ついりみっくす（ #twremix ）オムニバスついのべ　2017.4.3

海野久実 @marinegumi

@yosizaki140 「人工と言うと、彼らを作った存在がある訳ですね？」と宇宙人は質問した。ロボットたちは答えた。「はい、人間はその存在を神と呼んでいましたが、今はそれを確認できません。恐らく滅んでしまったかと」「それは違う。神なんて者は存在しない。人間は地球の生態系の一部なのでは？」#twremix

よっしー（ついのべリミックス歓迎！） @yosizaki140

自殺志願者に友人は訴えた。「お前な、世の中には生きたくても生きる事が出来なかった人がいるんだぞ。お前は何不自由なく生きているのに自分から死のうとするな」自殺志願者は答えた。「うるさい。私には関係ない」 #twnovel

よっしー（ついのべリミックス歓迎！） @yosizaki140

別の友人が自殺志願者に言った。「あのさ、自殺するのやめてくれる？」 「アンタも止めるの？」友人は答えた。「いや、勝手にしたらいいんだけど、私がアンタを忘れている頃に自殺してくれない？気分悪くなるから」自殺志願者は自殺を止めた。 #twnovel　#twremix

海野久実 @marinegumi

@yosizaki140 「ぼく、自殺したいんだ」中学の頃、友人は言った。「いったいどうしてなんだよ。失恋でもしたのか？」友人は首を振った。「ただ自殺がしたいと言う気持ちをどうすることも出来ないんだ」その友人は７５歳になった今も生きている。「自殺を一度するともう二度と自殺できなくなるだろ」#twremix

日向日影 @hyuugahikage

#twnovel 作家の生首が転がっていた。三叉路だった。さて、私はなぜこの生首を作家のものだと思ったのであろうか。しかし、私が作家の生首だと思うなら、まあそうなのだろう。この三叉路を右へ行き、五分ほど進めば叔母の家に着く。途中公務員の左足に足をひっかけそうになった。

海野久実 @marinegumi

@hyuugahikage ここは『首切り坂』の下。なぜそんな名前がついたのか、謂れを誰も知らない。でも私には見える。坂の上から転がり落ちる生首が。転がって来た生首はブロック塀にぶつかって止まる。そこにはもう数十個の生首が溜まっていた。私は坂を上って行く。まだ私の首を切らないでと願いながら。#twremix

咲良 潤 @sakura77_sosaku

@marinegumi @hyuugahikage 『首切り坂』の下に生首が溜まっていた。これは作家の、これは公務員、これは医者、政治家、学校の先生。みんな最初は良い志の元に歩んでいたのに、最後になってその愛を忘れた人たちだ。でも僕はそんなものとは無縁だから大丈夫。でも最近はバラードよりヘビーメタルをよく聞くｎ…。#twremix

日向日影 @hyuugahikage

#twremix @ce1039 @marinegumi 『首切り坂』の下に生首が溜まっていた。縁起でもないと話していると、業者がやってきてアスファルトで舗装して首を埋めてしまった。見た目はきれいになった首切り坂は、今も交通の要所として住民に利用されているという。

海野遥香 （うみのはるか） @harukaumino

@hyuugahikage @ce1039 @marinegumi 生首はアスファルトの下に埋められ何年も経った。「首切り坂」も住民投票で「芽生え坂」と改名され、人々はおどろおどろしい過去を忘れ去っていた。そんな時、アスファルトを突き破り、人間の目が芽生え始めた。#twremix @hyuugahikage @ce1039 @marinegumi

穴井秋乃 @AnaiAkino

この街もずっと昔は海だったそんな感じに降る桜雨｜穴井秋乃 #桜 #tanka #春雨のスキップ utayom.in/poems/129755 pic.twitter.com/KRDn2PPWys

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海野遥香 （うみのはるか） @harukaumino

@AnaiAkino 優しいはずの春の雨が今日は強く降っている。桜の花びらをまるで叩き落とすみたいだ。地面も溝も川面も桜の花びらで埋め尽くされている。歩けるものなら歩いてごらん。そう言いたげに春の町は危険を孕んでいる。誰かを飲み込むまで止む事はない。#twnovel #twremix #春雨のスキップ

よっしー（ついのべリミックス歓迎！） @yosizaki140

僕が彼女を殺した。っと僕の日記に書かれている。そんなバカな。僕は彼女を愛してた。浮気した彼女を許すぐらいに。なのに彼女の死体が僕の部屋にある。何故。誰かの罠か？許さない。僕が必ず犯人を見つける。腐った死体を前に少年は何年も前から同じ毎日を刻んでいる。 #twnovel

よっしー（ついのべリミックス歓迎！） @yosizaki140

「お前が彼女を殺したのか」「ちょっと何を」そんな。真犯人を見つけたと思ったら殺されていた。「誰が俺の邪魔をしているんだ！」俺はまた彼女を殺した犯人を捜す。男の手には血まみれの包丁が握られている事を男自身には見えてはいない。　#twnovel　#twremix

よっしー（ついのべリミックス歓迎！） @yosizaki140

とうとう俺は犯人に捕まってしまった。そして殺される。「ちくしょう。俺の彼女も殺して俺まで殺すのか！」　#twnovel　#twremix　「結局、自分が死刑になったことを認めませんでしたね」「ああ、あれが彼の自己防衛なのかもしれない」

リュカ @ryuka511

日付変わっちゃいましたが、8日分のついのべはこちらから「干からびた川の底」を選択です。 ではどうぞ(^o^)/ twitter.com/kyu_ai_title/s…

リュカ @ryuka511

かつての恐怖政治時代。王は反乱軍の殲滅を狙い、川に毒を撒いた。魚達は死に絶え、王国中を流れる美しい川は濁って滞り、やがて干上がった。王国全土を流れる川は、王国の水源であった。水を無くした王国は、愚かな王もろとも死に絶えた。干からびた川の底には、絶望さえも無い。 #twnovel

咲良 潤 @sakura77_sosaku

@ryuka511 人間がいなくなり王国は荒廃し、そして草木が生えるようになった。何十年もかけて草木は毒素を中和していく。そして草木が樹木になるほどの年月が経った頃、再び川に綺麗な水が流れるようになった。そして水が流れるところには人間が集まる。人間は自分たちの住処の為に木を切り倒す。#twremix

リュカ @ryuka511

@ce1039 歴史は繰り返すのですね……。 やはりこの負のスパイラルを止めるには、完全なる滅びしか無いのでしょう……！

よっしー（ついのべリミックス歓迎！） @yosizaki140

母が見知らぬ男を家に連れ込んだ。私が寝ていると思っているのだろう。しかし、母も母である前に動物であったか。当たり前な事ではあるが。私は現実を突きつけた母に意地悪したくなった。私は起きてるよ、と叫ぶ。すると母は男に言った。「赤ちゃんが泣いてるから見てくるわね」 #twnovel