- misonikomioden
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坂本「自分は絵画でやると決めてから10年経ってこれからもやりつづけるが、無限に追求できるのが絵画。絵画の内包できるあるいは閉じ込めておける、一般的な役に立つとかでなく誤解恐れずに言えば必ず人間にとって「役に立つ」ものとして期待してるし魅せられてる。
2017-03-25 21:36:22坂本「絵画はシンプルな媒体。四角に絵の具をくっつけるだけ。その方法は無限でなく絵の具を成立させ情報を作るものはシンプルで先人のやってたことを引き継がないといけないし、あるいは自ずと引き継いでしまう。
2017-03-25 21:41:55坂本「例えば赤色で線を引くだけで(美術史上の)過去の作品が浮かぶ。その作品を前に自分は向き合い何を作るか。・・・とはいえ、自由に描くのもよいのだが。
2017-03-25 21:42:57坂本「絵の具をつけるそれだけの行為で歴史と接続する意識がある。では何と接続しているか、先人たちのやってきた恩恵をどう受け継ぎ、そして自分はどう引き継がせたいか、描いてるとおのずとつながってくる。
2017-03-25 21:43:11坂本「研究者でないのでそこに触れてないが、クラーナハは人気ある絵師で、注文が絶えず工房制で沢山描いた。一方、同時代のデューラーはむしろアーティストの地位を上げた革命者。
2017-03-25 21:45:32坂本「クラーナハは庶民的というか荘厳というか、それはフランドルの北方ルネッサンス、ブリューゲルなど思い浮かべて欲しいがドイツには戯画、人体を美しく描くというよりフォルムが歪んだ物語を成立させるおとぎ話として絵があるため自由に描かれている。それが受け入れやすさではないか?
2017-03-25 21:45:49坂本「デューラー的な輸入された新しい絵画の考え方を自分たちの土壌に折衷してやったんではないか。新しすぎずしかし今風のエッセンスが入れたことがウケた理由では?
2017-03-25 21:46:01福元「坂本の読み取る歪みについて、クラーナハは意図して歪んが空間を描くという「コンセプト」で描いたわけではない。その当時のドイツでは無意識に受けられた絵画だろう。デューラはドイツルネッサンス代表の画家だが、クラーナハと対比すると分かりやすい。
2017-03-25 21:52:14福元「ドイツルネッサンスはドイツゴシックとイタリア・ルネサンスを足して2で割ったもの。イタリア・ルネサンスは人間が人間の目で描き見えるものを見えるまま描く。そのため線遠近法や解剖学的に正しい絵が生まれる。
2017-03-25 21:53:16福元「一方ドイツゴシックはそれとは逆で目に見えないものを目に見えるものにする。それは人間とは一番遠い場所にいる神の目線であり不遜でありつつも画家がそれを描く
2017-03-25 21:53:27福元「デューラーの持ち込んだイタリア・ルネサンスに対しそれを面白がりドイツゴシックと合わさった。クラーナハは聞きかじったイタリア・ルネサンスを体現しており、だからこそドイツゴシックを生々しく体現している。
2017-03-25 21:54:08福元「そのような文脈を無視して坂本は読み取った。時代制約がありながらクラーナハは描いていたものの、そにことに自覚的ではなかったろう。
2017-03-25 21:54:23質問「自分が坂本の絵に惹かれる理由がわかるような気がした。画面の中の穴に共通性あるとのことだが。多視点を1つの画面で収束させる意味だろうか
2017-03-25 21:55:21坂本「そのとおりだ。クラーナハの絵を見返すと気がつく。穴が気になり自分の絵に応用した時はあまり考えてなかったが、クラーナハは空間に穴を開けることを多用したか、歪みや不条理の世界を一気に対比させる空間として円形の穴が使われたのではないか。
2017-03-25 21:55:32坂本「とはいえ私よりもちゃんと研究してる人に話をききたいですね。ダ・ヴィンチの絵にも前景遠景を極端に描いてるものがあるが、上端が完全に閉じられてない。絵のメタファーに繋がるような意味もあるかもしれないが、、、 質問者「穴を前後に日常と向こうにもみえなくもないですね。
2017-03-25 21:56:00質問「クラーナハの魅力はイミテーションだとおもう。それは講演タイトルに繋がるのでは?大金をかけて偽物作るとか。そこに人工性があるんだけど、魅力的だ。
2017-03-25 21:56:21坂本「いかがわしいというか本物らしさを横に見てるというか、精神を反映したようなダ・ヴィンチは崇高でホンモノって感じするが、それとは違う。
2017-03-25 21:56:29福元「古典と現代は分けて考えられがちだが、底へ潜れば繋がっている。時代のダイナミズムを企画で感じてほしい。ところで九州の方で坂本さんの展示がある。熊本市現代美術館で高橋コレクション展の展示です。
2017-03-25 21:57:16高橋コレクションの宇宙 熊本市現代美術館 2017年4月8日(土)~6月11日(日) camk.or.jp/event/exhibiti…
2017-03-25 21:59:54高橋コレクションの宇宙 熊本市現代美術館 アーティストトーク 坂本夏子「絵の話」 4月8日(土)14:00~15:30 camk.or.jp/event/exhibiti…
2017-03-25 22:00:39