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李氏 @BLUEPANOPTICON
ちょっと早いですけど何日かぶりに怪談話をやろうと思います。
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高校の先輩のNさんから聞いた話。
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彼の地元に行きつけのラーメン屋があって、中年夫婦が二人で切り盛りしてるような。高校帰りなんかによく立ち寄っていたらしいんですけど、そこが高2の秋くらいですかね、旦那の方の店長が病気を患ってしばらく休業しちゃってたみたいなんですね。
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それで年明けにようやく営業が再開したということで早速食べに行こうと足を運んだそうで。味が変わってないかななんて内心不安に思いながら。
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それで暖簾をくぐって中に入るとすぐカウンターが見えて、その時点であれ?ってなったらしいんですね。
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というのもそのラーメン屋は店長自らカウンターで接客するタイプの店だったらしくて、でもその日は他のスタッフも含め誰も立ってなくて。客も誰一人いなくて。
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不審に思って周りを見回してみると、壁に貼ってあったメニューが全部剥がされていて、A4の用紙に赤い油性ペンで「らーめんだします」とだけ震えた字で書いてあって。値段も付いてなくて。
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何だよこれってなりながら一応席に座ったそうなんですね。それなりに通ったお店で思い入れもありますから。すると厨房の方から店長の奥さんが出て来て、旦那さんはどうされたんですかって聞いたら、「部屋から出れないということで家内である私が代理で店に立たせてもらってます」って。
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で困惑しつつメニューのことも聞いたんですよ。そうすると彼女がこちらを怪訝な目で見てきて「彼から何も聞かされてないんですか?」って。それはどういうことですかって尋ねてもはぐらかされて。
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仕方なく「とにかくラーメンをお願いします。いつも通り醤油で」って半分怒りながら注文を入れて。奥さんが厨房に消えて。Nさんが待っているとラーメンが目の前まで運ばれてきて、注文した分はちゃんと食べておくかとスープを飲んで。
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意外と味自体は変わりなくて。
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それで少し気持ちが落ち着いてきたのか、カウンターに立っていた彼女に「旦那さんは結局どうされたんですか?部屋から出れないってさっき言ってましたけど」って聞いたらしいんですよ。
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すると奥さんが「病気で休業したって言ってたじゃないですか、実はあれ嘘なんですよ。彼店開くときに私に無断でかなりの借金をしてたみたいで」って。
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借金のことは初耳だったから「へぇー結構大変だったんですね」って言うと。
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「まぁ大変ってだけで済めば良かったんですけどね」って。
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「それどういう意味です?」って聞いたら。
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「彼結構ヤバいところにも手を付けてたようで、店の売り上げでカバーしようとしてたみたいですけど。まぁ到底無理ですね」って。
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「電話越しで脅迫されたりして、家族に何かあっても知らないからなだなんて」
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「自宅の玄関の前に鼠の死体が置かれていたこともありましたね」
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「まぁずっとそんな調子だったんで仕方なく店畳んじゃったって感じですね」
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それ聞いてN君えっ?ってなって「店畳んだっておかしいじゃないですか。現にこうやって営業してる訳でしょう」と思わず返したのね。
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すると彼女は「どうなんでしょうね。形としては残ってますけど」と要領を得ないことを言って。
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Nさんが「あなた何が言いたいんですか?」って。
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厨房から異臭が漂い始めて。
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