「リチャード・ローティはトランプ登場を予言していたのではないか」(谷口功一)
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東京都立大学法学部・教授(~2025年3月末、法学部長としての任期)/新刊『立法者・性・文明-境界の法哲学』/『日本の水商売』
先日、トランプの大統領就任演説を見た後に突然、哲学者のリチャード・ローティが1998年に出して物議を醸した或る本のことを思い出し、その内容がまさに今起こっていることを予想していたのだなあと気が付き、独りで勝手に驚いていた。
2017-01-22 20:07:34togetter用資料 「リチャード・ローティ」 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA…
2017-01-23 10:08:55https://ja.wikipedia.org/wiki/リチャード・ローティ
リチャード・ローティ(Richard Rorty、1931年10月4日 - 2007年6月8日)は、アメリカ合衆国の哲学者。スタンフォード大学で哲学や比較文学の教鞭をとった。プラグマティズムの立場から近代哲学の再検討を通じて「哲学の終焉」を論じた。また、哲学のみならず、政治学、経済学、社会学、アメリカ文化などの論壇で活躍。現代アメリカを代表する哲学者である。プラグマテイズムの代表者ジョン・デューイや、トーマス・クーン、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインらの影響を受ける。
本のタイトルは Achieving Our Country、副題は Leftist Thought in Twentieth-Century America というもの。 amazon.co.jp/Achieving-Our-…
2017-01-22 20:08:03『アメリカ未完のプロジェクト―20世紀アメリカにおける左翼思想』というタイトルで邦訳も出ている。 amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%8…
2017-01-22 20:08:18この本は、大昔(2000年)に『国家学会雑誌』の学会展望欄で、書評論文を書いたことがあったので、よく覚えていたのだった。書評論文書いた直後に翻訳も出たような。
2017-01-22 20:08:40谷口功一(2000)書評論文「Richard Rorty, Achieving Our Country-Leftist Thought in 20th Century America」国家学会雑誌』第114巻3・4号 <学界展望>
2017-01-22 20:08:46内容は、副題の通り20世紀のアメリカ左翼の歴史を批判的に検討するものなんだけど、文化左翼が幅をきかせすぎて地道に労働組合の運動とかしないからアメリカの左翼はダメになったという、極めて真っ当な話だったんだけど、・・・
2017-01-22 20:09:13・・・よくよく思いだしてみると、今般のトランプ当選その他、世上「ポピュリズム」として批判されるような事柄が起こることを、実に20年近く前によく予想してたな、と思った次第。
2017-01-22 20:09:25とか思って、久しぶりに、この本について検索してみたら、同じことを考えている人も居るもので、というかアメリカでは「トランプを予言したリチャード・ローティ」という感じで結構な話題になって燃え盛っていることを知り、二度驚くなど。
2017-01-22 20:09:43この記事に「予言者ローティ!」みたいな話が詰まってて、面白い。 Richard Rorty’s 1998 Book Suggested Election 2016 Was Coming nyti.ms/2jGUNyO
2017-01-22 20:10:11この本のwikiの項目まで立ってるけど、予言者扱いだな・・・汗 en.wikipedia.org/wiki/Achieving… pic.twitter.com/xI1WCG9klK
2017-01-22 20:10:31もう随分むかしに読んだぎりになってしまっていたけれど、週明け、研究室に行った際にでも書棚から探し出し、再読してみようか、とも。(おしまい)
2017-01-22 20:10:46あと思ったのは、承認 vs. 再分配みたいな話も長らく喋々されて来たけど、、これでハッキリと勝負あったりでしょう。
2017-01-22 20:12:41