皇帝邪紋レオンさんとの邂逅まとめ

これが二番手で本当に良かったんだろうかダイス神。 めっちゃ逃げた。
0

中の人のシリアスへの耐久の無さがうかがえる。

アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

(中の人:シリアスしなきゃと思うと、体力の消耗が激しくて中の人が死にそうですが、皆様如何お過ごしでしょうか)

2017-04-01 16:40:13
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

(中の人:始まったらヴィータ郎への軽率なふぁぼをよろしくおねがいします) (無いと恐らく気力が持たない)

2017-04-01 17:03:19

そんなこんなで邂逅ロール。はじまりはじまり。

万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

【時系列:『3つの悲劇』から半年後】 3勢力は滅び、それ以外の勢力や有力な組織も瓦解した。 各地で『反英雄』なる存在が囁かれ始め、人々が混乱と恐怖に蝕まれ始めた頃。 #反英雄との遭遇

2017-04-01 13:16:54
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

放浪君主ヴィータは、森の中を歩いていた。 確か、記憶が正しければ、この先に小さいながら村落があったはず。 今晩はそこにでも厄介になろう。 そう、お気楽に考えていた。 青年が茂みを抜ける。視界が開け、鬱蒼とした森の中には村落が――あった、はずだった。

2017-04-01 13:17:22
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

ヴィータが見たのは、村落の残骸。 逃げ惑う人々。 巻き起こる焔と風。 混沌の気配。 そして。 ヴィータの目の前で、見知らぬ男に首を刎ねられる青年君主の姿であった。 @vitasfidante

2017-04-01 13:17:44
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 「は?」 突然の出来事にきょとんとしたあと、目の前で誰かの首が落ちた事を、認識する。 奥では炎が渦巻いている。 生きている者は、散り散りに森へと逃げているのだろうか。 「……っ」 命の消失。胃がひっくり返る様な圧迫感。 「ぉ"えっ」 思わず吐いた。

2017-04-01 18:00:57
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 首が落ち、行き場を失った聖印が宙に浮く。レオンがそれに触れるとじわりと指先から黒が溢れ、聖印は混沌核へと変化した。 ずる、と聖印だったものが彼の膚から呑み込まれていく。 「……そんで」 背後で聞こえる汚い音。聖なる光の気配。 新たな獲物――と呼ぶには、些か狩り甲斐が無さそうだ。→

2017-04-01 18:34:19
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 背を向けたまま問う。彼の剣には血がべったりと付いていた。 「大層な聖印持ってる割には、腰抜けな奴が来たようだ」 さて、どうしようか。 この距離でも、充分に一撃で殺せる程度ではあるが。 「俺に聖印差し出して失せるか、俺に殺して聖印奪われるか。選べよ、腑抜け君主」

2017-04-01 18:36:38
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 大きく息を吸って、吐いて、うぇっとしながら泣きそうな顔で口元を拭う。ふぇぇなんでボクがこんな目に!! いきなり襲って来なかっただけ、ちょっと話が通じる相手なのかもしれな……んんーーーむりだろうなぁーーーっ! 「聖印を差し出せば、命だけは見逃すと……?」

2017-04-01 20:32:04
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 「ああ」 即答、だった。 「別に俺は、人を殺すのが目的じゃあねぇからな」 今日の天気は、と同じような口調で、男が言う。 どの口が、と思うかもしれない。 しかし、事実この青年は、目の前で逃げ惑う無辜の民には一切手を出そうとしていなかった。……興味が無いだけなのかもしれないが。

2017-04-01 21:24:06
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 「ぁぁーーー凄い甘い誘惑に聞こえるぅぅぅ」 頭を抱えているのが、音で解るかもしれない。 だが、分かっている。この近くで魔境が現れている事も。混沌の多くなったこの世界で、自分が、聖印も無しに生きてはいけない未来くらい。 「……ひとつ、質問をしても?」

2017-04-01 21:42:25
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 君主の多くは、聖印を易々とは譲らない。それは己の誇りであり、運命であり、矜持であるからだ。 ヴィータにとってもそうであるように。 「何だ」 漸く男が振り向いた。澱んだ金色の目に、深い焦燥を宿した瞳であった。

