劇場出没2017(だいたい全部)

音楽・芝居・映画など劇場へ出向いたことを、記憶に代えて自分用でまとめ完了。
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ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

カトリックであるメシアンには、「アッシジのフランチェスコ」(びわ湖ホール)のモデルが歌劇しかなかったのだろうか。上演上の構造としては、フランソワとレオンがイエスと福音語りに重ねやすい。作曲家はさすがに受難曲を目指していないので、音楽は神学と直結していないようだ。でも科白は......

2017-11-23 23:18:24
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「アッシジのフランチェスコ」(びわ湖ホール)の台本はメシアンなのかな。身体の動きになるような科白でなく、舞台に突っ立てたがいに演説をしているというのか。 音楽はどこをとっても描写をしているようで、映画音楽にきこえたりもする。これは悪口でないけれど、歌劇を知らぬ印象。

2017-11-23 23:05:44
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

メシアンの「アッシジのフランチェスコ」(びわ湖ホール)。素晴しい。傑作だけれど、歌劇なのか。 演奏会形式でよいと思う。というのは、演劇にしようとすれば、全曲くまなく描写しているかのような音楽をうしろへ押し下げるだけの舞台をこしらえねばならない。できる演出家はまずいない。

2017-11-23 22:56:28
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ(神戸国際会館)。さすがにハープではピアノに隠れてしまうところがあったけれど、新しい方向へ進み始めた感じ。休みなしの2時間。 ところどころアンデスの音楽を感じさせ、最後はタンゴに大接近。とてもよかった。 日本ツアー初日とのこと。

2017-11-23 02:38:48
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

JSBがなぜ音階の上がり下がりに聞こえるのか。通奏低音の隙間を埋めたのがきちんとわかるのかも。 音楽史の楽しみを堪能した。 ザ・フェニックスホール最近のバッハはあたりが続いていると思う。シリーズとして考えて欲しいもんだなぁ。

2017-11-19 18:42:18
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「J・S・バッハ レクチャーコンサート~バッハの時代と教会音楽~」(ザ・フェニックスホール)。ほとんどは1部、ごく一部が部分まるごとだけど満腹......とゆーか、これだけをつめこんでしまう仰天企画。 はじめに基本の説明があり、ようやく通奏低音が腑に落ちた。

2017-11-19 18:39:13
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「誰か席に着いて」(サンケイホールブリーゼ)。登場人物2人を組み合わせては観客に秘密を明かして、爆弾をしかけては小さな爆発も始まる。そして最後に大爆発……寸前で終ったような。しかも主役2人が担う主筋(活動再開)から微妙にはずれはじめている。少し肩すかし。

2017-11-18 20:27:50
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

メジューエワが全部ショパン(びわ湖ホール)。 琵琶湖の北方から寒気が入って遮られずに来るためか、ずいぶん寒く感じた。 舞台にあるピアノにはSTEINWAYとかCD 135とかの金文字があり、スタインウェイと息子会社はなさそう。 第2-3ソナタは巨大でがっしり構築された作品。

2017-11-04 20:53:56
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「魔弾の射手」は、オペラ史に置いてしまうと中途半端になるのだけれど、音楽が見事で軽視できないのだ。アガーテのアリアは、勇気を核にしたことばで、音楽も光明を見出しているように感じた。

2017-10-28 22:36:52
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「魔弾の射手」はソロのアリアがよい。歌舞伎の見栄と同様に歌う者へ注目して、芝居の進行を止めてしまう。「フィガロの結婚」の重唱がどんなに舞台を複雑にするであろう。 ヴァーグナーは、自分で台本を書きながらすべてを音楽の下においた。 今から見ると、ヴェーバーは気の毒というべきか。

2017-10-28 22:32:02
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

ブルックスのいうメロドラマはオペラでも、最重要作を上げると「フィデリオ」から「トリスタンとイゾルデ」を貫いている(道徳を前面に出す)ジャンル。 「魔弾の射手」が典型であるのは、アガーテに素晴しいアリアが割り振られて主人公にふさわしいことからもいえる(木澤佐江子も主人公であった)。

2017-10-28 22:22:02
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

関西二期会「魔弾の射手」(兵庫県立芸術文化センター)。 序曲が始まるとすぐヴァーグナーへの影響(分厚いオーケストレーションで響をつくる)を感じた。プログラムの解説がよくできていて、特に加藤浩子は聞くのに必要なこともらしていない印象。メロドラマを明記しているのは今でも珍しく思う。

