沼崎一郎先生が考える文学部を志す者の心構え

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沼崎一郎 @Ichy_Numa

文学部で学べることは3つしかない。本の読み方と、資料の調べ方よ、文章の書き方。学ぶ学問のよって、それぞれ違いはあるけれど、この3つは共通だ。要は、自分で本を読み、自分で資料を集めて分析し、自分なりの発見を文章にまとめる力を身につけること。それが文学部の学びである。

2011-03-03 22:11:24
沼崎一郎 @Ichy_Numa

文学部で読む本は、日本語だけではない。英語は必須。そのほかに、フランス語やドイツ語、中国語や韓国語、ロシア語、スペイン語などなど、様々な外国語が必要になる。分野によっては、ギリシア語やラテン語、サンスクリット語やパーリ語などの古典語も学ばなければならない。

2011-03-03 22:14:31
沼崎一郎 @Ichy_Numa

文学部に限らないが、大学に入ったら、学べる外国語は取れるだけ取るほうが良い。一年間やれば、基礎文法は教えてもらえる。すぐには使わない言語でも、後から必要になるかもしれない。その時、大学で基礎文法を学んでいたかどうかで、大きな差が出る。大学で一年やった言語なら、後で独学も可能。

2011-03-03 22:17:58
沼崎一郎 @Ichy_Numa

文学部に進む人は、「どの学問をやったら就職に役立つか」などと考えてはいけない。就職に有利な専攻や不利な専攻などというものはない。世間の風評に騙されてはいけない。どんな学問を選ぼうが、しっかりやって何かを掴んでいれば、人は評価してくれる。

2011-03-03 22:20:59
沼崎一郎 @Ichy_Numa

4年間かけて何かをやりとおすってことが大学で一番重要なこと。それは、学問でなくても、サークル活動でもボランティアでもいい。何でもいいが、「私はこれを4年間やりとおしました」と胸を張って言えるような実績を作ろう。その実績が、「自分」というものの中身なのだ。

2011-03-03 22:26:28
沼崎一郎 @Ichy_Numa

今の世の中、英語はできて当たり前、できなければマイナス評価だ。しかし、アラビア語なら、できなくて当たり前、できればスゴイ特技になる。だったら、人のやらない言語を学んで、特技を身に付けたほうがよくないかい?

2011-03-03 22:32:03
沼崎一郎 @Ichy_Numa

文学部とは、「文学」を学ぶ学部ではないw。そりゃ、文学系の専攻もあるけれど、歴史も思想も言語も、それから社会科学系の専攻もあるところがある。文学部とは、実は「文」学部であり、広い意味で人間について考えるための学問をするところなのである。

2011-03-03 22:35:26
沼崎一郎 @Ichy_Numa

人間が、何千年も、もしかして何万年も考え続けているけど答えの出ない問題を、それでも考え続けるのが文学部の学問である。

2011-03-03 22:40:36
沼崎一郎 @Ichy_Numa

だいたい、世間一般のイメージで学問を見てはいけない。@ynabe39 先生がツイートしているように、大学で学ぶ心理学は、マスコミで目にするような心理学とは全然違うのだ。他の学問も同じこと。大学に入ったら、積極的に教員に接して、本当の学問の姿を知ってほしい。

2011-03-03 22:46:12
沼崎一郎 @Ichy_Numa

どんな難問でも諦めずに考え続けるということが、人間であるということだからです! RT @strangeQuom その答えを出せないままに幾千年も生きているなら、答えを出すことを諦めても良いように思えます。何故答えを求めるのですか?

2011-03-03 22:48:26
沼崎一郎 @Ichy_Numa

文学部は、就職予備校ではありませんが、人生予備校としては最適の場でしょうw。 RT @junt525: 今の就職至上主義の時代に文学部の存在は浮いているように思えます。大学が就職予備校と化していることに不安と不満を感じます…。

2011-03-03 22:50:08
沼崎一郎 @Ichy_Numa

ひとりひとりは短命ですが、「思考」は綿々と受け継がれます。人類というまとまりが、何千年も何万年も考え続けているのです。その思考の連鎖に、私たちはちょっと参加するだけですが、それほど楽しいことはないのです。 RT @midgenasia 単に“人間が短命だから”じゃない?

2011-03-03 22:54:07