ポスト真実は何故生まれたのか? メディアって本来は「間に立つ存在」だったはず。
- obakemogura
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「義憤」についてのツイートを見かけて
welqの問題を指摘した朽木さんのおっしゃることは正論ですが・・・・
医療情報の信頼性向上を訴える個人ブログ記事が攻撃的な釣り・煽りタイトルになっていて悲しい気持ちに。これじゃあ医療デマと本質的に変わらない。公益性のある話題を扱うときはそれで自分の私利私欲を満たそうとしていないか、常に自分で注意しておこうと思った。
2017-02-03 14:54:33最近自分でも反省したのだけれど、「義憤」って結果的にろくなことを産まないな、と。 義憤が脳裏にあると、間違った情報をシェアしたり、攻撃的になったりする。「いかがなものか」と思った瞬間にクールダウンして、別のいい方を考えなければ、とは思っている。
2017-02-03 14:57:03正論ではありますが、もう少し掘り下げて考えてみたい・・・・
welqについて言えば、商業メディアがしっかり批判してなかったから、個人が声を荒げて怒っているわけですよね。 問題はお業界メディアが党派性だの、業界擁護に回りすぎて、ユーザーから見ると、対岸になってしまっていることにある。
2017-02-03 18:50:28welqなんてのも、本来は個人ジャーナリストが告発するのではなく、Webメディアが率先して批判しておけばいいこと。それができなくなっている現状に、大きな問題がある。 ジャーナリズムにプロフェッショナルが働かなくなれば、70億人が70億人を糾弾し合う地獄が始まる。既に始まっている
2017-02-03 18:57:38post-truthにも言えるが、要はメディアがすっかり信用されなくなってしまった。何故か? 党派性が強く出てしまったため。 そうなれば、プロフェッショナルの「抑制の効いた批評」性が失われ、ああいうことになる。
2017-02-03 18:56:05義憤なんてものは実はどうでもいい話で、「間に立つ」存在が社会に失われつつあるのが恐ろしいこと。何故そうなってしまったかは、複数の理由があるが、1つには党派性がマスから個人に至るまで、蔓延ってしまった。
2017-02-03 19:05:40間に立つって、どういうことなんだろう?
そもそもmediaという言葉は、「間に取り入って媒介するもの」を意味する。 メディアにその機能が無くなってきたのが根本的な問題。
2017-02-03 19:02:54世の中には白黒つけられる事ばかりではないから、曖昧に済ませることも重要だが、それを含めて、政治と市民、業界とユーザー、等々の間をつなぐ、間に立つのがメディアの本来の役割。
2017-02-03 19:07:09例えば、政治でいえば、かつての田原総一朗さんとか、(もう少し視聴者よりで)池上彰さんみたいな、まさしく「間に立つ」プロフェッショナルがいるわけですよ。 なかなかあのクラスの人はおらんですけどね。
2017-02-03 19:25:08「間に立つ」役割を担う者がいないとどうなるかというのは、ゲームメディアにも言えるし、米国のマスメディアと社会にも言える。 何が足りないのか。全体を俯瞰すれば明らかだ。
2017-02-03 19:01:24昨日つぶやいたとおりで、本来メディアmediaは「間に介在するもの」を意味していたのに、溝を埋めることではなく、溝を深める方向にインセンティブが働いてしまうのが恐ろしい現象。 post-truthが何故起きるかの原因が見えつつありますね。
2017-02-04 10:04:27党派性を増したほうがメディアが儲かるという事例。 こういうインセンティブが働くのが怖いところ。 twitter.com/KS_1013/status…
2017-02-04 10:02:20トランプ大統領と対峙し、大統領からは「失敗しているNYT」とレッテルを貼られたが、かつてないほど購読者が増えているとのこと。大統領と対立することがビジネスになっている。逆にビジネスを維持するために対立を演出することになれば本末転倒。 ft.com/content/7c6e25…
2017-02-04 10:01:16民衆が「怒る」「義憤を表明する」、ユーザー側メディアがそれを煽る。そうした状況で、既存のマスメディアは「守り」に入って、既得権益者やリベラルサイドなどを守る。 すると、民衆と既得権益者、ユーザーと企業の間をつなぐ、「間に立つ存在」がいなくなってしまう。
2017-02-04 10:40:32しかも、その両岸のメディアにとっては「溝」が深まれば深まるほど、広告費や有料購読者が増えやすい、というインセンティブが働いていく。 溝をつくり、対立を煽ったほうが儲かる。 これこそが地獄だ。
2017-02-04 10:10:40本来、プロのジャーナリズム、メディアのプロフェッショナルに求められるのは、「間に立つこと」だろう。しかしそのインセンティブは働かなくなってきている。むしろ党派的になっていく。
2017-02-04 10:11:41ここからゲームメディアの話をします
マスメディアと社会の話は置いておいて・・・・ゲームメディアの話を。
例えば、PSVRコンテストの件もそうだが、ああいうしょうもない事案が起きても、メディアは報じない。となれば、ユーザーが自分で声をあげる他ないし、声を上げる際に強く発するのは自然。 ジャーナリズムが機能し、「抑制された義憤」をプロフェッショナルが発揮する必要がある。
2017-02-03 18:54:40VRに関してもおなじで、起こったことは仕方ないにしても、VRメディアがもっと説明して欲しいと働きかけて、記事なりを用意すべきでしょう。 そういう志のあるメディアが1つでもあるのか?
2017-02-03 19:19:06もちろん、そりゃVRはまだまだ小さい市場だから、「一緒に盛り上げていきましょう」「負の話題は目をつぶりましょう」という心情はわかりますよ。 わかりますけどね。 「元年」過ぎて、それなの?とは思いますよ。呆れている。
2017-02-03 19:20:09昨日のことだから、PSVRコンテストを引き合いに出したけどさ。 例えば4Gamerさんって、オンラインゲームが炎上したら、運営側がユーザーに語るようなインタビュー記事を設定して、「間に立っていた」わけですよ。 そこには「抑制された批評性」があった。
2017-02-03 19:18:06例えば、4Gamerなどは、オンラインゲームが日本で定着していく過程において、運営とユーザーの「間に立つ」ことを成し得ていたと思う。 今それができているメディアがどれだけあるのか?
2017-02-03 18:59:57現状は、ユーザー側のメディアは、ユーザーのPVに依存しているから、怒りを掻き立てる方向にモチベーションが働く。一方で、業界側のメディアは業界各社からの広告費に依存しているから、業界側の弁護やスポークスマンになりがち。 構造的に溝が拡大する。
2017-02-03 19:10:30