#恋文 #どんなに離れてたって傍にいるから

ヘッダー必読 @nappe8_mousou

<26> 今日もいつも通りの楽屋。 みんなに相談することがあるんよな… 収録終わったら聞こ . 大「ちょっと話あんねんけど、いい？」 横「なんや改まって」 大「彼女、明日で18なんねん」 す「やってえぇかって話か」 信「最後まで聞けよ」ﾊﾞｼ す「分かっとるわ！」 #恋文

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<27> 安「えぇんやない？大倉が決めたんなら」 す「やんのがか？」 信「だから話し聞けて」 す「今のはわざとじゃ！！」 安「結婚したいけど、18やしって悩んでるんやろ？」 大「え…俺何も言うたことないのに…」 亮「いや、分かるやろ(笑)」 丸「俺もえぇと思うで？」 #恋文

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<28> す「よう我慢したなぁ、いろいろと…！」 横「事務所への説得もまだやろうし、協力したるわ」 大「…っ。……横山くん上からやなぁ(笑)」 横「なんやねんっ！/」 何も言わず分かってくれる… 解ってくれるメンバー… とても嬉しかった。 #恋文

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<29> 相談も無事解決し、彼女の家へ。 ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ、ｶﾞﾁｬ 大「ごめん、ちょい遅なった」 「いいよ、いいよ」 大「お母さん居はる？」 「居るよ？上がる？」 大「うん、ちょっとだけ」 いつも通りリビングへ。 大「お邪魔します」 母「んーお疲れ様ー」 #恋文

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<30> 大「あの、お話いいですか？」 母「何ぃ改まってー(笑)」 「なぁ？(笑)」 ほんとに分かってない彼女と 薄っすら分かってそうなお母さん。 時計が、カチッという音と共に0時を指した。 大「絶対幸せにします。娘さんと結婚させてください」 #恋文

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<31> 彼女のお母さんは、 やっぱり分かってたような表情。 完全に分かってなくて驚いてる 彼女本人にもしっかり伝える。 大「結婚してくれへん？俺と」 そう伝えて、箱をパカッと。 中に入ってるのはもちろん指輪。 「う…うん。//」 照れながら、またあの涙目。 #恋文

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<32> 抱き締めようとするが お母さんがいることを思い出し 振り返る。 母「すぐ？」 大「いや、すぐではなく卒業してからがいいんちゃうかなと思ってて。 俺も、また誰にも言ってなくて」 母「事務所は？」 大「必ず説得します」 母「必ず？」 #恋文

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<33> 試されているような雰囲気で 少しビビったが 大「必ず…！」 と誠意を込めて言った。 すると 母「ほんまイケメン見つけたなぁ♪」 なんて言い始めはって 「…っそやね(笑)」 って返事をする彼女も笑ってる(笑 決意してほんとに良かったと心から思った。 #恋文

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<34> 母「そんで、たっちょんの方行くんやろ？はよ行っといで！夜遅いんやし」 大「「あ！ほんまや！」」 「ほらハモってんと」と言いながら 笑顔で送り出してくれはった。 そのまま急いで、俺の実家へ行き 結婚することを伝えた。 #恋文

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<35> 両親も、彼女を快く受け入れてくれて 弟たちにもすぐメールをした。 ・ それから、事務所も説得してOKもらって。 （メンバーに助けてもらいながらやったけど） 彼女の引っ越し準備も始めて。 なんやかんやで、あっという間に卒業式……… #恋文

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<36> 目が覚めると、そこは大阪上空。 我ながらよく寝たなぁなんて思う。 空港を出て、まずバイクをレンタル。 次に彼女の家へ寄って ある物を手に取り、急いで学校へ。 ちょうど卒業式が終わったようで 体育館前に人がたくさん、 写真を撮ったりプレゼントを渡したり。 #恋文

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<37> 大「卒業おめでと」 「えっ…？！」 大「来ちゃった♪」 「来ちゃったちゃう！」 周りも、こんなところに俺が居ると知るはずもなく、先ほどと変わらない賑やかさ。 「パニックなったらどうすんの！」 大「そうなったらダッシュでここでる！」 「体力無いくせに…！」 #恋文

