E・S・ガードナー(不)完全攻略 ペリイ・メイスン編 怒りっぽい女(すねた娘)の巻

(不)完全攻略第2弾です。 ブログにまとめ直しますが、折々のつぶやきのライヴ感をお楽しみ下さい。 ※2/12早川5万フォロワーにちなんだつぶやきとブロガーの方々の「怒りっぽい女(すねた娘)」への言及への感想等追加。 ※2/13未明ブログにUP!
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じねん @jinensai

同人誌『飾画』合評会より書店・古本屋をハシゴして帰宅。とりあえずクリーニング出しと洗濯開始。

2017-01-15 19:08:05
じねん @jinensai

たまたま立ち寄った古本屋が思わぬ掘り出し物。ポケミスが相当数あり、E・S・ガードナーも目移りするほどあって迷いに迷ったが、解説狙いで『ビロードの爪』(江戸川亂歩)と『つかみそこねた幸運』(「来日したガードナー」所収)を購入。この「鉱脈」は大事にしなければ…。

2017-01-15 19:13:02
じねん @jinensai

来たな…風が…。(「E・S・ガードナー(不)完全攻略」)

2017-01-15 19:14:01
じねん @jinensai

E・S・ガードナーの『怒りっぽい女』(今回は青森市民図書館のポケミスをリーディングの底本としている)半分ぐらいまで読み進む。トリックはおぼろげに覚えていて、その「規模」はとりたてて大きくはないのだが、さて誰が犯人だったのかすっかり忘れている。恐るべしガードナー…。(続

2017-01-20 21:03:08
じねん @jinensai

承)展開がまだ「若書き」で、意外なほど早い段階(全体の四分の一程度)で「殺人」が起こり、逆にびつくり(←敢えて「つ」は大文字)。徐々にスタイルが固まってくると「殺人」が起こるタイミングが結構中盤以降だったりするので、この二作目は新鮮な気持ちで読めている。(『怒りっぽい女』)(続

2017-01-20 21:08:31
じねん @jinensai

承)思うに「トリック」云々で評価するのには極めて不向きな作家(E・S・ガードナー)なのだと思う。とりあえず何か評価めいた言説で表現するさい、ついつい「トリック」を持ち出しがち(私もそうなのだが)なのではあるが、ガードナーに関してはストーリー展開の妙で推し量る方が良さそうだ。(続

2017-01-20 21:15:26
じねん @jinensai

承)以前、後期クリスティーを引き合いにガードナーは「ホワットダニット」だと説明したことがあるが、中間に横溝を挟むとさらに理解しやすくなる。即ち(クリスティー)「過去に何が起こったか」→(横溝)「それが現在の事件にどう関わるのか」→(ガードナー)「現在何が起きつつあるのか」だ。(続

2017-01-20 21:20:41
じねん @jinensai

承)概念にはそれを表現する用語が必要になるが上手い表現が見当たらないので、当面これ(「現在何が起きつつあるのか」)を便宜的に「リアルタイムホワット」と呼称します。これは現在ではTVドラマでありふれている手法ですが、TVがそもそも無い時代の作品であることに要注目。順番が逆なのだ。

2017-01-20 21:28:42
じねん @jinensai

パンクの自転車を引きずりながらの帰途、青森市民図書館に携帯から電話し、E・S・ガードナーの『怒りっぽい女』他3冊の貸し出し延長の申請をしておいた。貸出予約が入っていない場合(当然ないわけだが)、1度だけ2週間延長が可能なのだ。ルールの範囲内でやれるだけのことはやろう。

2017-01-22 19:05:27
じねん @jinensai

結局不足分を密林でポチッた。ついでに『すねた娘』(怒りっぽい女;別題)2種類も注文。さて、どれから読もうかね…。とりあえず『怒りっぽい女』読んでから、『迷路荘の惨劇』で勢いつけるか『消えたタンカー』でぬるりといくか…。

2017-01-22 20:21:22
じねん @jinensai

銭湯から帰宅。密林からすでに数冊届いてた。早っ!

