『AをさせたいならBと言え』からの「身体感覚」

『AをさせたいならBと言え』を読んで感じた「身体感覚」について連続ツイートしました。そのつぶやきをまとめた物です。
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h_komuro @h_komuro

《身体感覚19》「知」と「意」だけでなく「情」を加えてほしかったと、個人的には思います。しかし、この指摘は重要です。対象を無視したテクニックに意味がありません。外に現れている情報に触れることが、アンテナ感度を上げるための砥石です。

2011-03-01 01:26:38
h_komuro @h_komuro

《身体感覚20》子供たちの知情意を知覚するのは、何のためでしょうか。端的に書けば、クラス全員を知的状況におき、それが快感であると実感させることです。そのことについて、教育学者の齋藤孝氏が次のように述べています。以下、『身体感覚を取り戻す』から引用です。

2011-03-01 01:33:16
h_komuro @h_komuro

《身体感覚21》引用「(生徒と)目を合わせ声を届かせることによって、線あるいは糸が結ばれる。自分から積極的に線を発しない生徒に対しては、教師の側からより多くの線を発信することが必要となる。優れた教師は…」

2011-03-01 01:38:01
h_komuro @h_komuro

《身体感覚22》引用続き「自分と生徒の間にだけでなく、生徒同士の間にも多くの線が張り巡らさせるように場を工夫する。」 『Aをさせたいなら〜』には、こうした授業の実例が紹介されています。

2011-03-01 01:39:47
h_komuro @h_komuro

《身体感覚23》『AとさせたいならBと言え』には、視覚や聴覚に関しての考えや実例が豊富に記されています。ここでは紹介ができない「暗黙の指示」も考えさせられる素材です。ぜひ本書を読んでいただきたいトピックスです。

2011-03-01 01:47:37
h_komuro @h_komuro

《身体感覚24》視覚・聴覚に加えて空気感覚の話も豊富です。こんな時間になってしまったので、今晩は割愛いたします。最後、本書で触れられていない皮膚感覚を取り上げます。

2011-03-01 01:52:00
h_komuro @h_komuro

《身体感覚25》身体感覚の話をするのに、僕は皮膚感覚を外す訳にはいかないと思うのです。皮膚感覚を教育に取り入れた事例として、中学校教諭の鹿嶋真弓氏がいます。鹿嶋氏は構成的グループエンカウンターの実践者の一人です。

2011-03-01 01:56:09
h_komuro @h_komuro

《身体感覚26》構成的グループエンカウンターとは、作業・話し合い・グループワークを通して、個々の違いを認識し、他を認め、心の絆を深めていくというプログラムです。あるテレビ番組で、受験直前の中3生に鹿嶋先生が行ったエンカウンターが放送されていました。

2011-03-01 01:59:45
h_komuro @h_komuro

《身体感覚27》受験直前ともなれば、受験生は不安に襲われます。浮足立ち、クラスの雰囲気も悪くなります。そこで鹿嶋先生は一計を案じました。クラス全員を男女交互に輪に並べます。両隣手をつなぎ、目をつぶらせます。語り出す先生。不安なのは一人ではない。皆で立ち向かっていこうと。

2011-03-01 02:04:07
h_komuro @h_komuro

《身体感覚28》手をつなぎ、体温を感じ、一体感を肌で感じる。皮膚感覚でなければ体感できないこともあるでしょう。その後の晴れやかな生徒の表情が印象的でした。

2011-03-01 02:09:10
h_komuro @h_komuro

《身体感覚29》皮膚感覚というと、緊張を和らげるのに、手を揉んでもらうという方法もあるそうです。もう一つ、山口創氏の『子供の「脳」は肌にある』から引用したい文章があります。幼児へのスキンシップについて語った一節です。

2011-03-01 02:11:55
h_komuro @h_komuro

《身体感覚30》引用「母親とのスキンシップは、…中略…自分が受け入れられ大切にされているのだ、という自信を強め、その温かさから、「人は信頼できるものだ」、ということを肌で学んでいく。これに対し〜」

2011-03-01 02:17:00
h_komuro @h_komuro

《身体感覚31》引用続き「父親とのスキンシップは、世の中に意識を向け、人と協調して自分を引き出したり引っ込めたりするような社会性を伸ばすのだと思われる。」 性差については不問に今晩の本題ではないので、不問とさせてください。スキンシップの意味だけ見ていただきたいのです。

2011-03-01 02:18:47
h_komuro @h_komuro

《身体感覚32》視覚も聴覚も空気感覚も皮膚感覚もアンテナです。しかも、それは双方向に発揮されるべきです。その場において「AさせたいならBと言え」は生きます。表面的にエスプリや巧みな比喩でBを語っても届きません。セレモニー演出力も備わっていると心強いです。

2011-03-01 02:22:49
h_komuro @h_komuro

《身体感覚33》『AさせたいならBと言え』はそんな哲学を提示しています。答えではありません。発想の源があるだけです。ハウツーを求める人には不満でしょうが、そのレベルを脱却した先生にはオススメしたい一冊です。

2011-03-01 02:27:35
h_komuro @h_komuro

以上です。夜中にタイムラインを占拠してしまい失礼しました。お読みいただいた方に感謝申し上げます。ありがとうございます。感想などあれば、お聞かせください。

2011-03-01 02:29:19
h_komuro @h_komuro

寝床で一人反省会しよう。至らない点、改善点がいくらでも思い浮かぶぞ……。

2011-03-01 02:54:27
h_komuro @h_komuro

昨夜、『改訂新版 続・AさせたいならBと言え ―教師の言葉が生きる瞬間―』を読んで感じた「身体感覚」について、連続ツイートしました。行為そのものは面白かったのですが、同時に稚拙も感じました。教育を語るには、僕は若すぎるのかもしれません。

2011-03-02 00:10:15
h_komuro @h_komuro

本の紹介もせねばと意気込んで助走が長くなり、冗長な感じを出してしまいました。考えるスピードで携帯で打ち込めないのも問題でした。こういうときは、やはりキーボードの方が向いてますね。そんなことも実感しました。

2011-03-02 00:13:39
h_komuro @h_komuro

スタートと走り出す方向だけ決めて、あとはアドリブだったわけですが、消化しきれないネタも残っています。これらネタは機会があれば披露することにします。

2011-03-02 00:15:39
h_komuro @h_komuro

繰り返しになりますが、1つのテーマを定めてアドリブで語るのは面白い体験でした。機会があれば再チャレンジしてみたいです。数をこなすうちに質も高まってくるでしょう。自分の新たな課題です。明日、自分のつぶやきをTogetterにまとめる予定です。

2011-03-02 00:18:30