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<38> 「私走るのやだよ？」 大「お姫様抱っこ？」 「えー、それ恥ずいやん」 大「へ〜…(笑)」 ﾋｮｲｯ 「え、ちょ！忠義！」 大「結婚しに行くで〜♪」 彼女をお姫様抱っこすると、 俺と分かったのか周りがざわつきだす。 「バレる！バレるから！」 #恋文

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<39> 大「ほら、掴まっとけって」 覗きこんで言うと、照れる彼女。 大「かぁわい♪」 「…っ！//　ほら！はよ、走って！//」 大「はーいっ」 パニック寸前の体育館前をよそに校門へ。 校門に立っていたのは偶然にも、 お世話になった担任の先生。 #恋文

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<40> 「あ！先生！すみません！また後で説明しに来ますんで！」 “えぇから行っといで(笑)ここは何とかしといたるから” 大「先生お願いしますー！」 2人でペコリとお辞儀して （私は頭だけになっちゃったけど） バイクに乗せられた。 「バイク！？」 #恋文

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<41> 大「どうしてもバイクがよくてな？レンタル」 そう言いながら準備する彼は、 やっぱりカッコイイ。 ……今から旦那さんになる人。 大「次もしっかり掴まりや」 お姫様抱っこに引き続き、 俺に抱きつく彼女。 #恋文

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<42> 昔歌った歌のようなこの状態も 彼女とだから、 より一層ドキドキしてしまう。 「カッコつけてる」 大「好きやろ？こんなんでも」 「…忠義だから良いの」 なんて言うから余計ドキドキする。 大「…なぁ」 「ん？」 大「ありがとう。出逢ってくれて」 「私こそ」 #恋文

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<43> 大「けど、俺らってさ。どこかしらで逢ってそうやな」 「うん。私も思う(笑)」 そう。きっと、運命の相手。 ファンレターという ラブレター〈恋文〉が繋いだ赤い糸。 大「籍入れたら、このまま東京来るやろ？」 「え、でも忘れ物…」 #恋文

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<44> 大「ポケット」 「ポケット？？……ちゃっかりしてるよなー、こうゆうとこ(笑)」 君のためなら、何でも出来そうです。 けど 大「今晩は初夜ってやつやな〜♪楽しみ♪」 「何言ってるん//」 我慢はもう出来そうにないですっ！♪ . #恋文 　end

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<1> ─── 「大きくなったらけっこんしよな」 『ただくん、それほんまにゆうてる？』 「ほんま」 『すきやで♡』 ずっと一緒やで？ そう言って、ちゅっとキスをした これが私のファーストキス… お昼ご飯に食べたカレーの味がした ─── #どんなに離れてたって傍にいるから

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<2> 『忠義ー起きやぁ！』 「…zzz」 『…朝カレー。』 「カレー…？！」 『…はい、おはよー』 「この匂いカレーじゃないっ！」 『子供か。ほらはよ行くで遅刻する』 幼馴染みの私達は高3の今日まで ずっと変わらない関係を保っていた。 #どんなに離れてたって傍にいるから

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<3> 朝のホームルーム。 “今日中に提出するように” そう言って配られたのは 進路希望の用紙。これが最終の提出。 約1年かけて考えた結果、 私はどうしても夢を諦められなかった… そしてその用紙に 第一志望の学校のみ書き提出した。 #どんなに離れてたって傍にいるから

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<4> 帰りのホームルーム。 「また描いてたん？」 『…んー？…あ、終わってる』 「とっくに終わってるよ」 気が付けば委員長の話しも終わり、 残る生徒は私と忠義と 掃除当番と日直だけだった。 「今日はどんなん？」 『思い付きやで？』 #どんなに離れてたって傍にいるから

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<5> 「これお前に似合いそう」 『似合わんよこんなん(笑』 私が描いてたのは服のデザイン。 どうしても諦めらめられない夢 ファンションデザイナー… 昔から服と絵を描くのが好きで 描き続けた末、自室の本棚には 沢山のファイルが並んでる #どんなに離れてたって傍にいるから

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<6> 「進路もそう書いたんや」 『やっぱ諦め切れんよね…笑』 すると忠義は考え込むような 表情になった。 『忠義？』 「っごめん！今日俺用あるし あやめ先帰ってて！な！ 気ぃつけて帰るんやで？！」 そう言って忠義は去って行った。 #どんなに離れてたって傍にいるから