ストーム・イナ・ユノミ ＃４
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
（あらすじ：復讐鬼ニンジャスレイヤーは幼馴染アユミの命を奪ったサツガイにつらなるニンジャを次々に殺していった。サツガイに接触したニンジャ達はサンズ・オブ・ケオスという互助組織をネットワーク上に構築しており、これが道標だ）
2017-01-09 22:12:11
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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（ニンジャスレイヤーは情報とピザを売る店「ピザ・タキ」の店主タキの命を救い、それを貸しとして情報収集にあたらせていた。サンズ・オブ・ケオスの情報も彼の努力でもたらされる。しかし、ついにサンズ・オブ・ケオス側で、ニンジャスレイヤーの行動に気づいた者が現れた）
2017-01-09 22:14:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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（アモクウェイブという名のそのニンジャはヨグヤカルタにおけるニンジャスレイヤーの行動をトレースし、ネオサイタマに出現した。ピザ・タキに来店したアモクウェイブはその場にいた客を皆殺しにすると、タキへの拷問を開始した。コトブキが応戦するが歯が立たない。そして……彼が戻って来た）
2017-01-09 22:17:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ハイヤーッ！」「グワーッ！」やおら、コトブキがサッカーボール・キックを繰り出し、床のタキに蹴りを食らわせた。「畜生テメェ！絶対おぼえてろ！」タキは悶絶して床を転がった。「ごめんなさい！」コトブキは謝りながらカンフーを構え、アモクウェイブと並んでニンジャスレイヤーと対峙した。 1
2017-01-09 22:22:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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(((ジョルリ・ジツだ。マスラダ)))ナラク・ニンジャがニンジャスレイヤーのニューロンに警告を発した。(((無生物、人形、今の世にては機械やサイバネティクスの類いを操るジツよ。グググ……所詮は搦め手。この程度の手管にかかずらうべからず。早々にあれを破壊しニンジャと対せ))) 2
2017-01-09 22:25:46
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ここはお前の……アレだ。庭か？大事な大事な」アモクウェイブが手をひろげ、店内を見渡した。「大したもんじゃないか。バッチリ殺してやったぜ。アイサツの一環さ。お前はサンズ・オブ・ケオスの連中を殺した……似たようなものだろ？」「どうでもいい連中だ」ニンジャスレイヤーは言った。 3
2017-01-09 22:29:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ホ！どうでもいいときたか」アモクウェイブが目を細めた。「友達を大事にしない奴は嫌いだ……俺は友達を大事にするよ……正直、サンズ・オブ・ケオスの連中なんぞ、どいつもこいつもたいして覚えちゃいないんだけどな！」「ハイヤーッ！」コトブキが飛びかかった！ 4
2017-01-09 22:31:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ハイッ！ハイッ！ハイハイッ！」コトブキが繰り出す連続短打をニンジャスレイヤーは素早くいなしてゆく。足払いで軸足を刈りにゆくと、コトブキはその場で逆立ちしてかわし、そのまま側転、壁でトライアングル・リープして、空中から側頭部を蹴りに来た。ニンジャスレイヤーは手甲で受けた。 5
2017-01-09 22:35:36
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「イヤーッ！」「グワーッ！」そのコンマ1秒後、顔面にアモクウェイブの正拳が叩き込まれた。KRAAASH！テーブルを破壊し、吹き飛ばされたニンジャスレイヤーが倒れ込む。「あれあれ？壊すの勿体ないか？確かに、こう、いい造りをしているなあ」アモクウェイブはコトブキの頬を手で撫でる。6
2017-01-09 22:38:08
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ネオサイタマはテクノロジーの嵐の中心だっていうけど、こんなしみったれた店にこんな精緻なオイランドロイドが居るってんだからな。ンンー……」コトブキの手がうごき、アモクウェイブの頭を愛おしそうに撫でた。「ニンジャスレイヤー＝サン、頑張って何とかしてください」コトブキが言った。 7
2017-01-09 22:44:30
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ニンジャスレイヤーはスプリング・ジャンプで起き上がり、そのままアモクウェイブに攻撃をしかけた。アモクウェイブはわざとらしく欠伸し、ニンジャスレイヤーの打撃をいなした。「ほら、今だ」コトブキに命じる。「ハイヤーッ！」「グワーッ！」ニンジャスレイヤーの側頭部にコトブキが肘打ちした。8
