トルコでボッタクリバーに連れて行かれタダメシを食って帰ってきた話
トルコ周遊からイスタンブールに戻った翌日、一日トラム(路面電車)でイスタンブール観光をしました。時刻は20時を回った程度で、かなり疲れたのでぼちぼち宿へ帰ろうとベンチでトラムとバスの経路を調べていると、そこで一人の外国人に英語で話しかけられました。
2017-03-21 04:06:12「どこへ行くの?」 「タクシム広場近くの宿まで帰ろうと思っている」 「俺も北キプロスから旅行に来ているんだ。ホテルも近いし良かったらタクシーで一緒に帰らないか?」 「ありがとう!助かる!!」 というような会話をして、タクシーに同乗することになりました。
2017-03-21 04:06:44イスタンブールの観光名所であるスルタンアフメット地区と、僕が宿を取ったタクシム地区は、金角湾を挟んだ対岸にあり、車なら15分くらいの距離にあります。
2017-03-21 04:07:31イスタンブールの電車とバス路線は複雑で、正直タクシーに乗りたかったのですが、トルコに来てからというもの、メーターを回さなかったり、お釣りが無いと言って金を巻き上げるタクシーばかりだったので、どう行こうか躊躇していたところでした。
2017-03-21 04:08:18タクシーの中で話を聞いていると、(おそらく経歴はでたらめなのでしょうが)、北キプロス出身、ドバイで働く建築系エンジニアで既婚、イスタンブールには商用で来ていて、用が済んだので観光をしているとのこと。年齢は数歳差で日本に行ったこともあると言ったので親近感が湧きました。
2017-03-21 04:09:27当たり障りの無い会話の中で、「日本への帰国はいつ?」「何の仕事をしているの?」となどと英語で会話しましたが、今思うと、警戒心を解きつつ、経済的な余裕があるか、カモった後に警察へ駆け込む時間があるかを確認していたのでしょう。
2017-03-21 04:11:34また、男はホテルのカードキーも見せてくれました。これも信憑性を高める小道具だったのでしょうが、僕は、彼が旅行者だという話を信じてしまいました。
2017-03-21 04:12:00イスタンブールに来てからというもの、しつこい客引きを受けることがたびたびあったので、地元の人間にはかなり警戒心を持っていたのですが、同じ旅行者だということで警戒心を緩めてしまいました。
2017-03-21 04:12:49新市街のタクシム地区は歓楽街で、旅行者向けの大規模なホテルもあり、夜は色々なバーやレストランが夜遅くまで開いる場所です。 さて、タクシーが止まると、そこはどう見ても観光者用ホテルというよりは雑居ビルといった佇まいの建物。
2017-03-21 04:13:35男はタクシー代を全て払うと、お礼を言う暇もなくビルの中へ入っていき、こっちへ来いと言う。今考えると相当怪しいし、この時点で逃げるべきでしたが、タクシー代を払ってもらった負い目もあり、店について入っていきました。
2017-03-21 04:13:59店の中は暗くて大音量の音楽が掛かったかなり怪しい雰囲気。中央にダンスフロアがある。男はせっかく来たんだから少しでも飲んでいけと言い、ボックス席へ座った。男と話していてしばらくすると、お願いもしていないのになぜか2人の女の子が座ってくる。
2017-03-21 04:14:43女の子の出身地は聞かなかったけど、外見と訛りからすると多分東欧かロシア系で、年は30手前ぐらいかなという感じ。それで、男は女の子に何を飲むか聞いてあげて、と言う。日本では行ったことがないけれど、多分キャバクラみたいな感じだと思う。
2017-03-21 04:15:22この時点で僕の怪しさセンサーが反応。 コーラを1杯だけ飲んで、もう出ようと言ったら、まだいようと言われる。煙草を買ってくると外に出ようとするも、店員が買ってきてくれる。トイレに行こうとすると、男が連れションについてくる。
2017-03-21 04:16:15そして、ボックス席では、廊下側の座席を女の子2人がガードして出られない。仕方なくしばらく付き合う。その間、女の子たちはシャンパンを2, 3本頼み、ガバガバ飲み続ける。
2017-03-21 04:16:40そのうち、女の子たちが「ダンスしよう」と誘ってきた。結構強引にひっぱられる形でダンスフロアへ。どうしよう、クラブとか行ったことないしダンスとか分かんないぞと思いながら、場を盛り下げないようにと余計な配慮が働き、ジャパニーズ・ボンオドリ・ダンスを独自にアレンジした踊りを披露する。
2017-03-21 04:17:34ダンスが終わると、女の子たちが「疲れたね〜」などと言いながらボディタッチをしてくる。「私は結婚しているからやめてくれ」と言うと、男が「今日は僕たちは独身ということで」と言い、女の子たちもそれに応じる。
2017-03-21 04:18:13そして、その後さすがにもう帰ると強く主張した。男が店員を呼んで会計をお願いする。女の子が2人なので、僕自身と1人分の支払いはもってほしいと言う。この時点では数万円くらいの支払いは覚悟していた。
2017-03-21 04:19:33「何かの間違いでしょ? メニューと伝票持って来い」と言い、メニューを確認する。シャンパン1000リラなどあり得ない数字が並ぶ。確かにメニューと伝票を付き合わせると、7000リラを超える。
2017-03-21 04:20:41これ絶対おかしいでしょ、払えないよと店員に言い続けて押し問答していると、強面のマネージャー登場。入り口の壁に貼ってある小さな文字のメニューを見せられ、確かに金額が書いてあることを見せられ、そして、別室へ連れて行かれ第2ラウンドが開始されました。
2017-03-21 04:21:42マネージャー室は、3人も椅子に座れば一杯になってしまうような狭い部屋で、私の正面に客引きの男が、左側は90度向かい合う形でマネージャーが座りました。そして右側、マネージャーの正面には大型ディスプレイがありました。店内を暗視カメラで録画しているらしい。
2017-03-21 04:47:30