「シン・ゴジラ」にてリアル色を極めた東宝ゴジラがハリウッド版ゴジラに継がれた怪獣プロレス路線を取り戻すかどうかについて

生命情報保存研究所 @rodan670

怪獣ＶＳ怪獣のファンタジー路線への回帰はいつか向き合わねばならない課題と言える。レジェンダリー版のゴジラは、核兵器への警鐘をないがしろにしたという点に関しては、ゴジラの本質への理解の欠如を露呈したと言えるが、「キングコング: 髑髏島の巨神」含め、その手がけるゴジラ作品においても

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怪獣ＶＳ怪獣のプロレスを主軸にしようとする姿勢については、東宝ゴジラシリーズの、少なくともウェイト上の本質は踏襲しているという見方もできる。

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それに絡め、日本のゴジラにおいて重要となってくるのが、2019年のハリウッド版ゴジラに「モスラ」「ラドン」「キングギドラ」という往年のスターたちをごっそり引き抜かれてしまっている点である。

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「ゴジラ（８４）」以降作成された二つのシリーズ（「ＶＳシリーズ」「ミレミアムシリーズ」）では、対戦相手にモスラ、キングギドラ、メカゴジラと言った往年のスターたちを次々に投入し、人気維持に努めるという試みがなされたが、レジェンダリー版との差別化を優先するなら今回はそれが許されない。

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「シン・ゴジラ」にて再燃した東宝ゴジラの灯を保つために、今最も求められるのは、「シン・ゴジラ」に唯一欠けていた要素である「魅力的な新敵怪獣」の存在であると考えられる。