2017-04-01 21:47:01
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart あっこれ今殺す気になってる。怖い。 両手を上げて一歩、後ろへ下がる。その拍子に、ひとつ球体の何かを手から取り落とした。 あっ という顔で足元を見てから、困った様な顔を上げる。 かち合った焦燥の有る目は、意外だと思った。 「何を、焦っているんです?」→

2017-04-01 22:03:30
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 「何に、焦がれているんです?」 これは、最初に聞きたかった事とは違うのだけれども。 気になったから仕方ない。 「貴方には、そんなにも力が有るというのに……何が」 そんなに必要だと言うんだろう。

2017-04-01 22:07:04
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 何を焦っている? ――その言葉に、一番驚いた顔をしたのはレオン本人だった。言われて初めて、はた、と気づいたかのような。 だが、すぐにその表情も消える。剣呑な眼差しが強まった。 「――……」 悩むこと数秒。 決めた。 殺そう。 青年が剣を構え一歩足を踏み出す。 「予定変更だ」 →

2017-04-01 22:31:11
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 青年が剣を握り直すのと、ヴィータが背を向け走り出すのと、どちらが先だったろう。 「お前の聖印は殺して奪うとしよう」 男が、駆け出す。

2017-04-01 22:32:27
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 剣呑な空気に変わった瞬間、反射の様に足が後退する。 剣の柄に手をかけたその瞬間を、自分は見ていない。 後ろを向いた瞬間、足元から鈍い破裂音と共に煙が周囲を満たす。 「やっぱ殺すんじゃないですかぁぁあーーー!!!」 言いながら、煙の中を駆ける。→

2017-04-01 23:03:38
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 森の奥へと駆ける。 木々が白煙と共に相手の視界を邪魔する事を祈りながら、ポシェットからいくつかの球体を取り出して、投げる。 それはたちまち濃霧よりも密度の高い煙となって、視界を遮った。 「まあね!!無意味でしょうけどねーーーーー!!!」 全力ダッシュ

2017-04-01 23:12:18
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 脱兎の如く青年が逃げ出した。 ヴィータが攪乱用に火薬の入っているらしい球体を投げる。炸裂する。焦げ臭い臭いと、深い霧の中にいるように視界を阻まれる。 「ああ。無意味だな」 感情の無い、声。 ヒュオッ 音がした。 周囲が一瞬無音に包まれる。 混沌を濃く孕んだ、突風。 →

2017-04-01 23:56:31
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante ヴィータにはきっと何が起きたか分からなかったろう。 否、そもそも、この瞬間ヴィータが絶命しなかった事は、類稀なる奇跡であった。 男の放った斬撃が、森を薙ぎ払う。 ヴィータの目の前、後方、真横の木々全てに、彼の頭上1cmとずれていない場所で切れ目が入る。 やや遅れて。 →

2017-04-01 23:58:59
万象の虹/レオンハルト@異聞反英雄邪紋 @Leon_granart

@vitasfidante 木々が全て、斬り倒される。 「見晴らしが悪けりゃ、良くすりゃいいだけの話。そうだろ?」 いとも簡単に言ってのける。 「……外したか。手元が狂ったな」 ヴィータの言葉が多少なりとも動揺を与えたのか、青年が舌打ちをする。 直線距離だ。 ――追いつかれる。

2017-04-02 00:02:00
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 自分の頭上ぎりぎりの位置で、木々が滑り落ちていく。 あと数センチ、下がっていれば なんてこたぁ考えている暇が無い! 「ずるくありません!!?」 叫びながら逃げる。 天災ってやつはいっつもそうだ!こっちの考えなんて汲んでくれやしない!! 走りながら、球体を一つ取り落す。舌打ち →

2017-04-02 00:14:46
アラディ@絶否中邪 @aladdiealaddie

@Leon_granart 震える手が、上手くいう事を効かない。 「ほんっと、勘弁してくださいよ……!」 ちらりと振り返れば、目が合うだろう。焦燥が剣呑に隠されたその目に。 思わず足が縺れてすっ転ぶ。 「どぉわっ!!」 どべっしゃぁぁーー それは少し、気の抜ける風景だったかもしれない。

2017-04-02 00:23:26
1 ・・ 4 次へ