2017-01-09 22:45:59
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ニンジャスレイヤーは続く打撃を躱し、カウンター上に退避した。アモクウェイブが肩をすくめた。「オイオイ、ロングゲイト＝サンも大した事ないんだなあ。たしかに俺は強い。強いが……サンズ・オブ・ケオスの奴を何人も殺ッてるんだろ、お前？」「……」「目的は何？サツガイに会いたいんだっけ」 9
2017-01-09 22:50:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「貴様を殺す」ニンジャスレイヤーは言った。「死に際に、貴様の知っている事は喋らせる」「サツガイになんて、会えるものか」アモクウェイブが言った。「あいつは……そうだなあ……寒いなあ……寒いよ、今でも背筋が凍る」コトブキがカウンターに向かってゆく。「強烈な体験だったよ。マジで」 10
2017-01-09 22:54:13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ニンジャスレイヤーはカウンターから回転ジャンプで着地し、アモクウェイブに襲い掛かった。すぐにコトブキがゆくてを遮り、強烈なカンフー・カラテを繰り出す。その反応速度は、オイランドロイド……即ち普段のコトブキを遥かに超えるものがあった。つまり、ニンジャのそれだ。アモクウェイブの。11
2017-01-09 22:57:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「あまりナメるなよ、ニンジャスレイヤー＝サン。そのロボットは俺が動かしているんだからな」ドルルル……ストコココピロペペー。壁のダーツ・マシンが電子音を鳴らし、液晶が「BULLSEYE」と表示した。更に「AMOK WAVE」「SUTEKI SEXY」。「サツガイの贈り物だ」12
2017-01-09 23:02:32
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
ニンジャスレイヤーはコトブキの攻撃を防御し続ける。弧を描いてスリケンが飛来し、首をかすめた。後ろからアモクウェイブが戯れめいて投げたのだ。「難易度を上げていこう。俺もしっかり参加して、フレッシュなネオサイタマ体験をしないとな」「ハイヤーッ！」「イヤーッ！」ぶつかり合う拳！ 13
2017-01-09 23:09:39
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
(((バカ！マスラダ！)))ナラクが叱責した。(((なんたる惰弱！なんと不甲斐なきか！壊すのだ！)))「腰抜け！」コトブキの声が重なった。「早く何とかしなさい！具体的には、ブッ壊しなさい！」ニンジャスレイヤーは眉根を寄せた。コトブキが畳みかける。「直せばいいんです！」 14
2017-01-09 23:12:52
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「イヤーッ！」ニンジャスレイヤーはコトブキの膝を下向きに蹴り、破壊した。「ンンーッ！」コトブキは目を見開き、唇を噛む。「痛覚を切ったから痛くないです！ザマミロ！」倒れ込んだコトブキはなおも意に反してニンジャスレイヤーの足首を掴もうとする。ニンジャスレイヤーはまたぎ越えた。15
2017-01-09 23:16:28
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「罪悪感は要らないです。平気ですからね」コトブキの声を背後に、ニンジャスレイヤーはアモクウェイブに向かっていく。「うるさいぞ、お前も、タキも」握り込んだ拳がブスブスと音を立て、黒く燃え始めた。「ハハーハハ！」アモクウェイブがカラテを構えた。「お前もだ。アモクウェイブ＝サン」16
2017-01-09 23:19:38
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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二者が衝突した。衝撃波が店内を放射状に吹き抜け、調度類が壁にぶつかった。「アイエエエ！」タキが悲鳴をあげた。二者はワン・インチ距離でミニマル木人拳めいたショートフックを打ちまくった。アモクウェイブはニンジャスレイヤーの打撃を躱し、脇腹に、胸板に、一撃ずつ拳を入れた。 17
2017-01-09 23:25:19
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
ニンジャスレイヤーのバランスが崩れた。アモクウェイブは瞳に喜悦の色を湛え、断頭チョップを繰り出した。ニンジャスレイヤーは……首を傾げるように、肩と側頭部でアモクウェイブのチョップを挟み、止めた。「イヤーッ！」「グワーッ！」腹に拳を叩き込む！「イヤーッ！」「グワーッ！」顔に！ 18
2017-01-09 23:29:02
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「ヌウーッ！」アモクウェイブは腕を絡め、押し切ろうとする打撃を阻止した。肩の関節を極めにゆく。ニンジャスレイヤーの腕を黒炎が這い、掴みを阻止する。ニンジャスレイヤーは自ら投げ飛ばされて難を逃れた。アモクウェイブは血の唾を吐いた。 19
2017-01-09 23:33:07