[endless 山田正亮の絵画]講演会 石田尚志(映像作家・画家)+OJUN(画家)[メモ書き]

2017年1月15日(日)14:00-15:30 国立近代美術館講堂 http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yamadamasaaki/#section1-3
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みそむーおでん @misoni_2013

石田「鈴木には70代過ぎてから出した詩集に収録された以前の詩には東京大空襲の事が書かれている。逃げ惑った焼け野原の話だがそれは暗い話ではない。身体論なので即物的で思ったことは書いてないので生々しい身体。

2017-01-15 18:28:41
みそむーおでん @misoni_2013

石田「鈴木のあの日記の脅迫感、生きてることを確認するようなメモ。映像作品も結局そのことだらけだ。自分のいることを確認せざるを得ない。向き合うシャッターを押す所作すらも映画でも語ってる。彼の中での基準がそれで、脅迫的な制作ノートが理解できる。

2017-01-15 18:29:43
みそむーおでん @misoni_2013

石田「山田正亮展との場所繋がりで言えば吉増剛造展でも膨大なメモがあった。1939年生まれで焼夷弾から逃げた経験がある。彼と一緒にコラボした際に彼が絶叫した時にそのような言葉があった。B29がバラバラになって落ちてきて、というような言語解体というか始まりの詩のような。

2017-01-15 18:30:21
みそむーおでん @misoni_2013

石田「世代論というわけでもなく、それが最初のきっかけですということではないが、そこまでせざるえない出だしは何故なのか。生きる確認とは。

2017-01-15 18:30:47
みそむーおでん @misoni_2013

石田「72年生まれの私は生きていることの生々しいリアリティを求めることはなかなかない。そしてタブラ・ラサ、何もない東京から始まる、といわれたらとりあえず納得せざるをえない。まずはそこが自分の入り口で考えないといけない。

2017-01-15 18:31:47
みそむーおでん @misoni_2013

石田「もう一つ。河原温。彼にも一度お会いしたことがあった。O JUNさんが絵を書き始めた時に山田と距離感があったように、自分が考える美術と河原温の抽象の違いは何か、72年生まれなので美術手帖はどうかといえば80年代~90年代はピンとこないというか、そこで最もズレていたのが河原温。

2017-01-15 18:33:03
みそむーおでん @misoni_2013

石田「河原温のコンセプチュアルで絵画と言い切る辛さと虚しさが、高校生の頃は諸悪の根源だと思ってた。

2017-01-15 18:33:28
みそむーおでん @misoni_2013

石田「松井茂という詩人がいて、彼に遊びに行こうと言われ河原温の家へついて行った。彼は僕の想像と真逆のような人だった。ずっと一人で喋り続けるような人。なんなんだこのあふれる情報量は?とショックだった。

2017-01-15 18:34:56
みそむーおでん @misoni_2013

石田「河原温から、午前中(?)絵を描いたんだと言われアトリエを見せてもらった。きれいに片付いていて筆もきれいに引き出しに並んでいた。その片付けた状況に描いているという生々しさを感じた。

2017-01-15 18:35:46
みそむーおでん @misoni_2013

石田「河原温の有名なコンセプトとしてデイペインティングはその日に描ききれないと破棄すると言ってたが、朝描いてしまえば良くて、だから労働だな、と。メールも日付も、誰に投げかけてるかといえば、生きてる確認でしかない。そこで山田作品にもそう感じる。浴槽シリーズをみると大変な絵画だし。

2017-01-15 18:36:06
みそむーおでん @misoni_2013

石田「あとは草間彌生かな。世代的に山田正亮と近い。彼女も繰り返せざるを得ないが、草間は止まることなく無く死ぬまで書くのだろう。

2017-01-15 18:36:15
みそむーおでん @misoni_2013

石田「戦争や大きな価値変換などに矮小化するわけでもないし、世代論でもないが、世界で生きていくことについて芸術を通して生きていくにあたり何らかの可能性として芸術を考えたのだろう。しかし僕はそのようなこととは違う。いずれにしても絵画なんだと思う。

2017-01-15 18:37:49
みそむーおでん @misoni_2013

筆者)とりあえず半分。続きはまたあとで・・・

2017-01-15 18:38:21
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「山田の制作ノートについて語っておきたい。何年も書き続けて、具象から抽象に至る過程でもそうで、それを確認するようなエスキースもあったり制作のいちいちをリアルに書き留めてる。時代状況にふれた一文もある。

2017-01-15 18:52:01
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「銀座に行って誰それに会うとか何を食べたとか饒舌に書かれてる。いろんな色合いの水がまざったような制作ノートだ。読んでてリアルなのは6時銀座で誰それと会うという記述。

2017-01-15 18:54:46
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「制作記述はあまり何とも言えない部分もあり、自分も絵を描く用にそんなふうに書いてるのかな…、描こうとしてることと考えてることを反復し想起することで新たな書き込みが生じてしまいそれで作り事になってしまう。

2017-01-15 18:54:56
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「だから誰それと会うってのは鵜呑みに信じてしまう。書かれてる言葉に温度の差があってだから寒々しい記述の方がリアルだな。制作するにあたっては体温を上げて書いているのか、文字に寄るため体温をあげてるのか、そんな小さな1日が連綿と続くことが興味深い。

2017-01-15 18:55:18
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「風景や生物を書いてる時から続いてる。80~90年代になるとあっさりとしたメモになる。 石田「制作ノート自体は73年までかな

2017-01-15 18:55:28
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「ストライプの作品については毎回鉛筆でかいてますよね。メモのためにメモを書くことが僕はあったけど、そこから面白い作品ができたことないし。

2017-01-15 18:56:33
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「メモ書きだろうが走り書きだろうが書くことで一生懸命で、書いたことで触れてみてってことを書いたって事実に意味があるので、もう一度清書することがつまらなくするんだろう。 毎回毎回同じようなフォーマットで書いてるわけで、メモ書きでもタブローでも描くなんて僕には無理で・・

2017-01-15 18:58:06
みそむーおでん @misoni_2013

石田「即物的な記述、鈴木志郎康のネット上の記述がまさにそうだ。極力メモに限定して良い悪いとか言わない。時折批評的な文もあるものの誰それと会ったとか記述にすぎず最後に寝る時は牛乳とアンパンでしめる。

2017-01-15 18:58:54
みそむーおでん @misoni_2013

石田「繰り返されると生々しい。画家にとって線をひくのは命がけで何に描いたって絵であって、メモに書かれてる絵のほうが絵に見える。その記録のためにあれだけ精密な巨大な油彩があったのではないか。

2017-01-15 18:59:08
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「僕は逆だ。いろんなものが入り込む淀みを感じる。石田と往復書簡をした時に言葉と話し言葉ではお互い違うのでやり取りができたのだろう。

2017-01-15 19:32:39
みそむーおでん @misoni_2013

O JUN「あと山田はどんな声をしてたのか気になる。大学時代の友人はきっと彼の声や話し方を聞いてるのだろうけど、声ってその人の作ったものや表現を裏切ることが多い。

2017-01-15 19:32:42
みそむーおでん @misoni_2013

中林「晩年にしか会ってないが、声は甲高い感じで低くはない。また知的で精密な喋り方をする。ノートを読んでも何を言ってるかわからないが。

2017-01-15 19:32:57