茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第2009回【ほんものの個性を発揮するために必要なサイレント・ピリオド】連続ツイート
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同化圧力は、子どもの頃から思春期に固有の問題だが、それを少しでもやわらげるためには、同年齢の子で学年を構成するという現在の教育システムを緩和することが有効であると考える。
2017-01-25 05:27:37よく、街で中学生や高校生が制服を来て歩いているのを見ると、ふだんのその子たちの振る舞いとは異なる振る舞いをしているのではないかと推測されることがある。その子たちが家族といたり、社会の中で一人でいるのとは違うモードになっているのであろう。
2017-01-25 05:28:37「同じ」年齢の子どもたちをあつめて、制服を着て教室に座っていたら、どうか圧力が高まるのは当たり前である。一方、その子たちを年齢もバックグランドも異なる人たちの中に置いたら、同化圧力は決定的に減るだろう。もちろん、広い意味での文化という同化圧力は残るだろうけれども。
2017-01-25 05:29:49社会の課題として、同化圧力で金太郎飴のような人間をつくるのではなく個性のあるとんがった成長を促進したいのならば、同年齢が同学年で教室で学ぶという今のスタイルを、撤廃とまでは行かなくても緩和することが有効であるはずだ。あるいは、教室外でそのような機会を増やせば良い。
2017-01-25 05:31:01バックグランドの異なる人たちと接している時には、個性を発揮するのが一時的に難しくなっておとなしくなる時期がある。これは、外国語修得における「サイレント・ピリオド」と同質の「探っている」期間であろう。そこをくぐり抜けて初めて発揮できる個性がある。
2017-01-25 05:32:30その意味で、同学年の子どもたちと同化圧力の下集団で動いている子も、異なる年齢の大人たちやバックグラウンドの異なる人たちといっしょにすれば、一時期大人しくなるはずで、そのようなサイレント・ピリオドを経て出てくる個性こそがほんものだということになる。
2017-01-25 05:33:37以上、連続ツイート2009回「ほんものの個性を発揮するために必要なサイレント・ピリオド」をテーマに6つのツイートをお届けしました。
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