北尾吉孝さんの論語教室(1)~(34)

北尾吉孝さんの解説付
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北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

これから今日の論語をスタートします。 1.「巧言令色、鮮なし仁」 巧みな言葉を遣い、顔色をよくして人のきげんをとるのは、仁者の心に欠ける、という意味です。

2010-02-08 13:11:15
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語の読み方は、「こうげんれいしょく、すくなしじん」です。

2010-02-08 14:00:29
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(2)「人の己を知らざることを患(うれ)えず、人を知らざることを患う」人が自分を認めてくれないのを心配するより、自分が人を知らないことの方を心配せよ、という意味です。

2010-02-09 09:36:45
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(3)「朝(あした)に道を聞かば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり」朝に真の道を悟ることができたら、その晩死んでも本望だ、という意味です。

2010-02-10 08:32:39
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(4)「利に放(よ)りて行えば、怨(うら)み多し」利害ばかりで行動すれば、必ずや多くの怨恨が生まれるだろう、という意味です。

2010-02-12 09:05:15
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(5)「位(くらい)なきことを患(うれ)えず、立つ所以を患う。己を知ること莫きを患えず、知らるべきことを為すを求む。」

2010-02-15 09:19:23
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

官位のないのを憂えず、官位に適した資質があるかないかを心配するべきだ。人が自分を認めないのを恐れてはならないが、人が認めてくれる才能に値するかどうかを追究せよ、という意味です。

2010-02-15 09:19:38
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(6)「父母の年は知らざるべからず。一(いつ)は即ち以て喜び、一は即ち以て懼(おそ)る。」父母の年は、子供として覚えていなければならない。一つには長寿を喜び、一つには老いるのを心配するためである、という意味です。

2010-02-16 08:41:41
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(7)「賢(けん)を見ては斉(ひと)しからんことを思い、不賢(ふけん)を見ては内に自ら省みる。」賢徳な人に会えば自分もそうありたいと思い、愚劣な者に会えば心の中で自らを省みるものだ、という意味です。

2010-02-17 08:36:41
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(8)「古者(こしゃ)、言(げん)をこれ出(いだ)さざるは、躬(み)の逮(およ)ばざるを恥じてなり。」昔の君子が軽々しく言葉を出さなかったのは、自分の行いがそれに及ばないことを恥じてのことである、という意味です。

2010-02-18 09:17:40
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(9)「約(やく)を以ってこれを失する者は、鮮(すく)なし。」自らを戒めて失敗する人はほとんどいない、という意味です。

2010-02-19 09:19:16
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(10)「君子は言(げん)に訥(とつ)にして、行(こう)に敏(びん)ならんと欲す。」君子は言葉がゆったりして慎み深くても、素早く実行しなくてはならない、という意味です。

2010-02-22 08:04:06
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(11)「先ず其(そ)の言(げん)を行い、而(しか)して後(のち)にこれに従う。」まず実行することで、言葉はその次で、最後までやり遂げることだ、という意味です。

2010-02-23 08:44:28
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(12)「君子は周(しゅう)して比(ひ)せず、小人は比して周せず。」君子は誰とでも親しみ合うが、お互いに馴れ合うことはない。小人はお互いに馴れ合うが、誰とも親しみ合うことはない、という意味です。

2010-02-24 08:17:10
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(13)「学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し。思うて学ばざれば即ち殆(あやう)し。」学んでも自分で考えなければ、茫漠とした中に陥ってしまう、空想だけして学ばなければ、誤って不正の道に入ってしまう、という意味です。

2010-02-25 08:17:58
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(14) 「之(こ)れを知るを之れを知ると為(な)し、知らざるを知らずと為せ。是(こ)れ知れるなり。」 知っていることは知っているとし、知らないことは知らないと認める。それが、ほんとうに知っているということだ、という意味です。

2010-02-26 08:34:35
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(16)「多くを聞いて疑わしきを闕(か)き、慎みて其の余を言えば、即ち、尤(とが)め寡(すく)なし。」

2010-03-02 08:30:05
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

できる限り多くの教えを聞き、それを自分が口にする時は真に納得できることに限り、他は口外することは慎むがよい、そうすれば、人から咎めを受けることも少なくてすむ、という意味です。

2010-03-02 08:30:25
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(17)「直きを挙げて、諸(こ)れを枉(ま)がれるに錯(お)けば、則(すなわ)ち民服す。」正しい者を取り立てて人の上におけば、人民にせよ、部下にせよ、おのずから正しくなり、心服するに至るであろう、という意味です。

2010-03-03 08:52:42
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(18)「善を挙げて不能を教うれば、則(すなわ)ち勧む。」善政をしこうと思うならば、まずよき人材を登用せよ。次には、無能の人々をも教え導いて、成績をあげさせるように導くがよい、という意味です。

2010-03-04 08:40:34
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(19)「人にして信なくんば、其の可なるを知らざるなり。」人間関係、人間の社会は信義に基づいて成り立っている。信義なくしては人間関係も社会も成立しない、という意味です。

2010-03-05 08:35:46
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(20)「義を見て為さざるは、勇なきなり。」こうするのが、あるいは、こういうのが人間として正しい道だと知りながら、自分の利益のため、または保身のために、あえてそうしない。それをわたしは勇気がない者という、という意味です。

2010-03-08 08:06:05
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(21)「絵の事は素(そ)より後(のち)にす。」絵画においては、まず下地をよくすることで、色彩を施すのはそのあとのことだ。転じて、身を飾るよりも、まず修養につとめ、心の誠をもって根本とせよ、という意味です。

2010-03-09 09:36:31
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(22)「君は臣を使うに礼を以てす。」上に立つものは、下に対するにまず礼を守る心がけを第一とせよ。このことが失われたら、社会はうまく成り立たない、という意味です。

2010-03-10 08:29:39
北尾吉孝 @yoshitaka_kitao

今日の論語(23)「位(くらい)なきを患(うれ)えずして、立つ所以(ゆえん)を患う。」地位が得られないことを思いわずらうよりも、地位につくに足る実力を身につけるように努力することだ。

2010-03-11 09:26:32