建築は競争ではないのか
- tsujitakuma
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また、上の世代への嫌悪感や、作家的な建築家への排他性は一切意図していなかったことも明確にしておきたい。作家的建築家も非作家的建築家もそれぞれ社会の中で、一定の役割を担っているというのが前提にあり、その上で、建築(プロジェクト)の全体性をどう再構築できるかをPPでは問いたかった。
2017-01-07 16:09:46スターシステムを肯定する気もないが、とは言え藤村さんが言うようにそれは現状のメディアが優勢なうちは避けられないものということもわかる。ただスターアーキテクトも、まちづくりも、設計システムのエンジニアも、歴史系の研究者も、
2017-01-07 16:10:05それぞれのフィールドの中で真摯に建築に向きあっているコラボレーターであって、本質的にそこにヒエラルキーは存在しないという感覚もある。お互いにその才能の過不足を補い合ってく。建築家の全能感こそ疑うべきではないだろうか。
2017-01-07 16:10:12当たり前のことだけど、一人の建築家の職能を無限に拡張する必要はなく、協働によるプロジェクトの変容可能性を理解し、そのあるべき変容のため思考とツールをあくまで実際的に思考し構築すること。でなければ「建築の周辺」は拡張し続けるが、「建築」は縮小し続けるのではないか。
2017-01-07 16:10:23建築家以外の建築の専門家が無数に存在している状況において、その豊かな人的資源をベースとして、建築の全体性を描き直す。得手不得手は、むしろ補い合いつつ、総合的なポテンシャルをあげ、真摯に社会に向き合うことが重要だと言いたかった。
2017-01-07 16:10:39当然PPにあえて参加しないということを選択した建築家もいる。ただし、いわゆる作家的な建築家も含め、当初予想できなかったフラットな協働が会場内に発生していたこと。しらけることなく、ニヒルに陥ることなく、前向きな議論が同時多発的にあ立ち上がっていた場の経験こそ最も重要な成果だった。
2017-01-07 16:12:02ちなみに30代を130人集めるという言うなればあられもない枠組み自体は既定路線として存在していた与条件。その違和感には非常に共感する。ただし、そうした難しい与条件から逃げず、その中に活路を見出せるか、そこに新しい形式を考えられるかが、ここでの使命だったかと思っている。
2017-01-07 16:13:22ただ、今回にとどまらず建築界はこうしたノーテーマ、ノーキュレーションで、とりあえずわかりやすいカテゴリー設定して人をたくさん集めるというような企画が多すぎることの問題は意識したほうが良いのではないだろうか
2017-01-07 16:14:07藤原さんから「平行世界を接続/切断するのは何か?」まで踏み込めと指摘もあるが、それは続く13本のテキストから浮かび上がってほしいのだけど、もっともな意見だと思うのでそこはもう少し深く考えていきたい。
2017-01-07 16:18:21「建築は競争ではない」の次のページから掲載されている13の短いテキストにもぜひ目を通してもらいたい。言うなればそっちがPPの中身の部分。
2017-01-09 00:22:14スターシステムを否定するには、設計と施工の関係を再構築する必要があると思う。その際にいくつか作戦があるだろう。一つは、プロの施工に加えて、使用者でも作れる施工領域ないし手法を生み出す事。もう一つは、設計施工一貫のように設計事務所とゼネコンが協働すること、とか
2017-01-08 23:55:21スターシステムを支えているものの一つに、施工があると思う。コンペ案を現実のものにするには、コストデザインと施工計画が必須。いままで設計の無茶振りでもなんとかなっていたけど、資材高騰、職人不足、労働時間の削減ときたら、さらなるコストアップも考えられる。
2017-01-08 23:53:53自らが施工したり、住民や地域の人々が施工に交わることもあるプロジェクトには、スターシステムを超える新たな仕組みを作る可能性があるように思える。規模はどうしても小さくなりがちだけれど、キンタモンロイのように単なるDIY的な性格を超えた社会的な意義を与えることの可能性はまだまだある
2017-01-08 23:55:51設計施工一貫方式は、設計と見積と施工が緊密に連動する事で効率的な設計•建設行為が可能というのが本質であって、一つの会社が設計施工を全て請け負って金儲けすることが本質ではない。なので、早い段階からそれらを調整してプロジェクトを進めることが出来れば、設計と施工が別の会社でも成立する筈
2017-01-09 00:04:10競争の否定は、設計施工一貫方式の肯定にはならないし、設計施工一貫方式は競争の否定ではない。 個人的には、建築家とゼネコンがもっと上手く協働して創造的な提案をしていくのが良いと思うけど、どうもゼネコンというのは悪者にされやすい。週刊誌的なレッテルに騙されずに、アイデアを共有したい。
2017-01-09 00:07:32