暴力、そして表現の自由に関するいくつかの対話

http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100319/love_sex をきっかけとしたfujipon2さんのツイートに端を発する、 いくつかのやりとりのまとめ。自作自演ですいません。 話の流れに沿う形で、いくつか投稿順と入れ替えてあります。
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FUJIPON @fujipon2

しかし、そんな「暴力嫌い」の僕も、『龍が如く』をいい年して半徹夜でやって、嫁に「それは矛盾しているんじゃないか」って責められたりしているわけですよ。罪深いというか、どうしようもないというか……

2010-03-20 23:54:26
Southend @Southend

僕も久々に非実在ヤクザをタコ殴りにしたいなぁ。 RT @fujipon2: しかし、そんな「暴力嫌い」の僕も、『龍が如く』をいい年して半徹夜でやって、嫁に「それは矛盾しているんじゃないか」って責められたりしているわけですよ。罪深いというか、どうしようもないというか……

2010-03-20 23:57:30
@2ku2ku

@fujipon2 あくまでもあの記事から受ける印象には過ぎないんだが、あれだけ好戦的な女性は腕力勝負に出る思考も湧かない非力な成人男性には結構脅威じゃないかと思うんですよね。だからあの記事主が女性として男性より弱者かという点で疑問視する人も出て不思議じゃないとも思ったです。

2010-03-21 00:08:38
@2ku2ku

@fujipon2 また違うタイプの女性が男性が怖いと書いたら違う反応を呼んだかもしれないですね。つっかかるつもりはなかったんですが何度も反論めいたこと返してすみません。。

2010-03-21 00:10:52
FUJIPON @fujipon2

@2ku2ku 僕はむしろ、「そこで腕力で勝負しようとして壁の厚さに打ちのめされてしまった人間」の絶望を感じてしまうんです。「女を武器にして」勝負する方向に切り替えられない不器用さが伝わってきて。で、「いざとなったら押し倒されても逃れられない」っていうのは、怖いだろうな、と。

2010-03-21 00:23:07
FUJIPON @fujipon2

@2ku2ku あと、全然つっかかられてる印象はなくて、いろいろ考えるきっかけになってありがたいです。

2010-03-21 00:25:54
@2ku2ku

@fujipon2 こちらこそいつもFUJIPONさんの書かれる物で色々考えるきっかけを貰ってます。ありがとうございます。

2010-03-21 01:10:53
Southend @Southend

梶原一騎や真樹日佐夫なんかの時代と違って、過剰な(それこそファンタジーに近い)暴力や性を描く人は、実際はその対極にいて、羨望か恐怖かはわからないけれど、とにかくそうした現実へのコンプレックスを原動力に描いてるんじゃないか、と思えてならない。

2010-03-21 00:02:43
Southend @Southend

逆に商売として計算して描いている人は、そう大したこと(例えば青少年に深刻な悪影響を与えるようなこと)は描けない気がする。

2010-03-21 00:03:43
Southend @Southend

そういう意味で石原慎太郎は、「表現の力」を普通の人より信じているからこそ、(現在の立場で)規制もありえると認識している、のかもしれない。もちろん単なる老人性保守(この表現は侮辱的だろうか?)、という可能性もある。

2010-03-21 00:06:27
FUJIPON @fujipon2

実際は、「暴力を好む表現者」だけが「暴力描写」をするわけじゃないし、エロを描く人間がみんな「性的強者」ってわけでもないんだよね……と書きかけたところで、町田康さんが頭に浮かんできて、なんかよくわからなくなってきた。

2010-03-21 00:06:47
FUJIPON @fujipon2

そういえば、昨日、西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』を読んだのだけれど、あの小説で主人公が女にやっていることは「許せない」のだけれど、だからといって作品そのものに腹が立つわけじゃないし、僕はけっこう好きな小説ではあるんですよね。

2010-03-21 00:09:12
FUJIPON @fujipon2

登場人物がやっていることの残酷さだけで言うなら、佐藤亜紀『ミノタウロス』や、映画『ゴッドファーザー』なんて、発禁ものだよなあ。

2010-03-21 00:12:23
FUJIPON @fujipon2

しかし、世の中には「自分が圧倒的な暴力のターゲットになることへの恐怖感」が欠落している人がこんなにたくさんいて、しかもそれが「理性的な立場」だと思い込んでいるということに僕は驚かざるをえないんですよ。

2010-03-21 01:10:37
FUJIPON @fujipon2

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51420496.html dankogaiさんが子供さんに暴力をふるわないのは、「フィクションで暴力衝動を心の中で昇華する術を学んだ」からじゃなくて、父上の行動から学んだのではないかと思う。

2010-03-21 01:19:21
スラ @sura81

適切な例かはわかりませんが、石に泳ぐ魚、でお調べください。モデル小説が問題になったケースです。 RT @Southend: 実在個人をあからさまにモデルとしながら、そのキャラクターを陵辱するような表現を採った場合に、現行の法律が有効に機能しうるのかどうか

2010-03-21 00:09:53
Southend @Southend

@sura81 あのケースについては、作家ご本人のひととなり(もちろん風聞ですが)もあってなかなか虚心では判断しづらいところではあります……。

2010-03-21 00:18:32
スラ @sura81

@Southend 他には三島由紀夫の「宴のあと」事件などでしょうか。表現の自由と他者の権利の調整というのは憲法学における最重要テーマの一つですが、今回の都条例問題は正にこの問題を抱えていると思います。

2010-03-21 00:35:07
スラ @sura81

都条例の問題点は明確性の原則に反していること、立法事実があいまいなこと、の2点に集約しうるだろうか。

2010-03-21 00:38:17
スラ @sura81

というか、表現の自由を持ち出すべきケースかな、とも思う。仮に表現が対象じゃなくても、今回のような立法には問題がありすぎるのだから。

2010-03-21 00:44:39
Southend @Southend

@sura81 色々言ってますが、法学徒では(素人レベルであっても)ないので、そのあたりのご指摘はありがたい限りです。/ネットの記事を見ると、「この条例改正案には法律の専門家も噛んでいるし問題があるのはわかってるはず、確信犯的なのではないか」みたいな論調もありましたが……。

2010-03-21 00:41:12
スラ @sura81

@Southend リーダー格と言われる前田教授は検察官の家庭に育った方ですから、あちら側のスタンスに立ちやすいのかもしれません。ちなみに今回のケースが法律試験で出たら合憲の答案を書くのは非常に難しいでしょう。

2010-03-21 00:52:30
スラ @sura81

でも最高裁には広島の暴走族条例での前科があるからなぁ……。

2010-03-21 00:58:54
スラ @sura81

仮に今回の都条例について合憲とするなら、実質的には条例をゼロから書き直すくらいの合憲限定解釈が必要なんじゃないかな。立法側の意図からすれば、明らかに過剰な規制だし。

2010-03-21 00:56:31
スラ @sura81

そういえば、今回の都条例の問題を聞いたときに松文館事件を想起した人はどれくらいいるだろう。

2010-03-21 01:51:34