2017-01-25 23:15:42
じねん @jinensai

給料が出たので諸々の手当てをしつつ帰宅。創元推理文庫版の『すねた娘』も密林から到着してた。さて、E・S・ガードナー(不)完全攻略第2回コツコツ進めていこうかね…。

2017-01-27 20:55:18
じねん @jinensai

バーコードだと「資料」が残らないよなあ…。(ガードナーの貸し出し記録調査中) #耳をすませば

2017-01-27 21:05:56
じねん @jinensai

父の入居施設でヘルパーさんの引継ぎ(現在の担当が定年のため)を行い、千成さんでニラ豚定食で腹ごしらえ後、シネマディクトで「弁護人」を観賞。帰り道青森市民図書館(アウガに居残りで助かった)にE・S・ガードナー返却して帰宅。

2017-01-28 18:06:36
じねん @jinensai

(あーちょっと下書きアウトプットしてみるかなあ…。)

2017-02-05 19:39:32
じねん @jinensai

さて、E・S・ガードナーのペリイ・メイスン・シリーズ第2作『怒りっぽい女(すねた娘)』だが、原題のsulky girlは「怒りっぽい女」と「すねた娘」どっちもしっくりこない気がする。(続

2017-02-05 19:40:43
じねん @jinensai

承)これがA・A・フェアものなら、さしずめ「お嬢様は癇癪持ち」なんだろうけど(笑)。(続

2017-02-05 19:41:21
じねん @jinensai

承)ドロシー・B・ヒューズによる評伝『ペリイ.メイスン自身の事件 E・S・ガードナー伝』によると本作の題名は1作目の『ビロードの爪』共々二転三転している。(続

2017-02-05 19:43:02
じねん @jinensai

承)興味深いのは『ビロードの爪』(『もっともな疑念』)の出版交渉中に『怒りっぽい女』(『無言表決』)が出来上がってしまったことだ。ヒューズは事実の紹介はしてくれているが、そこから考察できることは、このことが本シリーズの路線に決定的役割を果たしたのではないかということだ。(続

2017-02-05 19:45:08
じねん @jinensai

承)クリスティーも『スタイルズ荘の怪事件』の際に出版社に断られ捲っているが、総じて新機軸な作品の出版にはこの手の苦労がつきまとうらしい。(続

2017-02-05 19:45:52
じねん @jinensai

承)当初色好い反応を示しながらガードナーに断りを入れてきたストークス社はちょうど新進作家エラリー・クイーンの売り出しに躍起になっており、ガードナーは割りを食ってしまったが、これが結果的に「塞翁が馬」となるから面白い。(続

2017-02-05 19:47:07
じねん @jinensai

承)ストークス社に断られた手紙にウィリアム・モロー社のザイヤー・ホブスンが興味を示しているという情報ももたらされ、返却された原稿は即刻ホブスンへ送られることとなる。『もっともな疑念』とともに出来上がっていた『無言表決』もウィリアム・モロー社は採用することとなる。(続

2017-02-05 19:49:20
じねん @jinensai

承)ホブスンは題名の変更とともに主人公の弁護士二人を一人にまとめること、この2作をシリーズものの皮切りとすることを勧める。今思えば私も微妙な「違い」を感じてはいたが巧妙な推敲のお陰で「同一人物」認定の範囲内に収まっているのはさすがにパルプマガジン出身の速筆家だけのことはある。(続

2017-02-05 19:51:21
じねん @jinensai

承)2作目の本作が1作目の売り込みに追いついてしまわなければ、またストークス社がエラリー・クイーンに食指を動かされていなかったら、またザイヤー・ホブスンの適切なアドヴァイスがなかったらこのシリーズ自体始まってなかったかと思うと、偶然の采配は実に恐ろしいものがある。(続

2017-02-05 19:51:54
じねん @jinensai

承)日米で色々とガードナーと対称的な清張は『点と線』、『時間の習俗』とシリーズとして続けられそうなものを敢えて続けないわけだが、続けていたらという「if」はその後トラベル・ミステリーという新分野を切り拓くこととなる。(続

2017-02-05 19:52:32