:54
🍅鴨虫👑 @kamocolle

はじまりは、小さな芽吹きだった。 子葉が本葉に、茎は幹に。膝丈ぐらいだった背も、既に見上げるくらいに高く。 張り出していく枝葉に目を奪われていると、周囲まで木々が生い繁り――気付けば、深い森の中にいた。 @furukawasan #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-25 21:53:46
🍅鴨虫👑 @kamocolle

かあんと甲高い音が響く。 一途な剣戟。 最短を振り抜く太刀筋は、今まで刃を合わせた誰とも違う。牽制と陽動に浸かり切った思考を鮮やかに両断していく。 迷いない一撃は、最速の一手となって此方の命に迫っていった。 @11uk3w #フォロワーさんをイメージして小説の書き出し一文

2015-05-25 22:11:19