2017-10-28 22:12:49
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「トロイ戦争は起こらない」を見ていて、「イリアス」以外にギリシャ悲劇の描くトロイ戦争がちらちらして(いや「トロイラスとクレシダ」というぶちこわしでヘクターの最期も見ているし)、超えるか外れるかという高いハードルが浮かんでしまい、ジロドゥはどんなつもりであったのやら。

2017-10-28 11:11:59
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「トロイ戦争は起こらない」といっても(1930年代と重ねてあるかと別に)、トロイ戦争を無視して書き換えるのでなければ、起きる方向で描くことになる。オデュッセウスがよく書けていて、何とか決着するのも、交渉の場に「外部」を闖入させて盛り上げてしまうと、破綻が必ず来るしかない。

2017-10-28 11:06:35
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「トロイ戦争は起こらない」(兵庫県立芸術文化センター)。 「イリアス」から離れて現代を描こうとしても、見る方は勝手に(たぶんあれこれ考える前に)結びつけてしまうのだ。エクトールがなまじ軍服を着ていないのに武人らしく、後半は無理を感じた(ジロドゥに責任)。

2017-10-28 10:59:39
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「華麗なる変奏」(いずみホール)。超絶難曲の珍品という趣向が前面に出たけれど(西欧音楽の中心に変奏曲とは西村朗がちらっと)、おもしろかった。ただ途中で飽きてしまうのとますます興味をかきたてるのが歴然。ヴェーバーはちゃんと扱うべき作曲家。 最後の一柳慧が素敵。 毎度の安くて冒険。

2017-10-26 22:32:46
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「オーランドー」(兵庫県立芸術文化センター)。 場面ごとの作り方は工夫をこらしてあったのに、とりわけ後半はばらばらの点景に思えた。前半は主人公がみずから道を切り拓いたのが、後半は(社会のブルジョワ化で)受身となり、長い時間を旅するというより、時間に追いすがるのがやっと。

2017-10-22 12:25:25
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

劇団子供鉅人「チョップ、ギロチン、垂直落下」(HEPホール)。 たわいない観客は、いいように思うがまま引っ張り廻されて、楽しんだ。何だかお腹のつっかえが出てしまったようにすっきり。 見る方だってからだはってたのかも。

2017-10-21 22:33:18
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「マハーバーラタ戦記」への不満を一つ。片岡亀蔵のことである。 このグロテスクで笑いも引き出せる役者にもっと強力な役柄をさせても、悪でいいつくせない美しい七之助と悪そのものの亀蔵で、強力な「悪の枢軸」が魅了してくれたのでは、と夢想を禁じえないのだ。 ちょいと書き換えてくれないかな。

2017-10-17 21:25:08
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

素人のまったく余計なお節介だけれど、新国立劇場の制作担当は、「マハーバーラタ戦記」を見て、出来栄えがよい演劇の目利きになってから、よその劇場での制作を買って欲しいもんだ。 今回の「神々の黄昏」は、歌手とオーケストラの出来が大半に思えたから。

2017-10-15 22:45:10
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「マハーバーラタ戦記」の事実上の主役は七之助だ。その役も悪役であり、陰謀の実現が物語を進める。ところが悪事を自覚し、しかもことを見極めていて、複雑な役柄。七之助は、魅力いっぱいでしかも舞台上で他を圧する出来栄え。本当に素晴しい。 8月も感心したけれど、完全に化けたという印象。

2017-10-15 22:37:23
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「マハーバーラタ戦記」の菊之助も松也も父親(神)の命令を守り続けて、行動の矛盾から立場をかえる。裏切りには見えないよう工夫されている。 いちおうこの2人の対決が物語を枠付けている。しかしほとんど真の主役は別にいるのだ。

2017-10-15 22:30:55
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

歌舞伎座昼の部「マハーバーラタ戦記」は会心作。主要人物がきちんと形成されるので、安心して物語の展開に身を任せることができた。 始めと終りは金ピカだけど、音楽を除いて特に印度風味ではない。もちろん音楽だけで印度ぉではある。 テーマは、悪を抑えるのに同じ手段でよいかだ。

2017-10-15 22:20:27
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「神々の黄昏」第三幕で男どもが取り囲むように姿勢を保って立ち続ける。残念ながら必要なはずの緊張が伝わってこない。指示がなかったのだろうが、いっそバレエ団を使ってはどうであったか。

2017-10-15 08:01:22
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「神々の黄昏」第三幕は、ジークフリートを槍で刺してからが本番かい。ジークフリートの葬送は、美しい場面ながら、何をしたいのやら。せっかくほぼ黒い場面で来て、最後に目も鮮かに燃え上がる……はずないでしょ。 主として女声と読響の大勝利。停滞せずぐいぐい前進。安藤赴美子さんが素晴しい。

2017-10-15 03:52:31
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