【コセン・ニンジャと失われた与太話】第二話 その1・その2
- kosn_ninja
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やがて、MAWCを装置したスチュアート教授は、大きな液晶画面を何度か触ってMAWCを再起動させた。「よし、これで大丈夫だ」「何の機械なんだ?それ」コセン・ニンジャが聞くと、スチュアート教授は、まるで自慢の愛犬を紹介するように言った。「フフフ…これは魔術の革命だ」 #kslst
2017-01-23 23:18:20「革命?」「そうだ。正式名称、マジック・アクション・ウェアラブル・コンピュータ。通称MAWC。魔術式をこいつで電子化して発動することで、長ったらしい詠唱を用いずに、魔術を即時発動する事を可能にする素晴らしいものだ」「はあ…すごいのか、すごくないのか…」 #kslst
2017-01-23 23:21:26「ククク、凄いんだよ。凄いに決まってる」スチュアート教授は不気味に笑った。コセン・ニンジャにとってはオタクじみた気持ちの悪い笑い方だった。「ククク。こいつの凄さは後でわからせるとして、今日の月齢は…と」MAWCで月齢を調べたスチュアート教授の顔が、サッと青くなった。 #kslst
2017-01-23 23:25:42「どうした?顔がナスみたいだぞ」「な、今日が…満月…?」「そうだ」「こんなことをしてる場合じゃない!悪魔がソルティア大月光レンズの力を使えば、大変な事になる!」スチュアート教授はコセン・ニンジャの手を引っ張り、階段に通じる扉に走り出した。 #kslst
2017-01-23 23:29:41「待ってくれ、何が問題なんだ?」「ソルティアの月光魔術の力は、あらゆる魔法、物理運動を跳ね除ける力を持つ、最高峰の防御魔術だ。その力を悪魔が手にすれば…」「どうなる?」スチュアート教授は必死に冷静さを保つように、ゆっくりと言った。「人間は悪魔に駆逐される」 #kslst
2017-01-23 23:31:22【メイ・スチュアート】 魔術協会の魔術工学の専門家。26歳。工業製品に魔術理論を組み込むことで、様々な発明品を生み出している。本来、現代科学と魔術を組み合わせる事は異端であるが、近年増加しつつあるデジタルウィザードに対抗するため、魔術協会は彼女を手元に置いている。 #kslst
2017-01-23 23:34:48身長140cmくらいの、白髪をツインテールにした美少女を思い浮かべて下さい。凛々しめな顔つき、目は大きめで瞳は黄緑です。その子に黒いトレンチコートを着せて、山高帽をかぶせたのが今回の主人公です。 #kslst
2017-01-23 23:40:18