フォビドゥンフォレスト４話「大規模作戦・発動！」 #1「小形黒音」

フォビドゥンフォレスト＠カクヨム投稿中 @fbd_forest

「え、巨乳の幼馴染Ｒとか巨乳の幼馴染Ｅとか貧乳生徒会長とか師匠系姐さんとかスレンダーな私とか…」 「佐祐里さんディスっといて何で自分の胸だけ良い感じに表現したオイ …いや、それよりまずこの…ゲーム？何だよ？」 「勿論兄さんのよ」 「分かってるよ！じゃねぇよ！内容！」 23

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「何か？」 「寝取られるってなんだよ！？元々自分のモノみてぇに」 「妹が攻略対象なくらい普通よ。そう、普通」 「マジかよ…それは百万歩譲って良いとしてよ…取られて何が面白いんだよ…？」 「…正直分かんないわ、けど、せっかくだし兄さんのご期待に応えようかと思って」 24

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黒音さんが距離を詰める。近づけてきた顔を両手で押し戻そうとすると、それを更に両手でガードされ、押し合いになる。 「応えんなそんな期待…つぅか、ゲームと現実は別だろうが。黒音さんは戦闘機でUFO撃ち落としたりしてぇのか？」 「してぇわね」 「してぇのかよ！」 25

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「…あれ？」 黒音さんは俺と組み合ってた手を話して立ち上がった。俺はバランスを崩しかけたが、座ってたおかげで何とか持ち直した。 「兄さん？…兄さん！？」 黒音さんは部屋の外に顔を出して見回している。言われてみりゃ盤兄がいねぇ。さっきまで俺達の後ろで観戦してた筈なんだがな。 26

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「兄さん！？」 黒音さんは廊下に出るとまず寝室を覗き、凄い勢いで引き返した。いなかったようだ。慌てて四方をくるくると向いてからふと思いついたように玄関を見る。今から廊下に入ったところにいる俺からは見えねぇが、どうも外に出たってことっぽい。 「兄さん！！？」 27

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「ちょっと落ち着けよ…」 俺は黒音さんの肩に手を置こうとした…が、撥ね退けられた。 「一人で外に出て、兄さんに何かあったらどうするのよ！！？」 「痛てッ！？」 両肩を強く掴まれる。爪が食い込んでねぇかコレ？ 「盤兄をいくつだと思ってんだよ！？幼稚園児じゃねぇんだぞ」 28

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黒音さんは俺を軽く突き飛ばし気味に離すと、空いたままの靴箱からシューズを放り置いて乱暴に履いた。勢い良く扉を開く。 「あっ！」 黒音さんと扉の向こうに人影が見えた。やべぇ！ぶつかる…かと思ったが、人影はすっと避けてくれた。 「…危ないだろ、黒音…」 盤兄の声だった。 29

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フォビドゥンフォレスト４話「大規模作戦・発動！」 #1 「小形黒音」終わり #2 「小形磐司」に続く